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39歳、貯金1900万円。年金生活の母と同居。末期がんの父の医療費も負担していて、自分の老後が心配です

9/24 20:05 配信

あるじゃん(All About マネー)

◆両親への経済的負担が大きく、自分の老後が心配。何とか不安を払拭したい……

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。

今回の相談者は、年金生活の母と同居しつつ、末期がんの父の医療費も負担している39歳の会社員女性。両親のことを考えると、稼いだお金を好きに使えず、自分自身の将来も不安とのこと。迷える女性の味方、ファイナンシャル・プランナーの豊田眞弓さんがアドバイスします。

▼相談者

すいかさん(仮名)
女性/会社員/39歳
東海/借家

▼家族構成

母(67歳・無職)

▼相談内容

老後が心配です。いわゆる一家離散です。父は末期がんで一人暮らし、母は私と同居中です。両親に貯金はありませんが、なんとか自力で生計をたてています。とはいえ、母には食費は負担してもらっていますが、それ以外の費用、父の医療費は私が負担しています。

両親の必要経費を今後も自分が負担しつつ、自分自身の先々を考えると不安です。浪費癖を改めようと思いますが、なかなか継続できず、ましてや、両親のことでの負担から、自分が稼いだお金が自由に使えないもどかしさも感じます。何か、不安要素を解消していただきたいです。母親は無職で今後も働きません。

▼家計収支データ

すいかさんの家計収支データは図表のとおりです。

▼家計収支データ補足

(1)両親と自分の家計収支について
両親とも年金受給5万円ほど。父の資産は老朽化している持家と郊外の土地。家賃収入10万円。居住家は一階が店舗。個人的にはテナントとして貸したいが、片付け等の費用がかかるため、父が二の足をふんでいる。郊外の土地は売却したいが、たいした金額にはならないとのこと。

また、居住家は祖父が購入した土地と家のため、所有者は父だが、父逝去後、父の兄弟に返す可能性が高い。そのため売却やリースバックは考えていない。父の医療費は現在すいかさんが支払い中。

今後の医療費として100万円ほど準備している。取り崩し後は父親に自分で負担するよう伝えているが、負担できるかは不安要素とのこと。

母親は、積立年金を受給中。確定年金と思われるが、金額など詳細は不明。上記とは別に1000万円ほどの預金あり。雑費5万円は、自分のこづかい。基本データの固定費を除いた、美容院、交際費、医療費、衣服費、日用品などの合算分。

(2)加入保険について
・無配当外貨建て個人年金/毎月の保険料2万円
・無配当終身保険/毎月の保険料1万525円
・共済/毎月の保険料2300円
・がん保険/毎月の保険料6000円

(3)公的年金について
これまでの加入実績によると69万6743円。国民年金は2年分の未払いがある。

(4)働き方について
60歳以降も働きたい。収入見込み不明。退職金はあるが、金額不明。

(5)浪費癖について
自分の浪費癖について悩んでいる。食べ物や、日用品をメインに費やしてしまうことが多い。服飾等はセール時など一気に買ってしまう。外食はコロナ渦で控えているが、母と同居ということもあり、気分転換のためカフェにいくことが多い。

▼FP豊田眞弓の3つのアドバイス

アドバイス1:深刻にならなくても大丈夫。まずは両親の資産状況を確認しよう
アドバイス2:退職金を入れなくても4000万円の老後資金が確保できる
アドバイス3:楽しみのためのお金は浪費とは限らない。若いから自己投資も必要

◆アドバイス1:深刻にならなくても大丈夫。まずは両親の資産状況を確認しよう

ご両親への経済的支援が今後も続くことを考えると、ご自身の老後資金が心配だとのことですね。しかし、いただいたご相談内容、資産データから見ると、経済的にはそこまで深刻にならなくても大丈夫だと感じます。

まずお父様の医療費について考えてみましょう。すいかさんは、お父様の医療費として100万円を準備しているけれど、それを使い切ってしまった後の医療費が不安とのこと。

末期がんの治療に今後どれくらいの期間、医療費が必要となるかは不透明です。しかし、お父様には年金は少ないですが、自宅と家賃収入が得られる不動産があるとのことですから、本来、ご自身の資産でやりくりできる可能性が大きいのではないでしょうか。まずはよく話し合って、資産状況を共有してもらって考えることが大切です。

次に、お母様には確定年金、国民年金の収入に加えて1000万円の預金があります。とはいえ、働く意思はないとのことですが、週に2、3日の短期パートでも現金収入があると安心です。

人生100年時代。100歳まで貯蓄はもつでしょうか? そうでなければすいかさんの負担が増える可能性があります。現在68歳のお母様が高齢になって、介護サービスを利用するようになると出費はさらに大きくなります。

まずは、確定年金が何歳まで受給できるのかなども共有しておく必要があります。100歳まで生きることを前提にこれからの収支を考えてみましょう。

◆アドバイス2:退職金を入れなくても4000万円の老後資金が確保できる

これからも今のペースで働き、毎月2万円と年間のボーナス全額を貯蓄できれば、年間124万円。定年までの20年間で元金だけで2480万円の貯蓄になります。今の預貯金と合わせれば、退職金を考慮しなくても4000万円超。さらに退職金と外貨建ての個人年金もありますから、老後資金は心配しなくても大丈夫です。

ただし、先ほどもお話ししたように、ご両親が長生きされたときに、医療費や介護費などをすいかさんが負担する可能性もあり得ます。お父様所有の自宅は、名義がお父様なのであれば、お父様の兄弟ではなく、すいかさんに相続の権利があります。詳しい事情はわかりませんが、よく確認して相続する約束を取り付けられれば、老後資金についてはさらに安心でしょう。

投資商品の割合を増やしたいのなら、所得税と住民税の節税効果が大きいので、すいかさんには「iDeCo」がおすすめです。これから定年までの20年間、毎月の貯蓄分2万円をiDeCoにまわしてみてはどうでしょう。

個人的には、日本で働いて収入を得ている人であればリスク分散のために、日経225などの日本株型だけでなく、グローバルバランス型など世界を対象にした投資信託を組み入れるとよいと思います。どうしても心配なら、最初は元本確保型を多くしておき、様子を見ながら投資信託の割合を増やしていくという選択肢もあります。

◆アドバイス3:楽しみのためのお金は浪費とは限らない。若いから自己投資も必要

最後に家計について見てみましょう。家賃はとても安く抑えられているし、全体的にきちんと管理されている印象です。お母様との同居で息抜きも必要でしょうから、お楽しみのためのお金は使ってもよいのではないでしょうか? これで貯蓄ができていないのであれば厳しく言いたいところですが、これだけ貯められていれば優秀です。

それでも無駄遣いは減らしたいところです。そんなときは、気になる費目に関して、無駄な出費と、自分を満足させてくれた支出に分けて考えてみてはどうでしょう。

試しに一度、1カ月に使った自分の支出を、浪費なら「×」、消費なら「○」、どちらでもないなら「△」を付けてみてください。チェックするのは、レシートでも、カードの明細でも結構です。セールでまとめ買いしても、有効活用しているなら「○」、買って損したと思うものは「×」。この「×」を減らしていきます。毎月月末などに行う習慣がつくと、すっきりムダ遣いが減るはずです。

ついついご両親のことが気になるのも無理はないですが、まだお若いので自分のための投資や、未来のことも積極的に考えていきましょう。自分自身も100歳まで生きると考えて、老後に月2万~3万円稼げる副業や趣味を作っておくのもいいですね。

◆相談者「すいか」さんから寄せられた感想

このたびは、アドバイスをいただきありがとうございました。両親の介護費、医療費については目下の心配事であることは払拭できず、ある程度自分が負担することを考慮する必要があると感じました。自分の老後も心配であるにもかかわらず、現状に怠けて面倒なことに目を向けていなかったので、具体的に考えてみようと思います。

教えてくれたのは……豊田 眞弓さん

All About教育費・奨学金ガイド。FPラウンジ代表、大学・短大で非常勤講師を務める。子どもマネー総合研究会代表。1994年より、FPとして家計や保険、住宅ローン等の相談業務に従事しながら、講演や企業研修、記事の監修、コラム執筆などで活動。

取材・文/長島美樹

あるじゃん(All About マネー)

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最終更新:9/24(金) 20:05

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