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株式週間展望=新局面を迎えた日本株相場、反動こなす足どり

9/11 8:03 配信

モーニングスター

 日本株の破竹の勢いが止まらない。今週は日経平均株価が4月以来の3万円台を回復し、3月高値の3万485円に接近した。終値でも3営業日続けて大台を維持し、居所の変ぼうが鮮明化している。新型コロナウイルスの収束に期待が高まる中、市場はテーパリング(金融緩和の縮小)に対しても腹が据わってきた様子。日米の政局や中国経済に不透明感は残るものの、年末高へ向けた素地は整いつつある。

<ショートカバーにとどまらず>

 今週の日経平均は、週末10日に3万381円(前日比373円高)で高値引け。短期急騰の反動も難なくこなす堅調さは、単なるショートカバーの域にはとどまらない印象だ。

 もはや局面は変わったと考えられる。日経平均のRSI(相対力指数)や騰落レシオは過熱感を示しているものの、テクニカルにとらわれ過ぎてはならない。地合いの悪さによって消化不良の状態にあった企業業績の回復傾向が、新型コロナの収束や新政権への期待をきっかけに噴出したととらえたい。

 日経平均に先立ち、TOPIX(東証株価指数)は31年ぶりの高値更新が続いている。また、この日は東証2部指数も年初来高値を付けるなど、ボトムアップの様相が鮮明だ。個人投資家の心理が改善するとともに、マクロ系の投資機関が一時低下した日本株のウエートを高めているとみられる。

 もちろん利益確定売りの誘惑も強く、一本調子にはいかない可能性もある。ただ、一方ではこの急騰局面で生じたカラ売りも多いとみられ、下値では売りポジションを解消する買いが入りやすいと考えられる。また、相場の急転に対応できなかった投資家の待機資金も控えている。

 日経平均と逆相関の関係にあるNEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信(日経ダブルI) <1357> の信用取引情報を見ると、指数の下落に賭ける信用買いの残高が急増し、前週末には一気に1億141万口(前週末比5455万口増)に達した。日経ダブルIの買い残は指数が底堅い局面で高水準になっていることが多い。

<テーパリング観測に耐性>

 9月は21、22日にFOMC(米連邦公開市場委員会)が予定されているが、新型コロナワクチンの接種が世界的に進展する中で、テーパリングへの恐怖感も後退しつつある。今週はECB(欧州中央銀行)が債券購入ペースの減速を決めたものの、取り立てて悪材料視されていない。

 相場が変調をきたすとすれば、政治リスクの再燃が挙げられる。国内では次期首相の人選が行われるが、今のところ市場は特定の候補には期待していないように見える。しかし、今後の総裁選の情勢によって有力者が固まってくれば、その政策への期待感だけではなく、増税などの不安点にも目が向かう可能性がある。

 また、米国ではアフガニスタンからの撤退をめぐってバイデン大統領の支持率が低下傾向を強めている。米国発の政権基盤の弱体化ショックも想定されるだけに、警戒しておきたいところだ。

 来週の日経平均の想定レンジは2万9700-3万700円とする。調整する場合は7日につくったのマド埋めを目安とした。スケジュールは国内で13日に7-9月期景気予測調査、15日に7月機械受注、16日に8月貿易統計が発表され、17日は自民総裁選の告示に当たる。

 海外では中国で15日に8月小売売上高などが発表され、16日、17日には米国で8月小売売上高、8月ミシガン大学消費者マインド指数が控える。

提供:モーニングスター社

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最終更新:9/11(土) 8:03

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