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豪ドルは売り! 鉄鉱石が高値から20%急落!オーストラリアも新型コロナ感染拡大。豪州中銀はテーパリング撤回との予想も…

8/2 19:06 配信

ザイFX!

鉄鉱石、高値から20%の急落!  豪ドルは売りか

西原宏一:
先週金曜日(7月30日)、鉄鉱石が高値から20%の急落となりました。やっと、という印象ですね。

このところコモディティ、特に鉄鉱石に注目していたのは、「ウッドショック」とも呼ばれるほど急騰していた木材価格が5月から崩れ始めて、カナダドルも崩れたことがきっかけです。

同じように、鉄鉱石の下落が続けば豪ドルも崩れるのでは…と想定しています。

大橋ひろこ:
ブルームバーグは鉄鉱石急落の背景について、中国が脱炭素の一貫で粗鋼生産を減少させるとの観測が出ているため、と解説していますね。

西原宏一:
表向きにはそうかもしれませんが、背景にあるのは中国と豪州(オーストラリア)の関係悪化でしょう。

中国は昨年(2020年)から、豪州産のワインや牛肉へ追加関税を課すなど、プレッシャーを高めています。

さらなる措置として、豪州からの鉄鉱石輸入を減らそう、というのが中国の本音ではないでしょうか。

8月3日のRBA政策発表で、テーパリング撤回も!? 

大橋ひろこ:
豪州では明日、8月3日(火)、RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])の金融政策発表が控えています。

西原宏一:
RBAは前回7月6日(火)の会合で、テーパリングを決定しました。

ただ、豪州でも新型コロナウイルスの新規感染者が増加し、7月末までだったシドニーのロックダウンは4週間、延長されます。

新型コロナの拡大は、RBAが気にする雇用にも影を落としています。

豪州は観光が主力産業のひとつですし、移民や海外からの労働者ありきで成り立つ国です。

人の往来が途絶えることの影響は甚大です。

大橋ひろこ:
景気が悪化するとなると、テーパリングどころではないですよね。

西原宏一:
RBAはテーパリングの決定を撤回する可能性が高い、とのレポートを出した銀行もあります。

今回のRBAの金融政策発表でも、テーパリング撤回とまではいかずとも、弱気な発言が出るのかもしれない。

少なくともタカ派に転じることはないでしょう。

■英ポンド/円はヘッド&ショルダーに? 

大橋ひろこ:
コモディティでは、WTI原油も今朝(8月2日朝)から弱含んでいます。

チャート的には、7月6日(火)につけた76ドル台の高値を更新できないと、弱い形になりそう。

西原宏一:
今週は鉄鉱石を中心に、コモディティ市場の行方を注視したいですね。

大橋ひろこ:
今週、8月5日(木)にはBOE(イングランド銀行[英国の中央銀行])の金融政策発表も控えています。インフレレポートの発表なども重なる「スーパーサーズデイ」です。

上昇の続いた英ポンド/円ですが、156円で反落しました。月足のレジスタンスラインで跳ね返された形です。

日足では、ヘッド&ショルダーの右肩を作りつつあるようにも見えます。

ただ、BOEがタカ派的なら、156円のレジスタンスを上抜けて新しい相場へと入ることになりそう。

BOEの翌日、8月6日(金)は米雇用統計。8月8日(日)には東京五輪の閉会式です。

東京五輪終了でリスクオフが鮮明に? 

西原宏一:
日本は想定以上の金メダル数で盛り上がっていますね。

菅総理には「五輪が盛り上がれば、外出せずに自宅で観戦してくれるから、コロナも収まるだろう」との思惑があったのでしょうが、東京都では新規感染者が過去最多を更新。

菅総理の期待は裏切られています。

大橋ひろこ:
5ヵ月後には北京五輪が始まりますが、中国政府のウイグル族などへの人権侵害を問題とする米議会では先週、コカ・コーラやインテル、VISAなどスポンサー企業への公聴会が開かれ、協賛企業が袋叩きにあう展開に。

欧州議会や英議会も、政府高官の招待辞退を呼びかける「外交ボイコット」を決議しました。

東京五輪が終われば北京五輪がクローズアップされ、日本の政府や企業も旗幟(きし)を鮮明にする必要が出てきそうです。

西原宏一:
日本企業では、トヨタ自動車やパナソニックがスポンサーとなっています。

大橋ひろこ:
北京五輪のボイコットが争点化すれば、中国依存度の高い株は売られやすくなりますね。

西原宏一:
政治リスクの高まりから、リスクオフ的な展開となることも考えられますね。

豪ドルとスイスフラン、対照的な通貨ペア

大橋ひろこ:
今週の戦略はどう考えますか? 

西原宏一:
豪ドルのショートでいいのでしょう。

シンプルに豪ドル/米ドルのショートでもいいですし、対スイスフランのショートも面白そうです。

大橋ひろこ:
豪ドル/スイスフラン……? 

西原宏一:
スイスショックでスイスフランは一度、壊れてしまいましたが、最近ではリスクオフで買われる「逃避通貨」としての色合いを復活させています。

主要通貨のうち、過去3ヵ月でもっとも買われたのがスイスフラン。もっとも売られたのがノルウェークローネで、その次が豪ドルでした。

なじみのない通貨ペアだと思いますが、対照的な通貨ペアとなっています。

(構成/ミドルマン・高城泰)

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最終更新:8/6(金) 14:36

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