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明日の戦略-先週は7円高で今週は15円高、来週は材料難の中でIPOラッシュに突入

6/18 17:14 配信

トレーダーズ・ウェブ

 18日の日経平均は3日続落。終値は54円安の28964円。米国株はまちまちも、ナスダック高を好感して3桁上昇からのスタート。しかし、寄り付きを高値に失速した。前場ではいったん萎んだ後に盛り返したが、後場は日銀の金融政策が大方の予想通り現状維持であったことを確認すると上げ幅を縮小。13時近辺で下げに転じると、前日終値近辺での小動きが長く続いた。しかし、終盤にかけてはまとまった売りに押され、大引け間際にきょうの安値をつけた。景気敏感株が総じて弱く、TOPIXは終日マイナス圏で推移した。マザーズ指数は高く始まったものの、後場に入って下げに転じた。

 東証1部の売買代金は概算で3兆5300億円と商いは膨らんだ。業種別では精密機器やその他製品、電気機器などが上昇している一方、海運や鉱業、空運などが下落した。証券会社が目標株価を引き上げたSUMCOが大幅上昇。半面、値持ちの良かった銘柄を手仕舞う流れが強まる中、トヨタが3.9%安と大きく下落した。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり540/値下がり1570。ナスダック高を手掛かりに、信越化学や村田製作所、アドバンテストなどハイテク株の多くが上昇。日本電産が4%超の上昇と動きの良さが目立った。直近で売り込まれていたエムスリーやメドピアが大幅高。好材料が複数あったエーザイが6%近い上昇で12000円台に乗せた。自己株取得を発表したバイタルKSKとファンコミュニケーションズが急伸。証券会社の新規カバレッジが入ったOBCが買いを集めた。

 一方、景気敏感株にアゲインストな地合いの中、日本郵船、商船三井、川崎汽船の海運大手3社がそろって急落。日本製鉄やJFEHD、神戸鋼など鉄鋼株も軒並み安となった。米長期金利を嫌気して、三菱UFJや三井住友など銀行株が下落。第一生命やSOMPOなど保険株も厳しい下げとなった。JAL、ANAやJR西日本、西武HDなどアフターコロナ関連の多くが大幅安。株主優待の一部変更が嫌気されたクロスフォーが急落した。

 マザーズに新規上場したEnjinは、高い初値をつけた後、前場までは勢い良く上昇した。しかし、後場に入ると失速し、終値は初値を若干上回る程度にとどまった。

 日経平均は上昇して始まったものの、プラスを維持できず3日続落。ただ、東証1部で1500以上の銘柄が値下がりしたことを鑑みると、よく50円程度の下落にとどめたと言える。やはり、ハイテク株に買いが入ってくれば、日経平均は下げづらくなる。ここ数週間は、26週線(28876円、18日時点、以下同じ)と13週線(29083円)に挟まれた格好での一進一退が続いている。今週、日米中銀イベントを消化してもどちらもブレークすることはなかったため、もうしばらくもみ合いが続きそうではある。ただ、今週は前半に29400円台まで上昇した一方で、下値は堅かった。ハイテク株にも復活の兆しが見られており、上放れへの意識を持っておきたい局面だ。


【来週の見通し】
 もみ合いか。国内は目立った材料に乏しく、米国株にらみの展開が想定される。6月FOMCはタカ派色の強い内容となったが、その後の米国株の反応を見ると、金利上昇に耐性があるとみられる景気敏感株が弱く、逆にグロース株は底堅く推移している。米国では5月耐久財受注や1-3月期GDP確報値など経済指標がいくつか出てくるため、これらを確認しながら、グローバルトレンドが変化したのか否かを探る地合いが続くだろう。業種や銘柄で濃淡が出ると思われるため、全体の方向性は大きく変化しないと予想する。IPOが集中する週で、REITを含めて一気に13社が新規上場する。新規上場銘柄には値幅を求めた資金が殺到すると思われるため、大型株が手掛けづらくなった場合でも、強くリスクオフに傾くようなことにはならないだろう。


【今週を振り返る】
 前半堅調、後半軟調で、週間では小幅高。週後半にFOMCを控えるスケジュールではあったが、これを前にナスダックやS&P500が史上最高値を更新してきたことから、日経平均も上を試しに行った。ただ、29400円まで上昇したところでは節目の29500円を前に押し戻された。6月FOMCでは、出てきた内容はタカ派色の強いものになり、米10年債利回りが上昇。グロース株の売り材料となった。金利上昇は一時的な反応にとどまったが、今度は金利低下を受けて米国で景気敏感株が売られたことから、18日の東京市場では景気敏感株のほか、値持ちの良かったトヨタなどが大幅安。全般的に手仕舞いムードが強まった。日経平均は週間では約15円の上昇。週初に高く始まったことから、週足では3週連続で陰線を形成した。


【来週の予定】
 国内では、日銀金融政策決定会合議事要旨(4/26~27開催分)(6/23)、6月都区部消費者物価指数(6/25)などがある。

 企業決算では、アークランド(6/21)、ツルハHD(6/22)、コーセル(6/23)、高島屋、出前館、壱番屋、オークワ、瑞光、ジャステック(6/25)などが発表を予定している。

 海外では、米5月中古住宅販売(6/22)、米1-3月期経常収支、米5月新築住宅販売(6/23)、独6月Ifo景況感指数、英国金融政策発表、米1-3月期GDP確報値、米5月耐久財受注(6/24)、米5月個人所得・個人消費支出(6/25)などがある。

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最終更新:6/18(金) 17:14

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