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S&P500 月例レポート ― 変転する相場ムード、落ち着きどころを模索 (3) ―

6/16 11:31 配信

株探ニュース

●注目点

 ○CDCのデータによると、2020年の米国の出生率は1979年以降の最低となり、前年比で4%低下しました。合計特殊出生率(1人の女性が一生の間に産む子どもの数の平均)は1.64に低下し、1930年代の大恐慌時代以来の最低となりました。

 ○ウォール街には「5月に売り抜けろ」という格言があります。5月末から10月末までの6ヵ月間の株価の変化を見ると、S&P 500指数の歴史(1928年から)において、34.4%の確率でこの格言が正しいことが分かっています。ただし、過去9年間は格言通りにはなっていません(トータルリターンに基づくと9年間、株価のみでは8年間)。

 ○米国東部に1日あたり250万バレルの燃料を供給する全長5500マイル(8850キロメートル)のコロニアル・パイプラインがサイバー攻撃により停止したことを受けて、米国政府は燃料供給ラインを途切れさせないように緊急事態を宣言しました。この攻撃は、ロシアや東ヨーロッパとの関連が報告されているサイバー犯罪集団「ダークサイド」によるものでした。パイプラインは週の半ばまでに再開されましたが、米国ではガソリン不足(および購入制限)と価格上昇が報告され、フロー、配送、供給が正常化するのはその週末になると予想されていました。

 ○44州と準州の司法長官からなるグループは、フェイスブックAのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)に、13歳未満の子ども向けInstagramサイトの開始を断念するように求めました。

 ○エネルギー問題への関心が高まる中、エクソン・モービルのアクティビスト(物言う投資家)は、XOMがポスト化石燃料の環境に備えることを望む取締役2名を選出しました。また、オランダの裁判所はロイヤル・ダッチ・シェルADRに対し、二酸化炭素排出量を2030年までに45%削減するように命じました。

●利回り、金利、コモディティ

 ○米国10年国債利回りは4月末の1.62%から1.58%に低下して月を終えました(2020年末は0.92%、2019年末は1.92%、2018年末は2.69%、2017年末は2.41%)。30年国債利回りは4月末の2.29%から2.26%に低下して取引を終えました(同1.65%、同2.30%、同3.02%、同3.05%)。

 ○英ポンドは4月末の1ポンド=1.3817ドルから1.4192ドルに上昇して月を終えました(同1.3673ドル、同1.3253ドル、同1.2754ドル、同1.3498ドル)。ユーロは4月末の1ユーロ=1.2020ドルから1.2193ドルに上昇して月を終えました(同1.2182ドル、同1.1172ドル、同1.1461ドル、同1.2000ドル)。円は4月末の1ドル=109.33円から109.86円に下落し(同103.24円、同108.76円、同109.58円、同112.68円)、人民元は4月末の1ドル=6.4745元から6.3684元に上昇しました(同6.5330元、同6.9633元、同6.8785元、同6.5030元)。

 ○原油価格は4月末の1バレル=63.48ドルから66.63ドルに上昇して月を終えました(同48.42ドル、同61.21ドル、同45.81ドル、同60.09ドル)。米国のガソリン価格(EIAによる全等級)は、4月末の1ガロン=2.941ドル、また2020年5月末の2.049ドルから3.112ドルに上昇して(3ドルを超えるのは2018年6月以来)月末を迎えました(同2.330ドル、同2.658ドル、同2.358ドル、同2.589ドル)。

 ○金価格は4月末の1トロイオンス=1768.80ドルから1906.30ドルに上昇して月の取引を終えました(同1901.60ドル、同1520.00ドル、同1284.70ドル、同1305.00ドル)。

 ○VIX恐怖指数は4月末の18.61から16.76に低下して月を終えました。月中の最高は28.93、最低は15.90でした(同22.75、同13.78、同16.12、同11.05)。

  ⇒同指数の2020年の最高は85.47、最低は11.75でした。

●世界の株式市場

 ○5月の世界の株式市場は、米国市場が過去最高値を更新したにもかかわらず、月の前半に下落しました(5月12日までに2.33%下落)。その後、流れが逆転し、米国市場に下押し圧力がかかり(株価の急激な上昇が懸念されました)、米国を除く市場が改善しました。その結果、米国のパフォーマンスは平均以下となり、米国以外の市場は最近のアンダーパフォームをある程度取り戻しました。世界の株式市場全体では、5月は1.30%上昇(4月は4.15%上昇)しました。米国市場は0.34%上昇(同5.09%上昇)、米国を除くグローバル市場は2.53%上昇(同2.95%上昇)しました。5月は50市場中36市場が上昇し、4月の40市場(先進国市場はすべてが上昇)から減少しました(3月は33市場が上昇)。

 ○S&Pグローバル総合指数は4月に4.15%上昇した後(米国の5.09%の上昇を除くと2.95%の上昇)、5月は1.30%上昇しました(米国の0.34%の上昇を除くと2.53%の上昇)。3月は2.27%の上昇でした(米国の3.41%の上昇を除くと0.88%の上昇)。過去3ヵ月間では、世界の株式市場は7.90%上昇(米国の9.04%の上昇を除くと6.49%の上昇)しました。年初来では20.52%の上昇で、米国の11.86%上昇を除くと8.85%上昇しました。過去1年間では41.42%上昇し、米国の41.90%上昇を除くと40.85%の上昇となっています。より長期では、米国のパフォーマンスが突出していました。過去2年間では、グローバル市場は44.72%上昇しましたが、米国の54.97%上昇を除くと33.35%の上昇でした。過去3年間ではグローバル市場は38.42%上昇し、米国の55.78%上昇を除くと20.71%の上昇でした。

  ⇒2020年11月3日の大統領選挙以降では、グローバル市場は26.57%上昇しましたが、米国の26.73%上昇を除くと26.36%の上昇でした。

 ○2021年5月のまとめ

  ⇒S&Pグローバル総合指数の時価総額は9710億ドル増加しました(4月は3兆250億ドル増)。米国以外の市場の時価総額は8230億ドル増加(同9750億ドル増)、米国市場は1480億ドル増加しました(同2兆490億ドル増)。

  ⇒新興国市場は5月に1.31%上昇し(同2.76%上昇)、過去3ヵ月間では2.28%上昇、年初来では6.71%上昇、過去1年間では44.96%上昇しました。

  ⇒先進国市場は5月に1.29%上昇し(同4.33%上昇)、米国を除くと2.97%上昇(同3.02%上昇)しました。過去3ヵ月間では8.66%上昇(米国を除くと8.03%上昇)、年初来では11.02%上昇(同9.62%上昇)、過去1年間では41.04%上昇(同39.58%上昇)となりました。

  ⇒5月は11セクター中7セクターが上昇し、セクター間のばらつきは拡大しました(4月は11セクターが揃って上昇、3月は10セクターが上昇)。パフォーマンスが最高のセクター(エネルギー、5.53%上昇、4月は11セクター中で最低)と最低のセクター(情報技術セクター、1.21%下落)の騰落率の差は6.73%となり(過去1年間の平均は7.89%)、4月の5.53%から拡大しました(3月は7.13%)。

 ○新興国市場は5月に1.31%上昇しました。4月は2.76%の上昇、3月は1.75%の下落でした。過去3ヵ月間では2.28%の上昇、年初来では6.71%の上昇、過去1年間では44.96%の上昇となりました。過去2年間では33.04%の上昇、過去3年間では21.37%上昇しています。5月は、25市場中14市場が上昇し、4月の16市場を下回りましたが、3月の11市場を上回りました。パフォーマンスが最高となったのはハンガリーで5月は14.59%上昇し、年初来では16.29%の上昇、過去1年間では45.79%上昇しました。2番目はポーランドで5月は13.11%上昇し、年初来では18.91%の上昇、過去1年間では46.51%上昇しました。3番目はチェコ共和国で5月は9.48%上昇し、年初来では21.74%の上昇、過去1年間では58.32%上昇しました。

 パフォーマンスが最低だったのは先月と同様にチリで7.12%下落し(先月は8.62%下落)、年初来では1.90%の下落、過去1年間では26.24%上昇しました。これに続いたのがエジプトで5月は4.81%下落し、年初来では7.79%の下落、過去1年間では3.58%下落しました。3番目が台湾で5月は3.92%下落し、年初来では16.11%の上昇、過去1年間では67.70%上昇しました。

 ○先進国市場は3月の2.82%上昇、4月の4.33%上昇の後、5月は1.29%上昇しました。米国を除くと2.97%の上昇(3月は1.84%上昇、4月は3.02%上昇)でした。先進国市場は年初来では11.02%上昇、米国を除くと9.62%の上昇でした。過去1年間では41.04%上昇、米国を除くと39.58%の上昇となりました。過去2年間では46.21%上昇、米国を除くと33.36%上昇、過去3年間では40.58%上昇、米国を除くと20.44%上昇しました。3月の19市場、4月の24市場に対して、5月は25市場中22市場が上昇しました。

 パフォーマンスが最高となったのはオーストリアで5月は8.08%上昇し、年初来では20.32%上昇、過去1年間では63.67%上昇しました。2番目はルクセンブルグで5月は6.46%上昇し、年初来では15.72%の上昇、過去1年間では98.12%上昇しました(過去3年間では8.45%下落)。3番目はスペインで5月は5.88%上昇し、年初来では12.79%の上昇、過去1年間では41.17%上昇しました。

 パフォーマンスが最低だったのはニュージーランドで5月は5.47%下落し、年初来では10.30%下落、過去1年間では、26.37%上昇しました。これに続いたのがシンガポールで5月は0.57%下落し、年初来では13.89%上昇、過去1年間では51.15%上昇でした。3番目は韓国で5月は0.05%下落し、年初来では4.66%上昇、過去1年間では73.18%上昇しました。

  ⇒注意すべき点として、カナダは5.84%の上昇(年初来では20.50%上昇、過去1年間では51.05%上昇)、英国は3.38%の上昇(同13.50%上昇、同35.39%上昇)、ドイツは2.45%の上昇(同9.76%上昇、同40.75%上昇)、日本は1.83%の上昇(同1.33%上昇、同22.28%上昇)でした。

※「変転する相場ムード、落ち着きどころを模索 (4)」へ続く

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最終更新:6/16(水) 11:42

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