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反抗期の子を絶望させる「親たちの最悪な対応」

5/14 13:01 配信

東洋経済オンライン

 子どもが思春期の反抗期にさしかかり、対応に悩んでいる親御さんがたくさんいます。

 今まで親子仲良くおしゃべりしたり外出したりしていたのに、この数カ月で子どもが激変してどう対応していいかわからない。話しかけても反応ナシ、時には明らかな無視で悲しくなる。帰宅してもリビングは素通りで自分の部屋に直行、何を考えているのかわからない。こういう悩みをよく聞きます。

 そこで、今回は、この難しい時期を乗り越えるための「親の心得6か条」を紹介します。

■その小言のせいで、反抗期が無駄に長引く

 (1)反抗期の子を子ども扱いしすぎて、「片づけなきゃダメ」とか「肘をついて食べるな」など、細かいしつけ的なことで否定的に叱る小言はやめたほうおがいいです。なぜなら、効果がないばかりか、お互いイライラするだけだからです。

 それに、このように子ども扱いしていると反抗期が無駄に長引きます。それより、一人の人間としてリスペクトし、「大人扱い」しているほうが反抗期を順調に通過します。そのためには、大人が一歩引いたところで、大きくどんと構えて見守ることも必要です。

 (2)前述のとおり、思春期・反抗期の子に小言を言うのはやめた方がいいのですが、だからといって、まったく声かけをやめてしまうのもよくありません。

 「おはよう」「朝ご飯できてるよ」「いってらっしゃい。気をつけてね」「おかえり」「大変だったね」「お疲れさま」「がんばってるね」など心地よい声かけは大切です。何も声かけをしなくなると、子どもは見捨てられたように感じてしまうからです。

 こういう話を聞いたことがあります。大学生のY君はタンスの扉に手紙を貼っているそうです。中学の体育祭で実行委員をやり遂げたときに、親がくれた手紙です。手紙には、Y君のがんばりに感動したといった主旨のことが書かれています。親から手紙をもらったとき、Y君は反抗期真っ最中で、ありがとうも言わなかったそうなのですが、内心はかなりうれしかったそうです。今でも彼の大切な宝物だそうです。

 
(3)思春期・反抗期の子にも、はっきり「ダメ」と言わなければならないこともあります。例えば、人の心や体を傷つけること、非常に危険なこと、法律に反するなど反社会的なこと、人間として許されないこと、などについてです。こういうことについては、子どものために勇気をもって臨む必要があります。

 こういうことを放置していると、逆に子どもは親に不信感を持つようになります。つまり、「なんで止めてくれないの。この人は私がどうなってもいいと思っているんだ。真正面から向き合ってくれていない」と感じてしまうのです。

 (4)人に話しかけられても気持ちよい反応ができないときは、大人にもあります。普段以上に余裕がないときやイライラしているときなどは特にそうです。例えば、面倒な書類をうまく書けずに困っているときに話しかけられたらどうでしょう? 大人でも何も答えず無視するとか、あるいは「ちょっと後にしてよ」などと言ってしまうかもしれません。

 同じように、思春期の子にも普段以上に余裕がないときがあります。例えば、友達とのラインでよい返信が書けずに考えあぐねている、スマホの設定がうまくいかずにイライラしている、好きなゲームに熱中しているときなどです。

 もともと、思春期の子に良い反応など期待できないのに、上記のようなときに話しかけてもうまくいくはずがありません。でも、親の多くは「子どもに何の遠慮が要るのか?」と無意識のうちに思っているので、無遠慮に話しかけます。そして、無視されたとか態度が悪いなどと言って憤慨するわけです。

 そんなことでお互い嫌な気持ちになるのは得策ではありません。子どもをよく観察して話しかけるタイミングを考えるだけで、無益なトラブルを避けることができます。こういうスキルを身につけておけば、大人同士のコミュニケーションでも役に立ちます。

■人格を否定する言葉は、ずっと消えない

 (5)反抗期の子の言動にイラッとしても、言ってはいけないことは言わないように気をつけてください。特に人格を否定するような言葉は、絶対に言ってはいけません。

 たとえば、「えらそうなこと言ってるけど、お前は口だけの根性なしだ」「性格的にずるいんだよ」「情けないやつ」「卑怯者」などです。

 親にこういうことを言われると、子どもは深く傷つきます。そして、「親は自分のことをそういうふうに思っているんだ」と感じて、親への不信感が抑え難いものになってしまいます。そして言ったほうは忘れても、言われたほうは忘れませんので、思春期・反抗期の時期が過ぎても元の関係に戻ることができなくなる可能性があります。

 こういう暴言こそ、思春期の子を持つ親の最大の注意点です。「失言は放ちたる矢の如し」という言葉もありますので、切れそうになったら大きく深呼吸して踏みとどまってください。

 無駄に切れることを避けるために、こちらの過去記事もご参考にしてください。

 キレる寸前で踏みとどまれる人の3つの習慣

 (6)思春期の子とも、たまには会話が成立することがあると思います。子どもが何かトラブルや不満を抱えていて悩みや愚痴を聞いてほしいときなど、意外と話しかけてきたりすることもあります。先生に叱られたとか友達とうまくいかないときなどです。こういうときの聞き方として大事なのは、とにかく共感的に聞くことです。

 たとえば、子どもが「私は悪くないのに先生に怒られた」と言ったとき、「先生の話を聞いてなかったからでしょ」とか「いつも態度が悪いからそうなるんだよ」などと跳ね返すのはよくありません。こういう正論を押し付けていると、子どもはますます何も言わなくなってしまいます。

 まずは、「そうなの? それは嫌だよね」と共感してあげてください。そうすれば、子どもは話しやすくなります。愚痴を共感的にたっぷり聞いてもらえるとすっきりしますし、「親は自分がどんなに大変かわかってくれる」と感じて、信頼感が大いに高まります。子どもにとって信頼できる大人とは、自分のことをわかってくれる人なのです。

 親がよくやる間違いは、子どもの話を聞いたとき、すぐに励ましやアドバイスをすることです。「だいじょうぶだよ。すぐ仲直りできるよ」とか「そんなの大したことじゃないよ。元気出して」などが励ましで、「じゃあ、○○すればいいじゃん」「なんで○○しないの?」などがアドバイスです。

 親は子どものためを思って言っているのですが、共感がないところですぐに励まされたりアドバイスされたりすると、言われたほうは「なんで私の話を聞いてくれないの? そんなに簡単なことじゃないよ。私がどんなに大変か、この人にはわからないな。お説教されるだけだからもう言わないようにしよう」と思ってしまいます。

 これは、親も先生もついやってしまうので気をつけてください。もちろん、励ましやアドバイスをしたほうが良い場合もありますが、それはたっぷり共感的に聞いた後にしてほしいと思います。

■家庭を居心地のいい安全基地にしよう

 以上のことに気をつけていれば、思春期・反抗期の子も親の愛情を実感できるようになり、家庭が居心地のよい安全基地になります。

 親の愛情を実感できている子は自分で自分を大切にするようになります。たとえ悪い誘惑があったときも、「大切にしてくれる親に心配かけたくない」という意識が働いてブレーキがかかります。それがないと、ブレーキがかからないまま、まずい方向に向かってしまう可能性が高まります。

 家庭が居心地がよければ、子どもは外でどんなことがあっても、安全基地であるわが家に帰ってきて難を逃れます。わが家が居心地が悪いと、家に帰ってこなくなり、糸の切れた凧のようになってしまう可能性があります。

東洋経済オンライン

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最終更新:5/14(金) 17:13

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