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株式週間展望=不安定ムードも選別物色は加速、日経平均予想レンジ―2万9000-3万円

4/17 7:50 配信

モーニングスター

現在値
安川電5,170-50
日電産12,490+40

 日本株相場が全体的に方向感を失い、日経平均株価はいわゆる三角もちあいに近い形になってきた。底固かったTOPIX(東証株価指数)もじわりと切り下がり、25日移動平均線を下回る水準が定着しつつある。今月後半にかけ本格化する1-3月(前21年3月期は第4四半期)決算の発表で流れは変わるのか。来週(19-23日)は、期待と不安が入り交じる。

<安川電機シンドローム、市場は景況ピークアウトを懸念>

 業績相場が盛り上がりを欠いているのは、9日に3月期企業に先立ち新年度の収益予想を打ち出した2月決算の安川電機 <6506> の株価下落が一因とみられる。内容そのものは悲観材料とは言えないものの、反応はさえない。

 FA(ファクトリー・オートメーション=工場自動化)機器の世界的メーカーで、景気敏感の代表格である安川電機。前期第4四半期(20年12月-21年2月)は、重要指標の一つの受注高が強めに出た(全体で前年同期比20%増、前四半期比17%増)。ただ、市場はこれを素直に好感せず、同社の株価は急落。今週(12-16日)を通して上向かなかった。

 背景にあるのが景況感のピークアウトへの懸念だ。

 安川電機の決算にとどまらず、中国市場がけん引する経済圏は過熱気味だという見方から、今後の鈍化を想定する向きが増えている。米中対立や半導体需給のひっ迫に絡み、中国は需要を「先食い」している可能性もぬぐえない。また、その半導体が足りず、自動車生産が再び落ち込むことによる企業への影響も意識されている。昨年来の株価上昇によりPERも高水準になっていた安川電機が示した値動きは、市場を取り巻く不安を象徴するようだ。

 ただ、もう一方では「コロナ後」の景気回復への期待も根強い。単純な反動増はもとより、過去の経済ショックからの脱却時と同様に、コロナ禍を通じて収益体質を強化した企業はより鋭角的なV字軌道が見込まれる。米国では新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、さまざまな産業のサービスが再開へ向け動いている。

<「コロナ後」期待と綱引き、22日は日電産の決算>

 こうした中、来週は強弱観の綱引きが予想される。相場は常に不安定なムードに陥りかねない。しかし、業績改善を視野に入れ、高収益体質企業の選別買いも強まるだろう。

 兆候はある。日本電産 <6594> の株価は今週、25日線の手前で持ち直して上昇に転じている。同社は22日に前3月期決算の発表を予定し、同日午後5時に説明会を行う。徹底的なコスト改革「ダブル・プロフィット・レシオ(WPR)」を実施中で、EV(電気自動車)向けモーターの攻勢も注目される。

 来週の日経平均は25日線(16日時点は2万9542円)を割り込まなければ、そのまま米国株に対する出遅れ修正の上昇に移行できる可能性がある。同線を下回った場合は3月の急落時に足元まで迫った75日線(同2万9045円)の攻防となる。想定レンジは2万9000-3万円とする。

 スケジュールは国内で19日に3月貿易統計が発表されるほか、23日に3月消費者物価が出る。海外では22日に米3月中古住宅販売件数とECB(欧州中央銀行)理事会。1-3月決算発表に関しては、国内発表はまだ一部だが、海外は本格化する。19日のIBMや20日のプロクター・アンド・ギャンブル、ネットフリックス、21日のASMLホールディングス、22日のインテルなどが注目される。(市場動向取材班)

提供:モーニングスター社

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最終更新:4/17(土) 7:50

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