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株式週間展望=「業績相場」を前に足踏み―日経平均は下降基調入り回避へ踏ん張りどころ

4/10 8:28 配信

モーニングスター

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安川電5,220+40

 今週(5-9日)の日経平均株価は週初と週末に3万円の大台に乗せる場面もあったが、上値を切り下げる動きを脱せなかった。TOPIX(東証株価指数)ももちあいの様相を強め、相場はどっちつかずの状況だ。一方、4月下旬には3月期企業の本決算発表が本格化する。新年度の収益回復見通しを受けた業績相場入りが実現するかが注目される。

<ハイテク復調も全般上値重く>

 今週は米金利の上昇が一服する中で、ナスダック総合指数が復調色を強めた。東京市場もこれにならい、半導体関連株などハイテク銘柄の一角が騰勢を強めた。ハイテク依存度の大きい日経平均も支えられ、週間騰落率はマイナス0.3%とTOPIX(マイナス0.6%)をアウトパフォームした。

 ただ、概して上値は重い。バイデン米大統領が打ち出した新たな成長戦略は、規模は2兆ドル(約220兆円)と大きい。ただ、増税とセットになっている。マーケットには、好材料ばかりを「良いとこ取り」した昨年の大統領選時のような前のめり感が今はみられない。

 それでも、指数の調整がさほど進まないのは、やはり業績回復への期待が大きいためだろう。日本も含め、新型コロナウイルスの感染再拡大が世界的に目立ってはいるものの、経済が上向くシナリオは揺らいでいない。緩和マネーは引き続き株式市場を重視している。

 こうした局面が転換するきっかけとなる可能性のある要素が、9日午後16時に発表された安川電機 <6506> の前2021年2月期決算だ。同時に公表した今期の連結営業利益の見通しは前期比54.5%増の420億円。市場予想(約430億円)をやや下回るものの、保守的な側面もあるだろう。さらに、新たな中期計画では来2月期の営業利益目標610億円としており、これはコンセンサス(約560億円)より強い。

<安川電機の決算反応、工作機械受注に注目>

 安川電機は言わずと知れた工業用ロボットやFA(ファクトリー・オートメーション=工場自動化)機器の大手で、中国市場を中心に世界の設備投資の動向を業績に反映する。3月期決算企業に先駆けて四半期決算を発表するため、先行指標的に注目されている。前期第4四半期(20年12月-21年2月)の受注高は、前年同期比、前四半期比ともに全部門、全地域で拡大した。同社の堅調な業況を受けた日本株の反応が良好であれば、メーンの3月期企業を取り巻く期待も拡大する可能性がある。

 また、来週(12-16日)は週初の12日引け後に3月工作機械受注(速報値)が出る。工作機械は自動車をはじめとするさまざまな工業製品の製造に欠かせない、景気感度の高い統計だ。1年7カ月ぶりに景況判断の1000億円を上回った2月に続き、大台を維持できるかが1つの焦点となる。

 日経平均は2月16日の3万714円をピークに、3月18日には3万485円で打ち返され、その後は4月6日に3万208円で頭を打っている。ゆるやかな下降トレンドを形成し始めている。その意味でも、当面は踏ん張りどころが続く。予想レンジは2万9500-3万500円とする。

<米インフラ第2弾出るか>

 来週のスケジュールはほかに、国内で13日に3月マネーストック、14日には工作機械受注と並んで重要な2月機械受注も発表される。海外は13日に中国の3月貿易収支とドイツ4月ZEW景況感指数、15日に米3月小売売上高、16日に中国の1-3月期GDP(国内総生産)や3月工業生産など。16日には順延された日米首脳会談もある。

 米政局をめぐっては、バイデン大統領が第2弾のインフラ投資計画を公表する可能性がある。法人税に続き、キャピタルゲイン増税がクローズアップされることも考えられ注意が必要だ。(市場動向取材班)

提供:モーニングスター社

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最終更新:4/10(土) 8:28

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