9日の東京株式市場は、軟調な展開か。日経平均株価は、足元でさえない動きが継続し、買いが先行した後に下げ転換するなど、上値の重さが意識される展開が続いている。21年3月期の決算発表の本格化を控え、模様眺めムードが広がりやすいなか、週末要因もあり、さえない展開となりそう。消去法的に個別株物色が中心になりそうだが、市場では「決算期待で買いが先行している銘柄もあり、選別色が強まりそうだ」(中堅証券)との声が聞かれた。
8日の日経平均株価は、前日比21円81銭安の2万9708円98銭と反落して取引を終えた。時間外取引での米株価指数先物が上昇を維持し、中国・上海総合指数が午後に入り上げに転じたことを支えに、午後の取引終了間際には、プラス転換する場面もみられるなど、下げ幅を縮小した。東京証券取引所が8日引け後に発表した、3月第5週(3月29日-4月2日)の2市場1・2部等の投資部門別売買状況によると、金額ベースで海外投資家は895億円の買い越しで、2週ぶりに買い越しとなった。
提供:モーニングスター社
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最終更新:4/8(木) 17:01
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