【ニューヨーク時事】8日のニューヨーク株式相場は、利益確定の売りと米長期金利の低下を受けた買いが交錯し、もみ合いとなっている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前日終値比42.21ドル安の3万3404.05ドル。一方、ハイテク株中心のナスダック総合指数は124.25ポイント高の1万3813.09と反発。
ダウは高値警戒感から利益確定の売りが先行。一方、米長期金利の上昇基調に一服感が広がっていることを受けた買いが入り、方向感に乏しい展開となっている。
米連邦準備制度理事会(FRB)は7日午後、3月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表。現行の金融緩和政策を長期間継続する姿勢が確認され、早期の量的緩和縮小観測が後退した。
米労働省が朝方発表した最新週の新規失業保険申請件数は1万6000件増の74万4000件と、2週連続で悪化。市場予想(ロイター通信調べ)の68万件を上回ったが、市場への影響は限定的だった。
パウエルFRB議長が参加してこの日午後に行われるオンライン討論会での発言に注目が集まっており、様子見ムードも広がっている。
個別銘柄では、シェブロン、化学大手のダウがともに1.8%安となり、ダウ平均を下押し。一方、米長期金利の低下を好感して成長株は軒並み堅調。アップル、マイクロソフト、テスラはいずれも1%超上伸している。(了)
時事通信
最終更新:4/9(金) 1:02
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