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明日の戦略-大幅高スタートも3日続落、昨年来高値を更新したバリュー2巨頭に要注目

3/8 16:37 配信

トレーダーズ・ウェブ

 8日の日経平均は3日続落。終値は121円安の28743円。米国株の大幅高を受けて、寄り付きは300円を超える上昇。しかし、開始早々に高値をつけた後は買いが続かず失速した。主力グロース株に弱い動きが散見されたことで、戻り売り圧力が強まった。前場は上げ幅を2桁に縮めて安値引け。後場はマイナス圏からのスタートとなり、じりじりと下げ幅を広げた。200円超下げたところでは値を戻し、終盤にかけては若干持ち直したものの、3桁の下落で取引を終えた。TOPIXも後場に入ってマイナス圏に沈んだ。

 東証1部の売買代金は概算で2兆9800億円と、3兆円には届かず。業種別では鉱業や鉄鋼、石油・石炭などが上昇した一方、その他製品や電気機器、ゴム製品などが下落した。株式分割や記念配当の実施を発表したエコミックが後場に買いを集めてストップ高。半面、新株予約権の発行が嫌気されたリバーエレテックが急落した。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり1211/値下がり889と、日経平均は急失速したものの、値上がりが値下がりを上回った。金利が上昇傾向にあることを手掛かりに、三菱UFJや三井住友など銀行株が大幅上昇。野村HDや東京海上なども強く、金融株に買いが入った。ワクチン製造販売承認に関する報道を材料に武田が4%近く上昇した。原油価格の上昇基調が続いたことから国際帝石やENEOSが大幅高。中長期の経営計画が好感された日本製鉄が買いを集めた。

 一方、日本電産、任天堂、ロームなど京都の優良銘柄が大幅安。レーザーテックやアドバンテストなど半導体株が弱かったほか、エムスリーが買い先行から大きく値を消しており、グロース株の弱さが目立った。ファイナンスに絡んだ売買で日本空港ビルが6%近い下落。通期の見通しを引き下げた新日本建物が急落した。弱い月次や今期の営業赤字見通しが嫌気された鳥貴族が大幅安。先週、株主還元を材料に急伸したリコーが利益確定売りに押された。

 日経平均は後場に入ってマイナス転換。雇用統計を受けた米国株の反応は強かったが、これに連れ高することができなかった。グロース株のモメンタムが著しく悪くなっている。昨年、コロナ・ショックで急落した後の上昇局面ではグロース株が強い日が多く、バリュー株はグロースが休憩する局面で幕間つなぎ的に買われるといった雰囲気が強かった。それが今は、グロース株は敬遠される日が多く、切り返しても反発力が鈍い。雇用統計の内容自体は良かったため、これで米国の長期金利上昇が一服するとの見方にはならない。金利が落ち着くまではグロースは相対劣位の状況が続くだろう。その一方で、バリュー株はリバウンドにとどまらない強い動きを見せている。本日、バリューの代表格である日本製鉄と三菱UFJが、そろって昨年1月の水準を上回り、昨年来高値を更新してきた。バリュー株ラリーの幕開けを示唆している可能性があり、あす以降の両銘柄の動向は要注目だ。

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最終更新:3/8(月) 16:37

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