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たった3冊!即席で「その道のプロ」になるコツ

3/6 19:31 配信

東洋経済オンライン

あなたに与えられた期間はほんのわずか。その中でできるだけ早く必要な知識を頭に入れなければならない状況に陥ったらどうしますか。とりあえずは関連分野に関する参考書となるべき本を読むことから始める人も多いと思いますが、通常のように読んでいくと時間は足りません。
最短ルートでその道のプロになるには、その分野の本3冊の「選び方」がとても重要になります――日本記憶力選手権で6年連続日本一に輝き、世界記憶力グランドマスターの称号も持つ池田義博氏は言います。『一度読むだけで忘れない読書術』を上梓した同氏に「最短ルートでその道のプロになる読書術」のコツを聞きました。

■まずは脳に骨組みを与える

 時間はない。しかし、ある分野についてすぐに知識を入れる必要がある。そんなとき、その分野の本1冊だけだと、もしかすると、本当に必要な部分を見落としてしまうことなどもあるかもしれません。

 そんなシチュエーションにおいて威力を発揮する読書法を今回お伝えしたいと思います。具体的なやり方を説明しながら進めていくことにします。

 まずはターゲットとなる分野の本を3冊準備します。同じ分野の本を3冊そろえるのは、少しもったいない感じもするでしょうが背に腹は代えられません。

 その3冊はできるだけ同じことを伝えているものを選ぶようにしてください。似たような本をそろえるのが1つ目のポイントになります。

 本がそろったら、その3冊をそれぞれパラパラとざっと眺め、その中から一番読みやすそうな、とっつきやすそうなものを1冊選びます。

 ほかの2冊に比べて図が多いことや文字数が少ないというのがある程度の目安となるかもしれません。しかしここであまり悩まないでください。あくまで「直感」で読みやすそうと感じたもので結構です。

 最初の1冊目が決まったら、これからそれを読んでいくわけですが、通常の読み方をしていったら全部で3冊あるので当然ながら時間も3倍になってしまい、この方法をとる意味がなくなってしまいます。

 あくまで今回のテクニックは短期間にできるだけ効率よく必要最低限の知識を取り込むことが最重要課題です。そこで通常とは読み方を変えることにします。

 とはいえその読み方は特別というわけでもなく、すでに世の中に存在しています。いわゆる「拾い読み」という読み方です。拾い読みとは本文全部を読んでいくのではなく、必要と思われる箇所のみを拾って読んでいく方法です。

 どう拾い読みしていくかですが、その本の中の文章に太字の箇所があったり、色がついていたり、ラインが引かれている箇所があればその部分だけを読んでいきます。後の部分は潔く無視していくことにします。ほかに図やイラストは見ていくようにしてください。

 もし、本文中に重要箇所を強調するような仕掛けがしていない場合でも問題ありません。脳には、心理学用語で言う「カクテルパーティー効果」と呼ばれる現象があります。

 「カクテルパーティー効果」とはパーティーなどのざわついた会場で、たくさんの人たちがそれぞれに雑談している中でも、会話中に自分の名前などが出たときや、自分にとって重要と思われる言葉が出たときには、ほかの情報は遮断されて、それらを自然と聞き取ることができる現象のことをいいます。つまり自分が興味関心を持つ情報に対して脳は敏感であるということです。

 ですので、この場合は、脳に今の自分にとってこういう情報が必要だという命令を伝えればよいのです。

 こうして、潜在記憶にアンテナを張っておくことで文章中に色やラインのガイドがなくても、必要箇所がハイライトされている感覚で読み取ることができるはずです。

 そのように自分の脳にまかせて、フォーカスされる箇所のみをピックアップして読んでいけば問題ありません。あくまでスピードを最優先に置いた読み方のため、拾う情報は必要最低限にとどめ、いらないと感じるところは思い切ってバッサリ切り捨てて進んでください。

■脳は全体像を見せると途端に働き出す

 こうしてなるべく早く1冊目の本を終了させます。この状態を家づくりに例えるならまだ骨組みだけが立ち上がった状態といったところでしょうか。しかしこの骨組みをできるだけ早く作ることが脳にとっては非常に重要な意味を持ちます。

 今回の読書の目的はある意味、範囲が決まっている「学習」ともいえます。範囲がある学習のときの鉄則が、できるだけ早く脳に範囲の全体像を見せてやることなのです。

 脳は学習すべき範囲の全体像が把握できると、まさに例に挙げた家の骨組みのような基本となる知識の枠組みを作ります。この枠組みが完成したことが、2冊目、3冊目の本を読むときの非常に大きな助けとなるのです。

 2冊目、3冊目も読み進め方は1冊目と同様に拾い読みです。前の本と同じものが出てくればそれはその分野において重要事項ということを自然に把握することができ自動的に記憶も強化されます。

 そしてまだ取り込んでいない重要な知識を吸収していくわけですが、先ほどの枠組みが家の骨組みであるとすれば2冊目、3冊目から得られる知識は屋根であり壁であり窓であり内装や配線などの設備とも捉えることができます。

 骨組みがあるからこそ、次はこの部品、次はこの箇所、というように家の完成までに必要な部品を脳がピンポイントでピックアップしてくれるので非常に効率的に知識を追加していくことができるというわけです。

 こうして3冊読み終わる頃には屋根がかかり、壁ができ、内装も整備され、家が完成することになるのです。

 つまり、その分野の全体構造、概念、ストーリー、そしてポイントとなる知識を取り込むことができたということになります。

 今回の読書法は余分な文章を切り捨て、必要最低限の要点だけにフォーカスしていく方法なのです。こうして即席スペシャリストのできあがりとなるわけです。

東洋経済オンライン

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最終更新:3/6(土) 19:31

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