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「成績が伸びない子」をつくる親の勘違い行動

3/4 16:01 配信

東洋経済オンライン

コロナ禍で成績が落ちる子どもが増えている。家庭教師をしている私への相談内容も「成績が落ちているのでどうにかしてほしい」「勉強に対するやる気がなくなってしまった」などの相談が大幅に増えた。
子どもの成績が落ちたりやる気がなくなるのは、実は親に原因があることが多々ある。拙著『わが子が勉強するようになる方法 2500人以上の子どもを超有名中学に合格させた「伝説の家庭教師」が教える超実践的な38のルール』より一部抜粋し、子どもの成績を阻害する親の間違い行動や、どうしたらやる気が出るか、成績が伸びるか、その秘訣を紹介する。

■「家庭の密」が子どものやる気を削ぐ

 コロナ禍により、学校が休校になったり、オンライン授業に切り替わるなど、子どもたちの学習スタイルも大きく変化しました。その分しっかり受験勉強に時間を割き、成績を伸ばした子どもがいます。一方で、生活習慣が乱れ、勉強するどころかゲームにのめり込むなど、学習時間自体が減ってしまったという子どももいます。結果、伸びた子と、そうでない子では、学力に大きな差がつくことになりました。

 また、企業にリモートワークが導入され、両親がともに家庭にいるという時間が増えました。家庭内が密になりすぎてしまい、「親もつらいし、子どももつらそうだ」といった相談も多く受けています。

 親が家にいる時間が増えると、どうしても子どもの粗が気になってしまうものです。そこで、子どものダメなところを修正しようとして、いろいろ口出ししてしまうのですが、それが結果として、子どものやる気を阻害することになっています。

 またストレスから、つい叱りつけてしまう、ということもあります。なかにはDVにまで発展しているケースもあります。そうした状況下では、当然子どもの成績アップなど見込めません。

 子どもの粗が気になり、どうしても「こうしてほしい」ということがあれば、ぜひ「~してくれたらうれしい」という言葉を使ってください。直接義務感を刺激されるような「こうでなければダメ」「こうすべき」といった言葉は、子どもにとってストレスになるだけです。

 家庭内での学習となると、この時期に、この勉強を、これだけやらなくてはならないと考えたり、たくさん勉強をさせれば成績が上がると思っている親御さんが多いのが実情です。しかし、勉強量と成績の伸びは必ずしも比例しません。勉強の質も大切な要素です。

 もちろん、「量」を繰り返すことで、暗記したパターンから解ける問題もあるでしょう。しかし、それは、しょせん暗記の賜物であり、本当の意味での「理解」ではありません。それでは成績は伸び悩んでしまいます。

 とくに、子どもを塾に通わせている親御さんの中に、少しでもたくさんの問題を解かせようとする方が多いようです。塾から帰ってきた子どもが、今日習った知識をきちんと身に付けたかどうかわからないうちに、それと似た類題を解かせる。そのときの子どもたちの解き方を見ると、ほとんど問題文を読んでいません。

 「このあたりの数字と、あのあたりの数を引いて、それをこっちの数で割れば……」という、あいまいな記憶に基づいた解き方をしています。要は、問題の本質を理解できていないまま、類題をしているだけなのです。

■まずは問題の解き方を理解する

 そもそも問題は、「何をわかっているか? (過程)」と「何を聞かれているか? (結論)」を確認することで、結論までの過程を考えることができるのですが、それがスッポリと抜けています。類題というのは、その問題の解き方をしっかり理解できたと思った後に、その理解度のチェックとしてやってみるから意味があるのです。

 ですから、「量」をさせるということではなく、この問題ではなぜこの式を使うのかという問題の本質を捉えるようにします。それをきちんとやらずにただ繰り返し演習をしても、しばらくは覚えていますがやがて忘れてしまうので、思うように学力が向上しないのです。

 「長い時間、一生懸命やっているのに成績が上がらない」

 「復習テストでは成績がいいのに、総合テストになると点数が取れない」
 
という子どもは、この、問題の本質を捉えるという時間を省略してしまっているのです。

 「父親はどのように子どもの教育と関わっていけばいいのか」との質問を受けることがよくあります。以前は、「お父さんは、子どもの教育にいっさい口出ししないでください」と言っていましたが、共稼ぎも増えた現代では、多少改める必要があると思います。とはいえ今でも、父親は「勉強」には関わってはいけないと考えています。

■子どもの成績は親の行動次第

 とくに注意していただきたいのは、父親は自分の大学受験に向けた勉強を基準に、子どもの勉強を捉えがちだという点です。大学受験は、知識量と学習量がモノをいいます。大量な知識をインプットすると、自動的に過去に収納された知識につながるという高校生の頭脳の恩恵を受けていたのです。

 また、数学と算数では頭の使い方が異なります。数字を式に代入し、後は計算処理で自動的に答えが出せるのが数学だと考えていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。

 しかし、そのやり方を小学校の算数に持ち込んではダメなのです。小学校では、難しい公式もXもYも出てきません。これまでに身に付けた限られた範囲の算数の知識を駆使して、試行錯誤しながら問題を解答しなければならないのです。だから算数は楽しいのです。父親が大学受験のつもりで指導しても子どもは理解できないし、知識にもつながっていきません。

 そうしているうちに、子どもの成績の伸び悩みが始まってしまうんです。

 ほかにも親の失敗行動はたくさんあります。親の行動次第で子どものやる気、成績は上にも下にも行きます。ぜひ、子どもを伸ばす行動を取ってほしいと思います。

東洋経済オンライン

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最終更新:3/4(木) 16:01

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