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東京為替見通し=米金利相場継続、東京時間はもみ合いもNY時間は乱高下の可能性

3/1 8:00 配信

トレーダーズ・ウェブ

 海外市場でドル円は、ダウ平均が一時490ドル超下落すると、リスク・オフのドル買いが活発化し一時106.69円と昨年8月28日以来約半年ぶりの高値を付けた。
 ユーロドルは、米長期金利の上昇基調に対する警戒感から世界各国の株式相場が下落すると、投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方から安全資産とされるドルが買われた。ユーロポンドの下落につれたユーロ売り・ドル買いも出て、一時1.2062ドルまで下落した。

 本日の東京時間のドル円市場は、底堅さは維持されるだろうが神経質な値動きになりそうだ。市場の注目が米金利の動向ということもあり、米市場が開くまではあくまでも思惑や実需のフローによる相場になり、トレンドを形成するのは難しい。
 ここ最近のドル円は米金利高でドル買いに反応し、米金利が低下しても株価上昇で円売りになるなど、非常に底堅く推移している。この買いトレンドの中でショートにしている市場参加者は多くないことや、日銀短観で発表された2020年度下期の大企業・製造業の想定為替レート106.42円を上回り、2020年通期想定為替レートの106.70円近辺で取引されていることで実需勢の売り意欲が強く、上昇する場合も勢いは緩やかになると思われる。本日の東京時間は余程のことがない限り、買い遅れで下値では拾う市場参加者と、上昇時に適宜売りを入れてくる実需勢の間に挟まれたトレードを繰り返しそうだ。
 東京時間では動きが限られるだろうが、本日を含め今週は米経済指標や、米要人の講演が多数予定されていることで、市場の値動きは激しくなることが予想される。本日は米国から複数の経済指標が発表されるが、2月の米ISM製造業景気指数が一番の注目となる。
 また、ウィリアムズ米NY連銀総裁、ブレイナードFRB理事、ボスティック米アトランタ連銀総裁、メスター米クリーブランド連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁の講演が予定されている。先週はブラード米セントルイス連銀総裁が「最近の米10債利回り上昇は妥当な市場の反応」との認識を示し、インフレ期待の高まりを目指すFRBにとっては「歓迎すべき動向だ」と発言。ボスティック米アトランタ連銀総裁も「利回りは歴史的にみて依然として非常に低い」「FRBが現時点で利回りに対応する必要はない」などと語ったように、両者は金利高をけん制していない。ウィリアムズ米NY連銀総裁も2月中旬に「利回りの上昇は懸念していない」などと発言している。今晩は要人の発言が変わらないのか、もしくは先週の米金利の高騰について懸念を表明するのか注目が集まる。なお、今週は4日(日本時間では5日未明)にパウエルFRB議長もウォールストリート・ジャーナル主催のイベント前に公開インタビューを受ける予定になっている。
 米金利以外では先週米下院で可決した、1兆9000億ドル規模の経済対策案の審議が今週から上院で行われる。法案については最低賃金を1時間あたり7.25ドルから15ドルに引き上げる提案については、民主党内でも反対意見が出ていることで、今後の動向には注目したい。また、サウジアラビアをめぐる混迷(イエメンのフージ派による攻撃や、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が2018年のカショジ氏殺害を承認したことを米国が認めたこと)が、今後の中東情勢に影を落とし、為替相場にも影響を与えることもあるため注意を怠らないようにしたい。
 なお、欧州通貨、オセアニア通貨、新興国通貨などはドル円と比較にならないほど大きく動いていることで、市場全体を見回すとドル円相場への参加者は少ない。これらの通貨も米金利動向次第ということは否めないため、NY入り後までは神経質な値動きになりそうだ。特に明日2日に豪準備銀行(RBA)の理事会が開かれることで、豪ドルの動きには要警戒。ここ最近は米金利同様に大きく上昇していた豪金利が、早朝から神経質に動いていることで、豪ドルの値動きにも注目したい。

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最終更新:3/1(月) 8:00

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