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三菱UFJリースは22年連続、KDDIは18年連続etc. コロナ禍でも配当を増やし続ける連続増配株を狙え!

1/28 8:32 配信

HARBOR BUSINESS Online

コロナにも負けずに配当を増やし続ける連続増配株。配当金と株価の値上がりで、FIREの有力手段として、今注目を集めている。連続増配株を探し、コロナ禍でも資産を増やす秘訣を専門家に聞いた!

◆手堅さはピカイチ。連続増配株を狙え!

 世界中でワクチン接種が進んでいるが、変異種も登場し、新型コロナウイルスの感染拡大が収まる見通しはまだ立たない。

 一方で、コロナ禍の逆境でも、順調に増配を続ける企業もある。

「配当狙いの投資は地味ではありますが、手堅さはピカイチ。特に、毎年配当を増やしている“連続増配株”なら、何もせずに持っているだけでインカムゲインが増えていきます。

 アフターコロナを見据え、バリュー(割安)株の値上がりが期待されるなか、特に連続増配株は中長期的な投資先としてのメリットが大きい」

 そう話すのは、株式投資に詳しいファイナンシャルプランナーの深野康彦氏だ。

 日本を代表する連続増配株である花王の株価チャートと配当額の推移を見ると、現在、同社の配当利回りは2%に達しておらず高配当銘柄とは言えない。

 しかし増配を続ける銘柄は、配当だけでなく値上がりの恩恵も受けられる好例と言えるだろう。コロナ禍で減配となる企業もあるが、花王は今期も増配が予想されている。

 多くの企業の配当確定月は3月のため、連続増配株の投資は今から準備しておきたい。

◆株価が下落しても利回りが得られる裏ワザ

 また、シンプルに配当利回りの高い高配当株を選んで投資する手法も妙味はある。深野氏はその魅力をこう解説する。

「配当利回り5%の銘柄を、配当が非課税になるNISA口座で5年保有すれば、たとえ株価が2割下落したとしても1%の利回りが得られることになります。

 20年あまり保有すれば投資元本も回収でき、長期保有するほど配当が積み上がって損失のリスクが減っていきます。長期保有していれば株価が吹き上がる局面もあるので、値上がり益のチャンスに出合えることも」

 こうした配当狙い投資で憧れのアーリーリタイアを果たしたのが、約1億円の金融資産を築いた個人投資家のおけいどん氏だ。

 25歳で株式投資を始め、アベノミクスで日本企業が増配基調に乗ったのを機に高配当株投資にシフト。コロナ禍にもかかわらず’20年秋に脱サラし、FIRE(経済的自立とアーリーリタイア)ライフを手にした。

 現在は世界15の国と地域の連続増配・高配当株やREITを中心に長期投資しているという。

◆売り時を考える必要なし。大企業ほど有利か

「コロナショックで一時的に金融資産は減りましたが、多くの配当金は維持されたので、ブレることなくアーリーリタイアを果たせました。

 高配当株投資は、成長株投資のように利益確定のために、売り時を判断する必要がありません。売買せずに放っておくだけで即キャッシュフローになり、アーリーリタイアとは親和性があります」(おけいどん氏)

 また、増配を続ける企業には、増収増益を続ける成長力と盤石な財務基盤があり、投資時点では高配当と言えずとも長期保有で高配当化するため魅力が高いと話す。

「高配当株の配当は安定していますが、電力会社のように成熟企業が多く、株価の値上がりは期待しにくい。一方でコロナ禍でも増配する企業は、今後の株価の成長にも期待できそうです」

 同氏が銘柄選びの際に最も重視するのは、「持続的に儲かるビジネスかどうか」という点だという。

「業界トップの地位にあったり、高い開発力・ブランド力を持つ企業、参入障壁や顧客の乗り換えコストが高いビジネスを展開する企業が投資対象。

 外食のように真似されやすく、価格競争に巻き込まれやすいビジネスは、たとえいいアイデアでも手を出さないようにしています」

◆「高配当の理由を確認すること」も重要

 さらに、「高配当の理由を確認すること」も重要だ。

「高配当の理由は2つあり、第1は増配しているケース、第2は株価が低迷し結果的に高配当になっているケースです。

 株価がどんなに下がっても、待てば必ず反転するという保証はないので、投資するなら前者を選びたい」

 また、深野氏は「減配・無配リスクを避けるためには、時価総額の大きい大型株を選ぶのが有利」と話す。

 両氏には、注目している増配銘柄と高配当銘柄をピックアップしてもらった。深野氏は「長期で配当を狙うなら、1円でも安い株価で投資する姿勢が重要」とアドバイスする。

「すでに連続増配株の多くは高値にあります。今は銘柄を選別する時期。4月、5月ごろに来期の業績予想を出す企業は、コロナ禍で予測が難しいので、想定より弱気な計画を出すところもあるでしょう。

 それを受け、株価が下がったときはチャンス。今のうちに投資候補をピックアップしておきたいです」

 寝ていてもチャリンチャリンと収入が積み上がっていく配当生活。連続増配株を見つけられれば、コロナ禍は夢への第一歩を踏み出すチャンスになるのかも!?

◆深野氏のおすすめ銘柄

三菱UFJリース【東1・8593】

株価522円 売買単位100株 時価総額4676億円 PER9.3倍 PBR0.59倍 配当利回り4.88% 権利確定月3月、9月

MUFJ系の総合リース大手。’21年4月に日立キャピタルと合併、業界3位に。22期連続で増配しており、日本を代表する連続増配株の一角。

「リース業界は再編が進んでおり、TOBなどの可能性も」(深野氏、以下同)

KDDI【東1・9433】

株価3278円 売買単位100株 時価総額7兆5531億円 PER11.6倍 PBR1.61倍 配当利回り3.66% 権利確定月3月、9月

19期連続の増配を見込む。コンテンツ配信や通販、金融など多角化を進め非通信事業も好調。傘下に格安スマホのUQコミュニケーションズも。配当利回りは申し分のない4%近くの水準。カタログギフトの株主優待も人気

ユー・エス・エス【東1・4732】

株価2141円 売買単位100株 時価総額6706億円 PER23.2倍 PBR2.78倍 配当利回り2.69% 権利確定月3月、9月

中古車オークション会場運営の最大手。

「今期はコロナの影響で減益予想だが、コロナで車での移動が見直されており、来期は業績回復が見込める。連結配当性向を50%から55%に引き上げるなど株主還元は積極的」

ENEOSホールディングス【東1・5020】

株価427円 売買単位100株 時価総額1兆3793億円 PER15.2倍 PBR0.60倍 配当利回り5.15% 権利確定月3月、9月

ガソリン販売で国内首位。グローバルで石油・天然ガス開発を手がける。

「再生エネルギーの台頭で逆風も、需要はすぐになくなるものではない。ただ足元は見直し買いで株価が高いので、調整を待つのがよさそう」

百十四銀行【東1・8386】

株価1488円 売買単位100株 時価総額446億円 PER87.7倍 PBR0.16倍 配当利回り4.70% 権利確定月3月

香川県を地盤に四国、瀬戸内地方で展開する地銀。高配当に加え、香川県の特産品から選べる株主優待も魅力だ。株価指標を見ても、超割安な水準。

「コロナショック時に近い水準にある現在の株価は大底圏と考えられる」

◆おけいどん氏のおすすめ銘柄

三菱商事【東1・8058】

株価2690円 売買単位100株 時価総額3兆9965億円 PER19.8倍 PBR0.75倍 配当利回り4.98% 権利確定月3月、9月

コロナ禍で資源価格低迷の打撃を受けてはいるものの、原則的に減配しない累進配当政策を掲げており、5期連続での増配を見込む。

「コロナ禍での増配。株主還元姿勢を評価」(おけいどん氏、以下同)

NTT【東1・9432】

株価2750円 売買単位100株 時価総額10兆7271円 PER11.7倍 PBR1.03倍 配当利回り3.63% 権利確定月3月

10期連続の増配を見込む。NTTドコモの完全子会社化で、グループ会社との連携強化にも期待がかかる。

「配当はここ5年でほぼ倍増。通信は必要不可欠な事業であり、今後も安定的な配当が見込める」

三井住友フィナンシャルグループ【東1・8316】

株価3524円 売買単位100株 時価総額4兆8421億円 PER12.0倍 PBR0.42倍 配当利回り5.39% 権利確定月3月、9月

低金利、コロナ禍でも3期連続の増配。10年で配当金は約2倍。海外事業の収益も順調に拡大している。

「こちらも累進配当政策を掲げています。店舗数削減、業務改革など経営改革が進んでいるのも評価」

オリックス【東1・8591】

株価1806.5円 売買単位100株 時価総額2兆3736億円 PER11.5倍 PBR0.73倍 配当利回り4.20% 権利確定月3月、9月

金融、不動産、保険、環境エネルギーなど多角化を図るリース最大手。

「コロナ禍でも黒字を維持。増配は止まる見込みではあるが、前年の水準は維持できそう。株主還元に積極的です」。カタログギフトの株主優待も大人気

iシェアーズ S&P500 米国株 ETF【東・1655】

株価2809円 売買単位1株 時価総額200円 PER_倍 PBR_倍 配当利回り1.10% 権利確定月2月、8月

米国株を代表するS&P500指数に連動するETFで、一般的なネット証券で購入可能。

「米国の代表的な会社500社への分散投資ができ、歴史的に株価は右肩上がりが続いています。成長と分配金の両方を同時に取れる鉄板の投資先」

※株価は2021年1月15日時点。PER・配当利回りは日経予想ベース。PBRは実績。

iシェアーズ S&P500 米国株 ETFは過去12か月分配金利回りを掲載

【深野康彦氏 ファイナンシャルリサーチ代表】

クレジット会社などを経て、’96年に独立し、’06年ファイナンシャルリサーチ設立。わかりやすい説明が好評で新聞やテレビ、ラジオなどに多数登場

【おけいどん氏 個人投資家】

世界15の国と地域の高配当株・増配株等に投資。金融資産約1億円。ブログ「おけいどんの適温生活と投資日記」を運営。 Twitterアカウントは@okeydon

<取材・文/森田悦子 図版/ミューズグラフィック>

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最終更新:1/28(木) 8:32

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