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米ドル/円の「試し買い」ならありだけど積極的に試すべきはクロス円のロング!

1/23 14:06 配信

ザイFX!

■株高の勢いは止まらず、為替相場は一進一退
 株高の勢いが止まらない。

 ここまで来て、筆者のような2020年コロナショック時、株買いを力説した者でも「ついて」いけなくなるほど一本調子の上げとなっている。過熱感は否めないが、逆張りはできないことも確かだ。

 対照的に、為替相場は一進一退しながら、基本的には大した変化がない。メイントレンドを維持しながら、もみ合いの様相を深めている。

 「株高・米ドル安」という「セット」になった値動きは、連動性がやや低下しているように見える。

 とはいえ、メイントレンドが変わってないことも前述のとおり。ドルインデックスで見る限り、91の節目を上回れず、目先、また90ドル前後に反落してきたから、強いリバウンドといった状況には程遠い。

 株高のトレンドが維持されているうちは、米ドルの切り返しがあっても、せいぜい「底割れ」回避程度に留まり、逆に言えば、米ドルの力強いリバウンドがあれば、株が、反落か不安定な状況を意味するから、目先、そのような気配がないことは確かだ。

 米政権交代は警戒されたほどの混乱もなく、米株式市場をはじめ、「ご祝儀相場」の様子もうかがえる目下において、いわゆる「リスクオフの米ドル高」は、やはり現実的ではないと思う。

■テスラ株を見てのとおり、安易な逆張りはNG
 株の過熱感が否めないことは前述のとおりだが、買われすぎだから相場が崩壊するとは限らないし、ブル(上昇)トレンドにおいて、いつ頭打ちとなるか、また、いつ反落してくるかは、実に予測しにくい…というか、予測不可能に近い。

 トレンドには自己実現性があって、一般市場参加者の想定を大きく超えていくのも歴史の教訓なので、安易な逆張りは、やはりすべきではない。

 最近の好例は、テスラ株だろう。一般的な測定基準で見ると、テスラは史上もっとも買われすぎた銘柄であることは間違いない。

 しかし、空売り筋が、そう見れば見るほど、また、その理由を正当化すればするほど損してしまい、空売り筋の損失自体が株価を押し上げる源となってきたのも、れっきとした事実である。

 なにしろ、踏み上げられたショート筋の損切りが、株の買い戻しにつながり、割高のテスラ株をさらに割高に押し上げ、そのさらなる割高が空売り筋の新規参入を誘う、といった循環が生まれたのだ。

 実際、2020年だけで同株の空売り筋が総計3.6兆円の損失を計上したとされ、テスラ株は今でもショート筋の最大標的であると聞く。

 個別株ほどではないが、株価指数や為替相場における原理も同じである。

 とはいえ、為替相場の方は特殊であり、しくみ上、片方の通貨を買うこと自体、もう片方の通貨を売っていることを意味するから、厳密に言えば株式のような空売りの行為が存在しない。

 しかし、ロング筋とショート筋を相殺したネット(超過部分)ポジションの統計から、どちらの通貨がより買われているかがわかる。

 米ドル全体の状況で言えば、目下は米ドルの売り超し、すなわち、米ドル売りのポジションが多いことは間違いない。これは、米ドル安にかける市場参加者が多いことを意味する。

 その状況を見て、買いのほうに回ってショート筋の踏み上げを狙う投機筋の出現も容易に推測されるが、「テスラ株の、買いが多く、テスラ株が上がりすぎだから空売りしよう」といった発想に近いから、結果はご覧のとおりだと思う。

■米ドル売りは仕掛けにくいが、米ドル/円の試し買いはあり
 筆者は、米ドル全体が市場コンセンサスほど下がらないと思うし、早期底打ちの可能性も指摘していた。

 しかし、その考え方をもって米ドル買い、特にユーロ、英ポンド、豪ドルなどの外貨売りを仕掛けるかどうかは別だと思う。

 主要外貨のうち円が一番弱いから、米ドル買いなら、米ドル/円の試し買い(正解かどうかは、明言していないことにご注意)程度は理解できるが、やはり主要外貨の売りは、まだ性急だと思う。

 実際、ドルインデックスの日足を見る限り、2020年3月高値から形成されてきた大型下落ウェッジに、なお留まっていることがわかる。

 同フォーメーションの本格的な打破なしでは、やはり、米ドル売りは仕掛けしにくい。

 一方、米ドル/円の試し買いには根拠がある。

 先々週(1月4日~)の足型は、プライスアクションの視点では「強気リバーサル&アウトサイド」のサイン(詳細は拙作をご参照)を点灯したから、同サインが否定(安値再更新)されない限り、ポジションサイズを限定した上での押し目買いを試してもよいかと見る。

 ただし、前述のように、それが正解かどうかは現時点ではわからない。何しろ、サインの点灯があっても否定される可能性があるからだ(そもそも相場には確実性が存在しない)。

 しかし、テクニカル上の根拠があれば試してみることができるし、より確率の高いトレードに応用できる。

■より積極的に試すべきは、クロス円のロング
 米ドル全体が弱い反発に留まり、2020年3月高値からの下落トレンドにある一方、一番弱い円に対していったん底打ちの兆しを露呈していることがわかれば、より積極的に試すべきトレードはクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)のロングだと連想できる。

 筆者が繰り返し指摘してきたように、主要クロス円におけるブルトレンドを支える要素は2つある。

 1つは米ドル全体の下落傾向、もう1つは対円のみの保ち合いの状況だ。

 目下の状況に照らして考えると、まさにそのとおりなので、主要クロス円の一段高を見込める、という結論がおのずと出てくる。

 検証はまた次回、市況はいかに。

ザイFX!

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最終更新:1/23(土) 14:06

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