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すぐ改善すべき「高校受験で失敗する子」の盲点

1/22 18:01 配信

東洋経済オンライン

2021年の高校入試シーズンが本番を迎えています。今年はコロナ禍もあり、受験生のいる家庭では、例年以上に気をもんでいるのではないでしょうか。首都圏を中心に約300教室を展開し、『高校入試対策問題集 合格への最短完成シリーズ』を監修している大手進学塾・栄光ゼミナールの内田幸仁氏によると、「目標点に届かない」「合格点にあと一歩」といった子どもには、共通点があるといいます。今回は「気をつければ確実に点数に結び付くポイント」を内田氏に解説してもらいます。

■本質まで理解しきれていない

 中学生を指導していると、合格点まであと一歩届かない生徒の傾向に気がつきます。

 演習量が足りない

 学校で習って「できるつもり」になっていても、実際に問題を解いてみると「できない」ということがあります。頭で理解したつもりになっていただけで、実際は本質まで理解しきれていないパターンです。「絶対的な勉強量が足りない」とも言えます。

 高校入試は努力がものをいう勝負です。一定の演習量を確保して、基本的な問題は即座に解けるようになるまで完全に理解しなければなりません。きちんと演習をすることで「できない」問題が見えてくるので、一つひとつの「できない」問題を「できる」問題に変えていきましょう。

 入試目前だからといって、基本を固めるための勉強をおろそかにしてはいけません。志望校の過去問を漫然と解いてみたり、これさえ覚えれば合格できる「必勝法」だけに飛びついたりするのではなく、自分が足りない分野を重点的に学習したり、問題集にじっくり取り組んで実力を養っていったりするといいでしょう。

 「解けたはずなのに……」という問題を放置する

 「あいまいな知識」や「不注意」のために、正解を導けないパターンです。数学であれば、

 「計算をていねいに行わなかったので貴重な得点源を失った」「公式をしっかり覚えておらず、失点をくり返した」「問題文を最後まで読まず、何をきいているのか確認せずに解答してミスをした」

 などです。

 定期テストや模擬試験で、この問題は解けたはずなのに……と悔しい思いをしたことがある方は多いでしょう。「本番で失点するか、しないか」の違いは、こうした問題を放っておいてしまうかどうかです。失点しがちな生徒は「面倒だから」といった理由で復習をおろそかにして、入試の本番でも「解けたのに」を繰り返してしまいます。

 これを防ぐためには、日頃の演習で、「理解(わかる)→実践(できる)」を繰り返すことが重要です。間違えた問題は、解説を見て理解して、再度自分でやり直し、「理解→実践」で問題を確実なものにしていく習慣が、実力につながります。

 入試直前期でも重要です。入試直前でも「穴」が見つかったなら防げます。放置せずに、本番までに少しでも多くの問題を「できる」に変えていけるといいでしょう。

■基本の知識を押さえる努力を怠らない

 受かる生徒には、「基本」「習慣」「戦略」の3つがあります。

①基本が確実にできている
 公立高校入試の場合、難問・奇問の類は多くはなく、教科書に載っている定番と言われる問題が中心です。どの教科も教科書をよく読み、教科書の内容をしっかりと理解することが学習の基本です。

 高校入試は単純な暗記だけで解ける問題ばかりではありませんが、基本となる知識がないと考えることができません。知識は思考のもととなります。英単語も歴史の年号も、まずは「絶対に出る」「誰もが知っている」ものを暗記して押さえておくことが大事です。受かる生徒はそこの努力を怠りません。

②わからない原因を突き止める習慣がある
 例えば、数学は積み重ねが重要な科目です。小学1年生から高校3年生まで、12年間の算数・数学の内容は、ばらばらのものではなく、すべてつながっているものと考えたほうがいいです。

 つながりの例として、中学校2年生で学ぶ「一次関数」は、小学生の「比例」から続いています。これはさらに、中学校3年生などで学習する「二次関数」へとつながっています。

 「わからない」と感じるのは、その単元ではなく、もっと前に習った単元が「できる(実践)」に至っていないことが原因のひとつです。その単元だけを何度解いても苦手が解決しないことがあります。できない問題が出てきたら、前の分野に戻って復習してみるのも大事です。

 ・基本に立ち戻ってやり直す姿勢があること
 ・わからないところを克服する忍耐力があること
 これは成績を伸ばす第一歩です。

③“受験戦略”がある
 入試問題には、難しい問題と基礎的な問題があります。難しい問題は、ほかの受験生も得点できず、差がつきません。基礎的な問題をミスなく確実に得点していくことが重要なのです。

 問題に取り組むときに、「確実に得点しなければいけない」問題と「難度が高く、最初に手をつけてしまうと時間がなくなってしまう」問題を見極める必要があります。

 また、高校入試で出題されやすい分野には傾向があります。例えば、数学では、図形問題は配点が高い場合が多いです。高校入試の数学は「図形の勝負」と言っても過言ではありません。

 これらの戦略は受験校や都道府県、科目によっても異なり、さらには個人の得手不得手によっても違ってきます。自分だけで見極めるのは難しいですが、学校の先生や塾の指導を受けていれば、ある程度の方針はわかるはずです。できる生徒は、そこから自分なりの戦略を組み立てています。

■入試直前期でもコツコツ繰り返す

 直前期となると、最後の模擬試験の結果などが返ってきます。たとえ模擬試験の結果が悪くとも必要以上に落ち込まず、理解できていなかった単元やケアレスミスをきちんと洗い出し、次につなげていくことが大切です。

 入試直前期になると、焦りが先行してしまいがちですが、コツコツ繰り返すことをおろそかにしてはいけません。

 高校入試の勉強法とは、志望校に向けて計画的に毎日コツコツ勉強することです。積み重ねが近道であり、最も効率の良い勉強法なのです。「間違えた問題をできるようにする」ことを繰り返し、合格という目標に近づいていけるのです。

 保護者の方々は、模試やテストの結果だけを見て一喜一憂せずに、お子さまがどのようなことに取り組んでいるか、その「毎日のプロセス」を見守るようにしていただけるといいと思います。

 高校入試の本番目前である今こそ、「基本」「習慣」「戦略」を大事に、必要以上に焦らず、落ち着いて日々過ごしていけるといいでしょう。

東洋経済オンライン

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最終更新:1/22(金) 18:01

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