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102円も105円も確率が低下し、やや膠着感を示唆

1/16 8:50 配信

みんかぶFX

 今週のドル円は週前半に104円台を回復したものの、その水準を維持できなかった。ドル買い戻しの流れは続いていたものの、ドル円の買い戻しを支えていた米国債利回りの上昇が一服したことで、ドル円は上値を抑えられた模様。ただ、下押す動きもなく、103円台半ばに来ていた21日線はしっかりと維持している。買戻しの流れは一服しているものの、依然としてリバウンドの可能性は残しており、来週以降の動きが注目される。

 バイデン次期大統領と民主党の勝利で、市場は積極的財政への期待が高めている。週後半にはバイデン次期大統領が就任後に取り掛かる追加経済対策案を公表しており、1.9兆ドル規模の対策を公表していた。

 積極財政への期待で市場はインフレ期待を高め、米国債利回りも上昇したが、一部のFOMCメンバーから、今年終盤での資産購入ペース縮小への言及が相次いだことも、その期待を補強していた。しかし、FRBは直ぐに火消しに回ったようで、今週のFOMCメンバーからの発言は、資産購入ペース縮小への慎重姿勢を滲ませていた。2013年に発生したテーパー・タントラムの危険性を指摘する声が市場から出ており、FRBも警戒感を強めたのであろう。当時のバーナンキFRB議長が量的緩和縮小に言及したことで、市場が過度に反応し、米国債利回りを急上昇させてしまった。

 FRBは当面、長期金利の上昇抑制に動くとの見方が、市場には根強くある。今年の米経済にとって長期金利上昇は、あまり良いことはない。積極財政による国債増発は不可避で、その発行コストでもある利回りは低いほうが良い。住宅ローンや企業融資も、当面は低いほうが良いであろう。今回のようにドル高を誘発する可能性もある。基本的にバイデン政権はオバマ元大統領のように、ドル安政策をとる可能性が強いと個人的には見ている。

 期待のワクチン接種は米国でも始まっているが、供給が追いつていない面もあり、広がりがまだ鈍い。感染力の強い変異種も発見される中で、FRBや市場が描いているような、下期の力強い回復シナリオが、期待はずれに終わるリスクも留意される。

 前週は、ドル円が2月末までに102円を付ける確率が低下し、逆に105円を付ける確率が高まっていた。しかし、今週は102円も105円も確率が低下している。下値は底堅かったものの、上値にも慎重だったことから、膠着感が強まったことを示唆している。来週はバイデン政権が正式に発足するが、まだ未知数の部分も多く、市場はやや膠着感を強める可能性も留意される。

◆2月26日までに各ポイントを1度でも付ける確率
()は先週末
107円:13.0%(17.4%)
106円:29.8%(35.6%)
105円:57.6%(63.1%) 
103.85円(週末終値)
102円:37.6%(39.8%)
101円:16.9%(19.6%)
100円: 6.1%( 8.0%)
 99円: 1.8%( 2.7%)

◆3月31日までに各ポイントを1度でも付ける確率
()は先週末
108円 :14.5%(17.5%)
107円 :26.5%(30.2%)
106円 :44.3%(48.3%)
105円 :67.9%(71.4%)
103.85円(週末終値)
102円 :52.4%(53.0%) 
101円 :32.2%(33.6%)
100円 :17.7%(19.3%)
 99円 : 8.6%(10.0%)
 98円 : 3.7%( 4.6%)

※ドル円のオプション取引から算出

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

みんかぶFX

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最終更新:1/16(土) 8:50

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