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就活の3大不安を軽くする「SNS活用」のコツと注意点

1/14 6:01 配信

ダイヤモンド・オンライン

 オンライン就活が主流になる今、多くの就活生が情報収集の手段として利用しているのがSNSだ。しかし、情報にあふれているSNSの活用には注意点も多い。そこで、SNSで効率的に就活情報を得るためのポイントと注意点を解説していこう。(ダイヤモンド・セレクト編集部 林恭子)

● 就活生がSNS上で 吐露する「3大不安」とは?

 以前なら就職活動における情報収集といえば、大手ナビサイトや合同会社説明会、大学のキャリアセンター、大学の友人・先輩などを思い浮かべる人が多かったかもしれない。しかし、コロナ禍で合同会社説明会が中止されたり、大学の授業がオンライン化されたりする中で、SNSを活用する人が増加している。

 キャリタス就活を運営するディスコが行った『2022年卒 10月1日時点の就職意識調査』によると、「就職活動に関する情報の入手先」として「SNS」を挙げた人は、21年卒の10.1%から18.8%へとアップ。一方、情報の入手先に「大学内で開催された就活イベント」を挙げた人は21年の41.7%から28.2%に激減し、「先輩やOB・OG」は18.5%から14.2%に減った。

 SNSでの注目度合いを可視化するソーシャルリスニングツール「THINK」を展開するスパイスボックスの採用コミュニケーション事業部・秋山真事業部長は、「就活生や企業がSNSを活用する流れが4、5年前からじわじわ来ていたが、コロナ禍で加速した」と語る。

 「22年卒学生の就活は1月から本格化するが、実は23年卒学生が早くも動きだすと考えられる。ただ、23年卒学生向けの大手ナビサイトはまだ本格始動しない。そのときに彼らの主な情報源となるのがSNSだ。数年前から当社にも、採用でのSNS活用やネット上での情報発信を強化したいという企業の要望は届いていたが、昨年から急増しており、ますますその傾向は強まるだろう」(秋山氏)

 さらにスパイスボックスがSNS上のデータを分析したところ、2020年はソーシャル上で就活の「不安」に関するワードへのエンゲージメントが高まっていたという。特に就活生が不安視していたものとして、以下の3つを挙げる。

 (1)企業の安定性:財務状況が安定しているか?就職先として大丈夫か?倒産しないか?
(2)就業環境:リモートワークなどの働く環境にもとづく不安
(3)オンライン就活での限られた企業情報:これまでならリアルやオフラインで感じることができた社員や会社の雰囲気、カルチャーなどを知ることができない不安

 SNSを活用した企業の情報発信も増え、SNS上で就活の悩みを明かす学生が増えている今、どのようなポイントや注意点を押さえて情報収集すればいいのだろうか。

● 企業情報、就活ノウハウの情報収集 悩み相談をSNSでする方法

 まず、情報収集の方法について、その目的を「企業・業界情報」と「就活ノウハウ」に分けて紹介していこう。

 企業・業界に関する情報をSNSで探す際は、検索エンジンを利用するのと同様に「企業名」「業界に関するキーワード」を打ち込むだけでも、大手ナビサイトや合同企業説明会だけでは知ることができない情報を得られる可能性がある。先ほど挙げた学生が不安視する3つの要素について調べるのに、持ってこいだろう。

 「SNS上で拾える情報には雑音も多いが、メディア目線での考察以外に、さまざまな角度からの見解、世の中の声や傾向を定量的に把握することができる。

 また、社名はあまり有名ではないが、自分の関心に沿った企業やユニークな企業を探すのにも向いている。例えば、『リモートワーク』など自分の関心があるキーワードを入れて検索するだけでも、それを体現する企業を見つけるきっかけにもなるだろう」(秋山氏)

 SNSは就活ノウハウなどを知る一助にもなる。最近では、就活情報などをまとめてシェアする「就活情報アカウント」が増えており、それらをフォローすれば、情報や就活のノウハウを自然と得られる。とはいえ、数多くのアカウントがあるため、過去の投稿やエンゲージメント数などをチェックして、自分がフォローするに足るかどうか判断してからフォローをするといいだろう。

 もう1つ、人との接触機会が減っている中で有効な情報入手先と言えるのが、LINEのオープンチャットだ。

 「コロナ禍で、大学の友人や先輩と話す機会が減ったことで、就活生同士がやりとりをする『ダークソーシャル』(第三者には情報が公開されない)の需要が高まっている。これは就活生たちの不安の解消に大いに役立っているようだ」(秋山氏)

● SNS情報収集にはデメリットも 人事担当はアカウントを見ている

 コロナ禍でより活用が広がったSNSにはメリットが多いように感じるが、もちろんデメリットもある。

 まず、多くの情報にアクセスできるようになることで意思決定の材料が増え、判断が難しくなる点だ。これはメリットであるものの、判断に迷う点でデメリットともいえるだろう。

 また、SNS上での就活に関する情報に偏りがある点も見逃せない。SNSのユーザーのボリュームゾーンが10代から20代と偏りがあるのと同様に、SNSに投稿することが比較的多いのはベンチャーやIT関連などSNSに積極的な企業だ。業界にもよるが、レガシー企業ではSNSでの発信をしていないケースもあるので、そうした場合は別の手段を用いて情報収集するように心がけたい。

 先ほど紹介したようなSNS上で就活情報をまとめて発信するアカウントや先輩就活生のアカウント情報を信じすぎるのも危険だ。

 「就活情報アカウント運用者の素性はわからないことも多く、また先輩就活生の投稿はもっともらしい話でもまだ働いていない人の話にすぎない。それよりは、実際に希望する企業で働く社会人のアカウントなどをフォローして、オンライン就活では知ることが難しい会社の雰囲気、社員のライフスタイルなどリアルな情報を得るほうが有益ではないだろうか」(秋山氏)

 SNSを情報収集の場としてだけでなく、発信の場として利用している就活生も少なくないだろう。そうした場合は、より注意が必要だ。スパイスボックスでは学生にエントリーシート提出を求める際、強制ではないがツイッターアカウントを尋ねているといい、同社に限らず、近年はエントリーシート上でSNSアカウントを参考情報として集める企業も少なくない。

 「SNSでの発信内容などは企業の選考基準ではないが、学生の投稿から自社との相性を確認する一つのツールではある。どんな投稿に『いいね』を押しているのか、どんなアカウントをフォローしているのか。普段はポジティブな印象なのに、ネガティブなものに『いいね』を押していたり、攻撃的なリプライをしていたりしたら、二面性を懸念される恐れもある」(同社・プランナー兼広報・松原貴子氏)

 SNSは自分を表現するツールの一つでもある。選考を受ける企業から評価されたいと思っても、企業によって評価するポイントは異なるため、それぞれに合わせて自分らしさを曲げる必要はないだろう。ただし、自然体でいながらも、自分のアカウントは人事担当者に見られているという意識を持ち、人を不快にさせる投稿やSNS上での言動は絶対控えるようにしたい。

ダイヤモンド・オンライン

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最終更新:1/14(木) 13:05

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