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週間為替展望(ドル/ユーロ)-ECB理事会での追加緩和策に注目

12/5 4:52 配信

トレーダーズ・ウェブ

◆ドル円は、世界的な新型コロナウイルス感染第3波やFOMC追加緩和観測で伸び悩む展開か
◆米中11月消費者・生産者物価指数や米12月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値に要注目
◆ユーロドルは、ECB理事会での追加緩和策で伸び悩むか
(為替情報部・山下政比呂)

予想レンジ
ドル円101.00-106.00円
ユーロドル1.1700-1.2200ドル

12月7日週の展望
 ドル円は伸び悩む展開か。12月15-16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加緩和観測によるドル売りと世界的な新型コロナウイルス感染拡大第3波を受けたリスク回避の円買いで上値が重い展開が予想される。
 米大統領選挙の選挙人(538人)の獲得状況は、バイデン候補が306人(約8001万票)、トランプ大統領が232人(約7380万票)となっており、12月14日に投票が行われる。1887年に制定された「選挙人算定法」では、12月8日の開票作業の期限までに訴訟などで間に合わない場合は、改めて憲法の規定に従って州議会が定める方法で選挙人を選ぶことになっている。下院は、50州が1名ずつ選出し合計50名の投票によって行われる。共和党が26州、民主党が24州となる可能性が高く、トランプ大統領が再選される可能性は残されている。
 バイデン次期大統領は、次期財務長官に労働経済学の専門家であるイエレン元米連邦準備理事会(FRB)議長を任命した。イエレン次期財務長官は、持論の「高圧経済」、すなわち、景気回復につれて雇用情勢が改善しても、社会の隅々にその恩恵が行き渡るまで、インフレ圧力がよほど強まる恐れでもない限り、引き締めへの政策転換はできるだけ待つ政策をとるならドルの上値を抑えよう。パウエル現FRB議長も、雇用を重視する「平均2%物価目標」により、2023年末までのゼロ金利政策の継続を示唆しており、米国の財政・金融政策がドルの上値を抑える可能性が高まりつつある。
 新型コロナウイルスに関しては、ワクチン開発の進展は、来年以降のリスク選好要因となっているものの、第3波の感染拡大は、景気減速というリスク回避要因、すなわち、円買い要因となる。米国と中国の11月消費者・生産者物価指数、米国の12月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値にも要注目。
 ユーロドルは伸び悩む展開か。欧州全域で新型コロナウイルス感染第3波を受けて行動規制再強化への警戒感が高まっていること、12月10日の欧州中央銀行(ECB)理事会で追加緩和措置の発動が予想されていることで、金融緩和措置の内容を見極めることになる。マイナス金利に関しては、マイナス金利を免除する階層化で、免除の範囲が拡大される可能性がある。パンデミック緊急購入プログラム、資産購入プログラム、緊急パンデミック長期流動性供給オペ、条件付き長期リファイナンスオペ第3弾なども、増額や延長が見込まれている。経済指標では、独12月ZEW景況指数に要注目。ユーロ円も、新型コロナウイルス感染第3波や都市封鎖による景気減速懸念から伸び悩む展開か。

11月30日週の回顧
 ドル円は103.83円から104.75円まで上昇した。新型コロナウイルスのワクチン開発進展を受けたリスク選好の円売りが優勢となった。ユーロドルは、新型コロナウイルスのワクチン開発進展、英国と欧州連合(EU)との通商交渉合意への期待感、年末に向けたユーロ買いで1.1924ドルから1.2139ドルまで上昇した。ユーロ円も、124.31円から126.66円まで上昇した。(了)

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最終更新:12/5(土) 4:52

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