株式市場の振り返り-日経平均株価は小幅続伸、取引時間中に連日で年初来高値を更新
2020年12月2日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
・日経平均株価 26,800円(+13円、+0.1%) 小幅続伸
・TOPIX 1,773.9(+5.5、+0.3%) 続伸
・東証マザーズ株価指数 1,265.5(+2.5、+0.2%) 5日続伸
東証1部上場銘柄の概況
・値上がり銘柄数:1,158、値下がり銘柄数:934、変わらず:85
・値上がり業種数:25、値下がり業種数:8
・年初来高値更新銘柄数:102、年初来安値更新銘柄数:9
東証1部の出来高は14億2,881万株、売買代金は3兆726億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。
特段大きな材料はなかったものの、米国株式相場の上昇等を背景にリスクオンモードが継続しました。売買代金は再び3兆円を上回る活況な商いとなっています。
そのような中、日経平均株価は取引時間中に連日で年初来高値更新となり、最後はやや売りに押されたものの小幅続伸で引けました。取引時間中の高値は26,889円(+102円)、安値は26,695円(▲92円)となり、値幅(高値と安値の差)は約194円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで続伸となりましたが、年初来高値更新はなりませんでした。
東証マザーズ株価指数は5日続伸、売買代金は連日で2,000億円を上回る
東証マザーズの出来高は1億479万株、売買代金は2,079億円となりました。
出来高は前日より増加しましたが、売買代金は減少しています。売買代金は155日連続で1,000億円を超え、連日で2,000億円を上回りましたが、勢いはやや落ちているようです。
一方、一部主力銘柄が買い戻されたことで株価指数は堅調に推移し、これで5日続伸となりました。終値でも1,300ポイント回復に向けた位置を維持しています。
シリコンウエハー大手のSUMCOが14連騰、レオパレス21は連日の年初来安値更新
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
・アドバンテスト <6857>
・ホンダ <7267>
・オリンパス <7733>
ハイテク株では、世界的な半導体需要の高まりを背景に、東京エレクトロンが連日で上場来高値を更新し、やや出遅れていたアドバンテスト <6857> も大幅高で年初来高値更新となりました。
さらに、同じ半導体関連では、シリコンウエハー大手の信越化学工業 <4063> が8連騰で連日の上場来高値更新となり、SUMCO <3436> は怒涛の14連騰で年初来高値を更新しましたが、上場来高値にはまだ遠く及びません。
また、医薬品株では、菅政権の目玉政策の1つである不妊治療支援が加速する期待感であすか製薬 <4514> が5連騰で連日の年初来高値更新となりました。
その他では、三井不動産 <8801> からTOB実施が発表されている東京ドーム <9681> が、TOB価格の引き上げ観測(期待)が沸き上がったことで+7%弱高へ再び急騰したことが目を引きました。終値はTOB価格(1株1,300円)を+10%超上回る異例の展開となっています。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
・リクルートホールディングス <6098>
・ファーストリテイリング <9983>
・ソフトバンクグループ <9984>
今週初に株式売り出しを発表し、需給悪化懸念が強まったリクルートホールディングスが▲5%安に迫る急落となり、これで4日続落となりました。
また、9月末に米国の投資ファンドからの資金支援で債務超過解消の目安が立っているはずのレオパレス21 <8848> が、一時▲3%超安の大幅下落で連日の年初来安値更新となっています。
さらに、巣ごもり生活関連で株価上昇が続いた業務用スーパーの神戸物産 <3038> が利益確定売りに押されて一時▲7%超安へ急落しました。
その他では、小売り株の一角が引き続き売られ、株価上昇が続いたニトリホールディングス <9843> としまむら <8227> がいずれも▲3%超安の大幅下落となり、前日に3度目の業績見通し上方修正を発表した西松屋チェーン <7545> も材料出尽くしで大きく値を下げたことが目を引きました。
LIMO
最終更新:12/3(木) 15:20
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