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Web会議が苦手な人に朗報! 構図とアングルで「好印象」を伝える簡単なコツ

12/2 6:31 配信

東洋経済オンライン

人の印象は「見た目」で大きく左右します。それは、リアル会議でもWeb会議でも一緒です。Web会議が広がり、画面に映る残念な自分の姿を見ることが嫌で、苦手意識を感じている人もいるのではないでしょうか。でも、リモートワークが広がり、Web会議は避けては通れなくなっています。最近、『開始3秒で差がつくWeb会議のコツ』を出版した、元日テレの敏腕プロデューサーの三枝孝臣氏に、いつものノートPCで簡単に印象をアップさせるコツについて語ってもらいました。

■上半身しか映らないことを強みに変える

 いま、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、会議のあり方もリアルからリモートへとシフトしています。当初は、Web会議のアプリが使えればよかったのですが、会議はリモートが当たり前になってくると、使い方に慣れてきたことで、あらたな問題が発生しています。

• 丁寧な言葉遣いなのに、相手に嫌な顔をされる
• 自分の顔が大きく映るので映像を消したくなる
• 初めて会う人との距離をつかみづらい

• 企画内容に自信があるのに、そのよさが伝わらない
• さぼる人が出てきて会議が盛り上がらない
 会議である以上、リアルだろうと、リモートだろうと目的は変わりません。違いは手段です。実際、リモートでの営業活動やセミナーなどでは、いろいろな演出アイデアが生まれています。

 就職や転職でもリモート面接が増えています。リアルならうまく伝えられるのにと思って立ち止まっていては、現実に対応できません。リモート面接で「実際に会いたい」と思ってもらうには、リモートという手段に合った演出が必要なのです。

 文字ベースのメールやチャット、音声ベースの電話と同じように、映像ベースのWeb会議も、結果は相手がもつ最初の印象に左右されます。どれも、それぞれに、相手に好印象を与えるコツがあります。

 リアルの会議やプレゼンのコツとして、アメリカの心理学者が提唱した「メラビアンの法則」がよく紹介されます。相手に伝わる印象は、言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%で決まるというものです。

 Web会議でもこの3つのすべてを使えるわけですが、リアル会議と大きく違うことがあります。それは、通信回線を使うことと、上半身しか映らないことです。一見弱みに見えますが、演出次第で強みになります。

 だから、これは僕の経験則でしかありませんが、Web会議では、メラビアンの法則よりも、次の3つで印象が決まると思っています。

構図・アングル・照明:55%
言葉・声:38%
ボディランゲージ:7%
 つまり、画面にどう映るかを意識するだけで、相手に伝わる印象は驚くほど変わります。

 リアル会議と同じように、最初の印象がよければ、その後の会議はスムーズに進みます。逆に、最初の印象が悪ければ、リアル会議よりも途中で挽回することは難しいでしょう。

 ポイントは、相手がどう思うかを意識することです。見せたい自分よりも、見られる自分が重要ということです。誤解を恐れずに言えば、「実際に優秀である」ことよりも、「優秀だと思わせる」ことのほうが大事なのです。

■基本ポジションは顔と体が1対1

 Web会議で自分が映る画面の構図によって、相手に伝わる印象が変わります。ディスプレイは横長なので、映るのは上半身だけです。テレビ業界でいう「バストショット」です。

 バストショットには2種類あって、顔と体を同じバランスに映す「ルーズバスト」と、少し寄って映す「タイトバスト」です。ルーズバストはニュース番組のキャスターをイメージしてください。一方のタイトバストはインタビュー番組など、顔の表情がよりはっきり映るショットです。

 Web会議は、ルーズバストがお勧めです。自分を中心に置く「日の丸構図」で、頭の上に少し余白を出して、顔と体が1対1になるようにカメラの位置を決めましょう。スチール写真で基本的な構図として知られる日の丸構図は、読んで字のごとく、日本の国旗のように真ん中に被写体を配置することで、中心の被写体を引き立てます。

 また、会議の参加人数によって、自分の顔の大きさを調整することも大事です。参加人数が多くなるほど一人ひとりの画面は小さくなるので、画面に映る顔を若干大きくしましょう。そうすることで、うなずく仕草や、納得した表情が、画面の向こう側にいる相手に伝わりやすくなります。

 構図に加えて大切なのがアングルです。リアルな会議であれば起こらない「上から目線」の会話が、本人が意識せずとも、Web会議では起こります。原因は、Webカメラの位置です。ノートPCを普通に使うと、内蔵カメラは目線よりも下になるので、のぞき込むように映ります。しかも、猫背になるので、自信のなさそうな人の「上から目線」に、画面の向こう側にいる参加者は晒され続けるわけです。

 「上から見下ろされたように感じる人の画像に目をやるたびに、居心地の悪さや圧迫感を覚えてしまいます」と、ある女性スタッフがこぼしていましたが、僕もまったく同感です。仲間うちのミーティングならまだ許されるかもしれませんが、営業先との打ち合わせや、就職活動のWeb面接なら、話を始める前に最悪の結果が出てしまうかもしれません。

 最も簡単な対策は、書籍や雑誌を積み上げて、ノートPCの内蔵カメラと自分の目線を水平の高さにすることです。あるいは、ちょうどいい高さの空き箱があれば、軽くて使い勝手がいいかもしれません。

 ノートPCの高さや角度を自由に変えられる専用スタンドも手頃な価格で購入できますので、Web会議の頻度が高い人にはお勧めです。

■Webカメラから70センチ以内は危険領域

 Web会議で「顔が大きく見えて嫌だなあ」と思う人も多いと思います。ノートPCの内蔵カメラにも、外付けのWebカメラにも広角レンズが備え付けられています。そのため、カメラに近づきすぎると、遠近感が強く出て、顔がゆがんで大きく見えてしまうわけです。

 自分の顔が大きくゆがんで映るというデメリットだけでなく、相手に与える影響もマイナスが大きくなります。心理学では、親しい間柄でない限り、70センチ以内に近づくと不快な感じがするとされています。リアルで初めて会う人がその領域に踏み込むと、「この人グイグイくるな」という嫌な気持ちになるのは、その心理的な距離に侵入されるからです。

 Webカメラは実際の距離よりも近くに感じますので、相手に嫌な感じを持たれないためにも、顔と体を1対1に映す基本ポジションをとりましょう。そうすることで、カメラと自分の距離を70センチ以上に保つことができ、相手に安心感を与えることができます。

 いま紹介した、印象をよくする構図とアングルのコツを、すでに知っている人も多いと思います。でも、知っている人は多くても、実践している人は少ないと思います。

 構図とアングルのコツは、簡単にできて効果がすぐに実感できるので、試さないのはもったいない。ぜひ、ノートPCの位置や高さを変えて、自分がどう映るかを確かめてみてください。画像をキャプチャーして、見比べてみると、その差がよりはっきりします。

■相手軸の「自己演出」を

 最近出版した『開始3秒で差がつくWeb会議のコツ』の解説動画を撮影したとき、モデルさんが、「いままで意識したことはなかったけど、見比べてみると、印象がぜんぜん違いますね」と驚いていました(以下の動画を見てください)。

 (外部配信先では動画を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

 カメラマン、ヘアメイクさん、アナウンサーなど、私が信頼している映像現場のプロにWeb会議で印象をよくするためのアドバイスを求めると、共通した答えが返ってきました。

 「自分をどう見せるかについて、アンテナを張って意欲的になってほしい」

 重要なことは、あなたが日々行っているWeb会議から情報を得ようという意識です。例えば、10人でWeb会議を行っているときに、「あっ、この人感じがいいな」と思う人がいたらマネしてみる。「この人のアングルは感じが悪い」と思ったらNGリストに加える。そして実際に試して、好評なら次からも使い、不評ならやめるなり軌道修正すればいいのです。

 大事なことは、SNSのような「自分らしく」とか「見られたい自分」という自分軸の自己表現ではなく、「どう見られるのか」という相手軸の自己演出です。リアルな会議とまったく一緒です。相手あっての会議、相手あってのセミナー、相手あっての面接なのです。

 Web会議は手段でしかありません。その特性を活かしたコツをつかめば、誰だって成果をあげることができます。しかも、いまはまだそのコツをつかんでいる人が少ないです。人気ユーチューバーにしても、フォロワーの多いインスタグラマーにしても、草創期にコツをつかんだ人がいま活躍しているのです。Web会議は、いまがまさに行動するチャンスです。

 次回は、印象をよりアップさせるライティングのコツを紹介します。

東洋経済オンライン

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最終更新:12/2(水) 6:31

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