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週間為替展望(ポンド/加ドル)-英・EU協議続くも市場は楽観視

11/28 5:05 配信

トレーダーズ・ウェブ

◆英・EU交渉、合意の朗報はなかなか伝わらないものの市場は楽観視
◆英ロックダウン、来月3日以降は延長しない方針
◆加ドル、ドル安・原油高が支えも国内のコロナ感染拡大が懸念材料
(為替情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円 135.00-142.00円
加ドル円 78.00-82.00円

11月30日週の展望
 英・欧州連合(EU)は10月22日から自由貿易協定(FTA)締結をめぐる交渉を再開し、ほぼ毎日交渉を続けている。交渉をめぐる情報が錯綜し、思惑的な記事が飛び回っているが、合意の朗報は伝わってこない。ただ、市場は依然として合意への楽観ムードが強い。
 英国内でコロナ感染第2波は深刻だが、ポンドは英・EU協議のヘッドラインに振り回される相場展開が続いている。ジョンソン英首相はイングランドのロックダウン(都市封鎖)が来週終了し、来月3日以降は延長しない方針を明らかにした。その後は地域ごとにロックダウン前より厳しい3段階の制限措置を来年春まで導入するとした。ジョンソン首相は、ワクチン開発が進んでいることで楽観的にならず、引き続き感染対策を怠らないよう国民に訴えた。
 英・EU協議は漁業権のほか、企業支援を巡る公正な競争の確保などで溝は残されているが、近く合意にこぎ着ける方向に進んでいるもよう。また、協議の行き詰まり打開に向け、FTA発効から数年後に協定の一部再検討を可能にする「見直し条項」の実現性を探っている。英側の交渉責任者フロスト氏は、漁業権に関する暫定合意を提案する一方、それが「短期間」でなければならないと述べた。英国に引き続き影響力を行使したいEUと、離脱を機に独立国家として自由に振る舞いたい英国の政治的な思惑で対立が続いているが、11月末にも合意が成立するとの期待感がある。市場では「合意なき離脱」は回避し、少なくとも「部分合意」は達成できると見込んでいる。
 加ドルは底堅い動きか。足もとでドルの上値が重く、コロナワクチンの開発期待を背景に原油相場が堅調な動きとなっており、加ドルの下支えとなる。ただ、カナダは地理的関係から経済的には米国との結びつきが深く、ドル安が一段と進んでも、他の通貨に比べて加ドルの上昇は限られる。
 加国内でもコロナ感染者が日本や諸外国と同様、ここ最近はかなり増加傾向にある。感染者数が多いのは、バンクーバーやトロント、モントリオールなどの大都市が集まる州に偏っている。最大の都市トロントでは、23日から店舗の営業などを厳しく制限するロックダウンが実施されることになった。トルドー首相は「医療機関の能力が圧迫され、死者がさらに増える可能性もある」として、国民に対し外出やパーティーなどの予定を取りやめ、自宅にとどまるよう呼びかけた。感染の拡大が一段と深刻になれば、最悪のシナリオを避けるために対策を強化する必要があり、景気回復の鈍化が懸念される。来週は7-9月期国内総生産(GDP)や11月雇用指標の発表が予定されている。

11月23日週の回顧
 ポンドは買いが優勢。投資家のリスク選好地合いが優勢となる中、英・EUの通商合意への期待感を支えにポンドドルは1.34ドル手前、ポンド円は139円後半まで上昇した。加ドルは底堅かった。ドル安・株高・原油高に後押しされ、ドル/加ドルは1.30加ドル割れ、加ドル円は80円半ばまで加ドル高に振れた。(了)

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最終更新:11/28(土) 5:05

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