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【米国株決算】エクソン・モービル社の最新決算情報と今後の株価の推移

11/27 12:38 配信

The Motley Fool

エクソン・モービル社(NYSE:XOM)はアメリカに本社を置く、総合エネルギー企業です。

石油メジャーの最大手であり、スーパーメジャーと呼ばれるロイヤル・ダッチ・シェル社やBP社、シェブロン社など6社のうちの1社です。

エクソン・モービル社は世界200ヵ国以上で事業を展開しており、石油を中心としたエネルギー資源の探鉱や生産、輸送、精製から販売までの事業を垂直統合にて一括で行っています。

これらのほかにも石油化学品の製造や発電事業にも出資しており、同社が手掛ける事業は多岐に渡っています。

また同社が展開するブランドとしては、EssoやEXXONなどが挙げられます。

本記事ではエクソン・モービル社の最新決算である、2020年第3四半期決算の情報と今後の株価の推移等について見ていきます。
決算発表前におけるエクソン・モービル社の株価等のデータ
エクソン・モービル社は2020年第3四半期決算を2020/10/30のアメリカ市場開場前に発表しました。

決算発表前日である2020/10/29における同社株価の終値は32.98ドルとなっています。

続いて同社株価の今までの推移について見ていきます。

同社の株価は2007年の年末までは順調に上昇を続けていましたが、その後は70~100ドルの間での横ばいの推移をしていました。

コロナショック及び石油価格の大幅な下落を契機に、同社の株価は大幅に下落し、3月末には31ドル前後まで下がっていました。

その後、同社の株価は緩やかに回復したものの、6月頃を境目に同社株価は下落に転じており、現在の株価はコロナショックによる下落時の株価と同水準で推移しています。

この推移は同社の同業他社であるロイヤル・ダッチ・シェル社の株価の推移と酷似しており、石油関連企業に同様に見られる推移の仕方であり、同社に特有なものではないと言えるでしょう。

エクソン・モービル社はS&P500の構成銘柄の一つであり、10/30時点での同社時価総額は1379億ドルとなっています。

またエクソン・モービル社の株式としての魅力と言えば、株式配当です。

同社は高配当銘柄の代名詞的な存在であると言えるでしょう。

同社の直近における株式配当実績について見ていきます。日付は権利落ち日を記しています。

2020/11/10…配当:0.87ドル(配当利回り:10.56%)
2020/05/12…配当:0.87ドル(配当利回り:10.60%)
2020/02/10…配当:0.87ドル(配当利回り:7.74%)
2019/11/08…配当:0.87ドル(配当利回り:5.38%)
2019/08/12…配当:0.87ドル(配当利回り:5.08%)

コロナショックに際し、減配や配当停止といった措置を講じている企業も散見される中、同社は増配こそなかったものの、配当は維持しています。

また配当利回りは株価の軟調な推移によって上昇し、10%前後となっています。

非常に高い配当利回りですが、同社が今後も減配せずに配当を維持できるのかどうかは不明なため、高い配当利回りにつられて安易に株式を購入することはオススメできません。

同社の配当性向は100%を超えており、この業績のままですと増配はおろか、現在の配当を維持できるかも怪しい状況であるというのが現実的な判断であると言えます。

業績の改善が見られなければ、減配をせざるを得ない状況が来る可能性は高いと言えるでしょう。
エクソン・モービル社の最新決算情報について
概要
エクソン・モービル社が発表した2020年第3四半期決算の概要は以下の通りです。

売上高…461.99億ドル(前年同期比29%減)
同社に帰属する純損益…▲6.80億ドル(前年同期比38.50億ドル減)
希薄化後EPS…▲0.15ドル(前年同期比0.90ドル減)

今四半期における同社売上高は、前年同期から29%減少した461.99億ドルとなっており、前四半期と比較すると42%増加しています。

また純損益は前年同期から38.50億ドル減少し、6.80億ドルの赤字となっています。

前四半期決算における純損益は10.80億ドルの赤字となっているため、前四半期よりも業績は改善されていると言えるでしょう。

アナリストらによる同社業績の事前予想では、売上高が453.7億ドル、non-GAAPベースのEPSは▲0.26ドルとなっていました。

同社の実際の業績では売上高が462.0億ドル、non-GAAPベースのEPSは▲0.18ドルとなっていましたので、アナリストらによる事前予想を上回る業績を残すことができたことが分かります。

同社CEOが決算短信で発表したコメントは以下の通りです。

私たちは長期的な戦略と事業のファンダメンタルズに自信を持ち、バランスシートと配当を守りながら価値を維持するために必要な行動をとっています。

当社は2020年コスト削減目標を達成するペースで進んでおり、この前例のないダウンサイクルを乗り切るために、来年には追加的な節約を進めています。

同社はこの厳しい状況下、コスト削減を主に進めながら、この困難を乗り切ろうとしています。

大幅な人員削減を実施しているほか、設備投資額に関しても今年は330億ドルの投資を見込んでいたものの、今年は現時点で166億ドルにとどまっているほか、年末には230億ドルになる見込みであるとしています。

また同社は株式配当についても言及しており、赤字決算のため配当性向は100%を超えているものの、配当を維持していく姿勢を改めて示しています。

決して楽観視ができる状況ではないものの、同社の株式を保有している投資家はまだ悲観的になる状況ではないのかもしれません。

株価が大幅に下落しているとは言え、まだ手放すのは早計であると言えるのではないでしょうか。
詳細
続いて同社決算をセグメント別に見ていきます。

セグメント別の同社利益は以下の通りです。

アップストリーム…▲3.83億ドル(前年同期比25.51億ドル減)

アメリカ…▲6.81億ドル(前年同期比7.18億ドル減)
アメリカ以外…2.98億ドル(前年同期比86%減)

ダウンストリーム…▲2.31億ドル(前年同期比14.61億ドル減)

アメリカ…▲1.36億ドル(前年同期比8.14億ドル減)
アメリカ以外…▲0.95億ドル(前年同期比6.52億ドル減)

ケミカル…6.61億ドル(前年同期比174%増)

アメリカ…3.57億ドル(前年同期比574%増)
アメリカ以外…3.04億ドル(前年同期比62%増)

産油部門であるアップストリームセグメントでは、部門全体の利益が前年同期から25.51億ドル減少し、3.83億ドルの赤字に転落しています。

続いて同セグメントに関するビジネスハイライトを見ていきます。

原油では、第2四半期の厳しい環境から市場価格が上昇したことから第3四半期の平均値は大幅に改善しました。

また天然ガスは、主に原油連動型LNGの契約価格の上昇が遅れたことにより、売上高に減少が見られていました。

生産量ですが、マーケットの状況改善によって、景気抑制の影響雄受けた生産量は完全に回復しました。

第3四半期の業績には政府による削減措置がマイナスの影響を与えているほか、第4四半期もこの流れは継続するとの予想を示しています。

続いて輸送・精製・販売部門であるダウンストリームセグメントについて見ていきます。

同部門全体の利益は前年同期から14.61億ドル減少し、2.31億ドルの赤字となっています。

前四半期決算では9.76億ドルの黒字となっていました。

同セグメントにおけるビジネスハイライトについて見ていきます。

同セグメントでは、サプライチェーンの最適化及び需要増加による製品販売の増加、マーケティングマージンの向上が見られましたが、市場の供給過剰と燃料マージンの低下によって全て相殺されました。

また第3四半期は過去10年間で最高の信頼性とプロセスパフォーマンスを達成し、平均製油所稼働率は受容回復によって第2四半期から約6%上昇しました。

また精製能力のスペアリングは約25%減少しました。

最後に化学関連事業を行うケミカルセグメントについて見ていきます。

同セグメント利益は前年同期から174%増加した6.61億ドルとなっており、好調な決算であると言えるでしょう。

同セグメントでは、包装需要の回復や自動車・建設市場の回復により、販売数量は第2四半期を上回りました。
決算発表を受けてのエクソン・モービル社の今後
エクソン・モービル社の決算発表後における株価の推移について見ていきます。

決算発表を行った2020/10/30における同社株価の始値は前日終値32.98ドルに対して32.41ドルとなっていたほか、終値は32.62ドルとなっています。

同日に決算を発表したロイヤル・ダッチ・シェル社は増配を発表したことにより株価の上昇が見られましたが、市場予想を上回る業績を残したものの、その他に市場参加者に希望を見せるような発表を行えなかった同社の株価は軟調な推移をしました。

同社は今後も厳しい状況に置かれるため、厳しい業績が続くと思われます。

また同社のキャッシュ状況を踏まえるとこのままでは2021年末まで配当を維持できないとの見方もあります。

これらを総合して判断すると、同社株価は今後も低調な推移を続けていくと考えることができます。

参考元:ExxonMobil Reports Results for Third Quarter 2020

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最終更新:11/27(金) 12:38

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