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「夫の海外留学」に付き合う妻が考えるべきこと

11/25 14:01 配信

東洋経済オンライン

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

自分のやりたいことがわからないです。現在28歳にして3社目、今の会社は今年で4年目になります。
お給料もよく、仕事もきつくないので苦しいことはないのですが、何か物足りなさを感じる毎日です。
そんななか、結婚相手が大学院に留学すると言い出しました。単身赴任は絶対嫌なので、私もついていき何かしらの大学院に入ろうと思うのですが、奨学金を借りたうえで2年間無職になり、はたして日本でまた就職できるか不安です。ただ大学院の専攻の決め方もわかりません(MBAは眼中にないです)。何かアドバイスいただければと思います。よろしくお願いします。

中堅外資系資産運用機関 鈴木萌子

■今後のキャリア形成に役立つのは“一貫性”

 帰国後のキャリアが心配ということであれば、優先すべきことは学費や時間という投資に対するキャリア上のリターンをいかに最大化できるか、です。そしてその分野はご自身の今まで、そして今後のキャリアの方向性に応じて決める、これに尽きます。

 社会人の勉強は基本的には、今後のキャリア形成の役に立つ勉強または今後の人生をより実りのあるものとするための勉強、この2つに分けることができます。

 鈴木さんの場合は大学院での勉強を想定されており、また今後のキャリアに関するご心配もされているので、おそらく前者の勉強、つまりキャリアにより箔をつけるための勉強、ということになろうかと思います。

 その場合気をつけるべきは、大学院で勉強したということだけで今後のキャリア展開に有利になるわけではないということです。

 社会人の勉強で、なおかつ今後のキャリア展開に役に立てようとした場合に考えるべきことは、一貫性です。何の一貫性かというと、今までのキャリア、大学院での勉強、そして今後のキャリア、この3つの一貫性ということになります。

 大学院での勉強にせよ、資格取得にせよ、まったく実務経験もない新規の分野での卒業や取得をもって、いきなりその分野においてスーパーマンになれるわけではありません。当然ながら、そういった学位や資格取得「だけ」をもって転職時に評価されるものでもありません。

 反対にどういったケースであればいちばん評価されうるかですが、先ほどのとおり、今までの実務経験と勉強内容、そして今後のキャリア展開における一貫した姿勢です。

 もちろんまったく一緒である必要はないのですが、少なくとも関連性のある分野における勉強を考えるべきです。鈴木さんの場合は、現時点において勉強をしてみたい分野が特段ないということであり、なおかつ今後のキャリアに役に立つということが大事でしょうから、なおさらです。

 何か特定の分野を今までのキャリアとは関係なく勉強し、帰国後まさにゼロから新しい分野におけるキャリアを構築するという覚悟があれば話は別ですが、鈴木さんの場合はその限りではないでしょう。

 したがって、考えるべきは今までのキャリアに少なくとも関連する分野に関わる勉強をして、実務経験×勉強の相乗効果でキャリア展開にさらに弾みをつける、ということでしょう。

 そうすることで少なくとも学費と時間という投資に対するリターンは高まるはずです。

 これが新規の分野で、帰国後に初めて実務上の経験を、というケースでは当然ながら投資回収までの時間は長くなりますので、今後キャリア的に突き詰めたい特定の分野があるわけではない限り避けるべき選択肢でしょう。

■「これから」につながる人生設計とキャリア形成を

 ですから、鈴木さんとしては今までのご自身のキャリアを踏まえたうえで今後のキャリアの方向性をどうするかをまず考え、そのうえで勉強するべき分野を決めるべきです。そのためにも、「何か物足りない」の「何か」の正体を追求することを含め、一度ご自身のキャリアに対する考え方の整理などをするのがよいでしょう。

 今まで自分はどんな経験を積んできたのかの棚卸しに始まり、今後どういった仕事をどういった形でやっていきたいのか。もちろんその前提にあるのは、今後どういった生き方をしたいのかという人生の設計であり、考え方です。ご自身で考え方が整理できたら、ご夫婦でそういったことをこれを機会に話し合うのもよいでしょう。

 キャリアや仕事はあくまでも生活の一部ですから、どんな生き方をしたいのかがまずあり、その中で仕事をどう位置づけるか、があるべきだからです。そのうえで、どういった仕事を、どういった職業観を持っていくか、があるのです。

 キャリアを中断しての留学はある意味人生の転機でもあります。であるからこそ、これを機に今後の人生やキャリアにつきご自身の中での整理はもちろん、ご夫婦でそういった話し合いを持つことも重要です。そうすることで留学自体がより実りのあるものになるでしょうし、勉強に対する気合もより入るというものです。

 社会人としてはやはりプランなきアクションは絶対に避けるべきですから、「今までと、そしてこれから」をよく考え、キチンとした思考や志をもってアクションを起こすようにしましょう。

 鈴木さんがこれを機に今までとこれからにつき熟慮され、その熟慮の末にアクションを起こし、今までの延長線以上のキャリア展開に今後つなげるであろうことを応援しております。

東洋経済オンライン

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最終更新:11/25(水) 14:01

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