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心療内科行く前に知っておきたい「初診」の流れ

11/25 10:01 配信

東洋経済オンライン

感染不安、外出自粛、在宅勤務、ソーシャルディスタンスなど、急激に変化している社会では、知らず知らずのうちにストレスを抱えることも多いのではないでしょうか。本稿では、『心療内科医が教える 家庭でできるセルフメンタルケア』から一部を抜粋し、心の疲弊から守るための対処法を紹介します。

■初診の流れを知っておくと安心

 心療内科では、内科的治療と心理療法を併用して治療を行います。具体的にどのような診察が行われるのか、一般的な初診の流れを紹介します。

①予診
 心療内科に行って受付に保険証を提出すると、まず問診票を渡されます。診察時、医師はこの問診票を見ながら話を進めますので、必要事項を記入しましょう。

②問診・診察
 名前を呼ばれたら診察室に入ります。

 ここでは、症状やストレスの原因、家族構成、生育歴、病歴などについて医師からたずねられます。初めて会う医師との会話に、最初は緊張してしまうかもしれません。落ち着いて話せるよう、あらかじめ要点を記したメモを用意しておくと話しやすいでしょう。

③身体的検査・心理学的検査
 ひととおり問診が終わると、必要に応じて検査が行われます。検査は症状によって身体的検査が行われる場合と心理的検査が行われる場合、または両方行われる場合があります。検査にかかる時間は、症状や検査の種類により異なります。

④診断・治療
 すべての検査が終了し、診断を聞けるのは当日の場合もあれば、後日改めて来院した際になる場合もあります。

 診断時には、医師から病名や治療方針などの説明がされます。わからないことや不安なこと、疑問に感じることがあれば、遠慮なく医師に聞いてください。

 インフォームド・コンセント(informed consent)という言葉があるように、医師が患者にきちんと説明をし、患者は納得したうえで治療を受けることが大切です。医師の適切な治療と患者の前向きな姿勢があって、はじめて望ましい治療効果が得られるのです。

 診断に際して医師が伝える主な事柄は、次の4つです。

①病名
 症状や問診の内容、検査の結果を総合的に判断して導き出された病名が告げられます。病名を確認し、その病気について説明を受けます。現れている症状の原因や理由についても説明してもらいましよう。

②治療方針
 医師より治療方針について説明を受けます。わからないことや不安なことはもちろん、ほかの治療法などについても知りたいことがあれば、その場で質問して説明を受けましょう。

③薬
 処方される薬について、薬の名前、作用・副作用、服用の仕方などが説明されます。わからないことはそのままにせず、きちんと確認しましよう。

④治療期間
 治療に要するおおよその期間を確認しましよう。ケースバイケースとはいえ、多くの症例を診てきた医師の判断は参考になります。期間の目安がわかると、仕事や家庭のことなども調整しやすくなるでしょう。

 なお、治療費の目安も聞き、おおよそのかかる費用を把握しておくと安心です。

■問診・カウンセリングの上手な受け方

症状を医師に伝えるために情報を整理しておく
 治療にあたって心療内科の医師が充分に知りたいと考えているのは、患者の体の状態、心の状態、そして原因として考えられるストレスの内容です。

 そのため、とくに初診時には基本となる情報を簡潔に伝えられるように心がけたいものです。その場で慌てないために、基本情報は事前に整理し、メモに記して用意しておくとよいでしょう。

□ 症状について
いつごろからどんな症状が始まったか。症状の頻度、程度、種類など。
体調が悪くなったのはいつごろからか、症状はどういったものか。
現在の症状が出る頻度(1日にどのくらいか)や痛みの程度、痛みの種類(鈍痛か激痛か)など。
□ 思いあたるストレスの内容
仕事や家庭などで生じた変化、症状が出る時間と場所など。
症状が現れたのは、どんなきっかけだったか。その後は、いつ(時間)、どのような状況(場所)で起こることが多いのか。ストレスと症状が現れる時間と場所の関係は、治療を進めるうえで重要な情報となる。

□ 家族について
家族構成、性別、年齢など。
□ 生育歴
これまでの人生でポイントとなる出来事など。
どのように育てられ、学童期、思春期をどのように過ごしたのか。社会人として、または家庭人としてどのように生活してきたか。また、症状が出ていなかった過去から症状が出ている現在まで、どのような変化があったか、など。
症状によっては、患者の歩んできた歴史が診断材料になることもあるため。
□ 病歴
これまでにかかった大きな病気や持病など。

□ 今までに受けた治療
これまでに受けたことのある治療法や服用したことのある薬など。
ほかの医療機関を受診していたが改善が見られず心療内科を受診する場合は、とくに服用した薬や治療内容を確認しておきたい。
□ 質問事項
不安や疑問、聞きたいことなどがあればメモしておく。

■カウンセリングは患者自身が心のなかを整理する機会

 力ウンセリングは心療内科の治療における基本です。診察室では、自分が抱えている苦痛や不安、悩みを遠慮せずに話しましょう。医師には守秘義務があるので、話した内容が外部に漏れることはありません。安心して話をしましょう。

 ただし、カウンセリングは明快な解決法を教えてもらったり、人生の方向性を示してもらったりするものではありません。なぜなら、カウンセリングは人生相談ではないからです。

 カウンセリングとは、患者自身が悩みの原因を整理して自覚する機会であり、本人が判断できるようにすることが目的です。そのために、患者自身の心の奥底にある無意識な悩みや苦しみを言葉に出せるよう、医師が援助するのです。

 さまざまなストレスのなかで苦しむ人は、自分の気持ちを整理するのが難しくなっていることが少なくありません。しかし、問題解決の道は自分で原因を整理し、望ましい考え方や行動に自ら気づくことが必要です。そのために医師は、患者の話を引き出し、耳を傾けることに専念するのです。

東洋経済オンライン

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最終更新:11/25(水) 10:01

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