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主要通貨で横ばい多いが、長期的なドル安見通しに変化なし! 経済対策協議にも注目

11/24 14:06 配信

ザイFX!

■PMIの好結果を受け、売りに傾いていた米ドルが急騰
 米大統領選が終わり、新型コロナウイルスのワクチン実用化が近いことなどもあって、今月(11月)に入ってからはリスク選好の動きとなり、為替市場は米ドル安へ推移していました。

 米ドル/円は103.65円まで下がり、ユーロ/米ドルは1.1905ドルまで上がるなど、米ドル安が進んでいましたが、昨日(11月23日)発表された米製造業PMI(購買担当者景況感指数)が、市場予想中央値53.0のところ、結果は56.7。

 さらに、サービス業PMIが、市場予想中央値55.0のところ、57.7と良い数字が出たことで、短期的に市場は米ドル売りに偏っていたこともあって、米ドルが急騰しました。

 ゴールド(=金)が、約4カ月間サポートされていた1850ドルを下抜けたことも、米ドル高に影響したと考えられます。

■やや米ドル安だが、主要通貨は横ばい状態
 ただ、米大統領選の一般投票日だった11月4日(火)から見ると、やや米ドル安にはなっていますが、主要通貨の多くは横ばいとなっています。

 米ドル/円は、104.50円を中心に往来しているだけでトレンドがなく、ユーロ/米ドルも、1.1800ドル付近を中心とした推移です。

 英ポンド/米ドルは、ブレグジット(英国のEU離脱)交渉の合意期待があるため、上昇はしていますが、勢いはない状態です。

■NZドルは上昇も、全体的にはトレンドレス
 NZドル/米ドルだけは、長期のレジスタンス0.68ドルを超えたことによるテクニカル的な面や、緩和期待の後退もあって上昇しています。

 豪ドル/米ドルも上昇しましたが、直近2週間ほどは横ばいです。

 株式市場は、米大統領選が終わったことによる不透明感の払しょくや、ワクチンの報道もあって堅調ですが、為替市場は米大統領選が終わっても、主要な通貨ペアは横ばいとなっています。

 リスク選好での米ドル安に、若干、推移しているものの、金融政策はどこの国も同じような状況のため、トレンドが出ていない状態です。

■緊急融資プログラムの一部が年内で終了!? 
 市場の目先の注目材料としては、米国の閣僚人事・追加の経済対策などがあります。

 先週(11月16日~)、ムニューシン米財務長官が、緊急融資プログラムの一部を終了すると発言したことも、気になる材料です。

 FRB(米連邦準備制度理事会)に対し、緊急融資プログラムの未使用部分を政府に返却するよう求めており、それを景気対策へ回すとしています。

 未使用部分のため、影響はないようにも思いますが、これまでの経済対策の出口をもイメージすることができるため、リスク回避の材料にもなりえます。

■さらなる対策に期待できなければ、株式の上昇も止まるか
 追加の経済対策の協議が再開されますが、まだ、折り合いはついていません。コロナ感染が拡大していることや、今後もロックダウン(=都市封鎖)が拡大していく可能性があることから、早期に合意することが求められます。

 ただ、ワクチンが、早ければ12月11日(金)には使用できる可能性があります。

 使用できたとしても、すぐに経済が元に戻ることはないですが、出口が見えてくることにはなります。

 さらに、昨日(11月23日)のPMIが良かったこともあって、追加経済対策の必要性が低下しているため、金額が小規模になる可能性もあります。

 実際に小規模となった場合や、協議に合意したようなときには、それ以上の経済対策は期待できないこともあり、これまでの株式市場の上昇も止まるように思います。

 今はまだ、季節性から上昇しやすく、金融緩和もあって、大きく下がることはないと思いますが、これまでの楽観的な動きも終わるのではないかと思います。

■長期的な米ドル安見通しには変化なし
 昨日(11月23日)のPMIが良かったのは、一時的なのか、今後の経済指標にも注目しなければいけないかと思います。

 悪い数字が続くようであれば、まだ、緩和策や財政出動が期待できますが、良い数字が続くようであれば、これまでの金融相場が終わる可能性が出てきて、実体よりも行き過ぎた動きが調整されることになります。

 為替市場は、主要な通貨が横ばいのため、様子見でもいいと思いますが、長期的には米ドル安になるのではないかという考えのままです。

ザイFX!

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最終更新:11/24(火) 14:06

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