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【米国株動向】第3四半期に黒字を計上した米国航空会社

11/21 11:00 配信

The Motley Fool

モトリーフール米国本社、2020年11月1日投稿記事より

ここ数週間に米国の航空会社が発表した一連の四半期決算では、前四半期と同様に巨額の赤字が報告されています。

キャッシュバーン(現金燃焼率)は徐々に鈍化していますが、ほとんどの航空会社はまだ相当額のキャッシュを消費しており、パンデミックから抜け出す頃にはバランスシートが弱まっているでしょう。

対照的に、スカイウェスト航空(NASDAQ:SKYW)は先週、第3四半期の業績が黒字になったと報告しました。

地域航空大手である同社は、今後数四半期は赤字に転落すると予想していますが、キャッシュバーンはほとんどなく、バランスシートも打撃を受けていません。

スカイウェストの株価は年初来で55%も下落しており(執筆時点)、航空業界全体をアンダーパフォームしています。

同社の株式は、将来の航空業界の回復に賭けるには最適であるように見えます。
厳しい環境で堅実な四半期業績を計上
スカイウェストの第2四半期の純損益は米国会計基準(GAAP)ベースで2,600万ドル(1株当たり0.51ドル)の小幅な赤字でした。

同社の総飛行時間が前年同期比66%減少したことで、売上が同53%減の3億5,000万ドルとなったためです。

売上の減少による悪影響が、新型コロナウイルス支援・救済・経済安全保障法(CARES法)の給与支援金として計上された1億5,200万ドル(税引き前)を上回りました。

第3四半期にはスカイウェストは需要の改善を受け、再びフライト数を増やし始めました。

総飛行時間は前年同期比41%減とやや改善し、売上は同40%減の4億5,700万ドルとなりました。

さらに、同社は引き続きCARES法の給与支援プログラムの恩恵を受けており、1億9,000万ドルの給与支援金を計上したことで、給与費用をほぼ完全に相殺しました。

その結果、同四半期のGAAPベースの利益は3,400万ドル(1株当たり0.66ドル)まで回復しました。
今後は小幅な赤字の見込み
第3四半期末時点で、スカイウェストの給与支援金は300万ドルしか残っていません。

その1カ月前には、給与支援プログラムは延長される可能性が高いと考えられていましたが、実際は延長されませんでした。

プログラムが復活する可能性はありますが、投資家(と航空会社)がそれに期待することはできません。

そのため、今後数四半期にわたってスカイウェストの業績にはさらなるプレッシャーがかかることになるでしょう。

幸いなことに、同社の事業の基本的な見通しは非常に堅調です。

既存大手航空会社が今後数四半期にわたって路線網を再構築する際には、地域間輸送をスカイウェストのデュアルクラスのリージョナルジェット機が担う機会が増え、同社の総飛行時間は引き続き増加すると経営陣は予想しています。

同社は第4四半期には前四半期に比べて(主に総飛行時間の増加によって)売上が増加し、貸倒損失と減価償却費が減少することで、給与支援金の減少分の半分近くが相殺される可能性があるとみています。

スカイウェストは第4四半期にはGAAPベースで赤字を計上する見込みですが、特に大幅な赤字にはならないと予想されます。

さらに経営陣は、キャッシュバーンは1日当たり平均25万ドルにとどまり、第4四半期全体では約2,300万ドルになると推定しています。

業績は来年第1四半期も同様で、その後は改善する公算が大きいでしょう。

同社は第3四半期末時点でバランスシート上に8億2,200万ドルの現金を保有しているため、経営陣が予想するキャッシュバーンの水準を心配する必要はありません。

また、必要に応じて、現在から3月までの間に連邦政府から最大6億6,500万ドルの担保付融資を追加で受けることができます。
スカイウェストの未来は明るい
スカイウェストの売上のほとんどは、大手航空会社との固定料金でのフライト契約に由来しています。

固定料金収入は運賃水準による直接的な影響を受けないため、ほとんどの航空会社よりも早期の売上と利益の回復が見込まれます。

収益性が運賃水準に左右される小規模な事業もありますが、この事業では古い50席の航空機を使用しており、航空機の所有コストはほぼゼロに近い状態です。

そのため、利益が出る場合にのみ、航空機を機動的に活用することが容易になっています。

また、スカイウェストは保有機体を大手航空会社(とその顧客)が好む大型のデュアルクラスのリージョナルジェット機へと長期的にシフトさせていることからも恩恵を受けています。

2015年末から2019年末までの間に、主にエクスプレスジェット部門の売却によって現役の航空機数を27%減らした一方、デュアルクラスの航空機の割合を38%から61%に増やしました。

その結果、売上はわずかにしか落ち込まず、利益は2倍以上に増加しました。

リージョナルジェット機の大型化は続いており、2年以内にデュアルクラス機が現役機の75~80%を占めるようになるでしょう。

これは、航空機の稼働率が通常の水準に戻ることと相まって、利益の完全な回復につながる可能性があります。

この見通しを踏まえると、2019年利益に基づく株価収益率(PER)が5倍未満(執筆時点)であるスカイウェストは、航空旅行の回復に賭けるための魅力的な銘柄に見えます。

The Motley Fool

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最終更新:11/21(土) 11:00

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