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【米国株動向】経営戦略が大きく異なるマリファナ2銘柄を比較

11/1 10:00 配信

The Motley Fool

モトリーフール米国本社、2020年10月8日投稿記事より

カナダ統計局のデータによれば、今年の夏にカナダの合法的マリファナ売上高が非合法市場を初めて上回りました。

新型コロナウィルス感染症流行の渦中で消費需要が高水準であることや、非合法な流通活動からのシェア奪取で、再びカナダのマリファナ株投資の好機が訪れているように見えます。

カナダの最大手2社は、ティルレー(NASDAQ:TLRY)とアフリア(NASDAQ:APHA)です。

両社の戦略は、大きく異なります。どちらに注目するべきか、見てみましょう。
ティルレーにとってのリスク
2020年、ティルレーの株価は、70%近く下落しました(執筆時点)。

逆張り投資家にとっては、この下げは買いを促すように見えるでしょう。

同社は8月10日に、6月までの直近第2四半期決算を公表し、売上高は5,040万ドル、前年同期比10%増と控えめでした。

海外医療部門の売上高は830万ドル、前年同期比349%増となる一方、成人ユース向け売上高は1,760万ドル、前年同期比17%増、品種改良した麻を原料とする繊維ヘンプの売上高は2,020万ドルと、前年同期からわずか2%の増加にとどまりました。

事業の多角化は同社の強みですが、一方では正確な将来の予測を難しくしています。

また多角化は、利益にそれほど貢献していません。

ティルレーの過去5四半期決算は毎期赤字でした。

同社の第2四半期調整後利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)は1,230万ドルの赤字でしたが、第1四半期の1,970万ドルの赤字からは改善しました。

同社はEBITDAを第4四半期までにプラスマイナスゼロに均衡させ、その後の黒字化を目指しています。

ティルレーにとってより大きな問題は、ヘンプへの依存度上昇で、投資家が離れるかもしれないことです。

ヘンプは今年上半期の売上高が4,160万ドルと、成人ユース向け売上の3,850万ドルを上回る最大のセグメントです。

ヘンプは競争が激しいだけでなく、8月に米麻薬取締局(DEA)はルールの見直し案を公表し、ヘンプに含まれる向精神性成分テトラヒドロカンナビノール (THC)の含有量の0.3%未満とする制限により抵触しやすくなりました。

新たな規制案が成立すれば、陶酔成分THCの0.3%規制は、抽出工程にも適用されるかもしれません。

DEAの新規制案は確定していませんが、ティルレーにとっては重大な問題であり、同社株をリスクに晒す可能性があります。
収益力が強固なアフリア
アフリアの2020年株価は、年初来2%の下落にとどまっています(執筆時点)。

ティルレーをだけでなく、年初来33%下落している、北米の主要大麻企業で構成する上場投資信託(ETF)ホライゾンズ・マリファナ・ライフ・サイエンシズ・インデックス(OTC:HMLSF)をもアウトパフォームしています。

しかし、アフリアに問題がないという意味ではありません。

7月29日公表の5月31日までの第4四半期決算では、最終損益が驚くべき9,880万カナダドルの赤字でした。

これほど巨額の損失は例がなく、発表後に株価が下落したことは驚きではありませんでした。

業績悪化の主因は、6,400万カナダドルの減損計上です。

しかし調整後EBITDAは860万カナダドルとなり、5四半期連続で黒字になりました。

最も懸念されるのは、アフリアがディストリビューション(流通)事業の売上高に、過度に依存し過ぎないかという点です。

同事業の第4四半期売上高は9,910万カナダドルで、仕入れ額を控除した大麻の純売上高のほぼ2倍です。

また売上高のうち9,710万カナダドルは、2019年1月にアフリアが買収したドイツの医薬品・医療用マリファナのディストリビューション子会社CCファーマによるものです。

アフリアの第4四半期大麻の純売上高は第3四半期から4.5%の減少ですが、ディストリビューション売上高は12.2%の増加です。

これは投資家が注意を払うべき動きでしょう。

事業多角化、特に国際的な多角化はプラスである一方、コア事業も育成するべきです。最近のアフリアはコア事業の成長については該当しないように見えます。
不透明ながらアフリアがなお優位
ティルレーとアフリアは、両社とも将来に向けたリスクに直面しています。

しかし法規制は、永遠に事業展開に影響する可能性があるため、より重大と言えるでしょう。

その意味で、比較の上ではアフリアが投資対象に適していると考えます。

株価売上高比率(PSR)はアフリア3.2倍、ティルレー2.9倍(いずれも執筆時点)で、ティルレーの比率が年初来急速に低下したとは言え、アフリアに比べて大幅に割安ではないと考えます。

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最終更新:11/1(日) 10:00

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