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大物芸人レベル「年の差婚」のリアルな発生確率

10/30 13:11 配信

東洋経済オンライン

 大物お笑いタレントの初婚での結婚が発表され、驚きと喜びのコメントがネット上にあふれています。こういった有名人の結婚ニュースは、人々の印象に非常に強く残りやすく、ともすると一時的な婚活の増加を生み出したりもします。

 2019年にアイドルグループの40代男性が20代の女性と結婚したときも、20代女性店員に40代男性顧客が相次ぎ告白をする……といった一時的な婚活の増加が発生したと聞いています。

 今回話題の結婚も昨年のアイドル男性同様、やはり初婚同士の結婚であること、そして、50歳の男性と30代の女性の年の差婚であることが報道されています。

 そこで今回は、国の婚姻統計を用いて、このような50代男性の30代女性との「超年の差婚」のリアルな発生確率を確認してみたいと思います。

■初婚50代男性の結婚は「ほぼない」

 今回使用するデータは、厚生労働省の人口動態調査の最新版(2018年)です。この調査では、全婚姻届を集計しているため、調査母集団に偏りのない全数での「真実の結果」が掲載されています。

 この調査を用いることで、初婚カップルが結婚生活に入ったときの男女の年齢(5歳階級)の組み合わせ別に、婚姻件数を知ることができるのです。

 ちなみに、結婚といってもさまざまな事情があるため、この調査では、①2018年に結婚生活に入り、②同年に届け出た、カップルについて集計されています。

 さて、2018年の①と②に該当する婚姻数は33万9772組でした。この約34万件を男性(夫)の年代別で仕分けしてみると、

10代男性1.1% 20代男性52.6% 30代男性37.8% 40代男性7.6% 50代男性(2370件)0.7% 60代男性0.1% 70代以上男性0.0%

 となっており、平均結婚年齢の上昇だけでよくイメージされがちな「晩婚化イメージ」とは裏腹に、男性であっても圧倒的に20代の結婚が多く、半数以上を占めることがわかります。

 50代男性の結婚は0.7%となりますが、内訳は50代前半男性0.5%、後半男性0.2%です。いずれにしても50代初婚男性の結婚の発生は、統計的には「ほぼない」といえる僅少な割合であることが示されています。

 次にあくまでも50代男性の婚姻届に占める割合は僅少(2370件/34万件)である、という前提の下で、そのようなめったにない初婚での成婚を果たした50代男性のパートナーの年齢を見てみたいと思います。

10代0.3% 20代7.6% 30代27.4% 40代48.0% 50代15.9% 60代以上0.9%
 となっており、40代の女性が半数を占めています。その次に多いのが30代の女性です。めったにないといえる50代初婚の男性の結婚でもあるためか、30代女性との結婚も3割程度発生していることが示されています。

■50代男性×30代女性、初婚同士カップルの割合は

 最後に、50代男性と30代女性の初婚同士の結婚の発生確率を計算しておきたいと思います。

 先にも示しましたが、2018年に同居生活を開始し、婚姻届を同年内に出したカップルは33万9772件です。そのうち50代男性の提出した婚姻届は2370件、0.7%になります。

 さらに、その中でパートナーが30代の女性である婚姻届は649件です。33万9772件のうちの649件になりますので、全体の0.2%、ということになります。

 今回の大物お笑いタレントのような結婚は、実に成婚届の500件に1件、という発生確率となることが婚姻届分析からわかりました。

 こういった統計的に見ると完全に「異常値」にあてはまる結婚であるからこそ、ニュースともなり、多くの人が注目し、印象に残る結婚となるのでしょう。裏を返せば、そもそもよく起こる発生確率の結婚であれば、ニュースには大きくは取り上げられない、ということも言えます。

 「ニュースでよく見るようになったから増えたはず、一般的になったはず」といった解釈をする方が散見されますが、結婚に関しては「統計的異常値ほどニュースになりやすい」という点をくれぐれも見落とさないようにしたいものです。

 ちなみに50代男性と50代女性同士の結婚は0.11%(1000件に1件)、20代女性との結婚は0.05%(2000件に1件)となっていますので、50代の男性が最も結婚しやすい女性の年齢は、48.0%と半数を占める40代女性との結婚になります。

東洋経済オンライン

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最終更新:10/30(金) 13:11

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