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『鬼滅の刃』爆ヒットの東宝は再び業績上方修正に? 新年にも期待作投入

10/30 20:01 配信

LIMO

コロナ禍で世界的にエンタメ業界が打撃を被る中、日本では『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(以下、『鬼滅』)が空前の大ヒットになっています。

『鬼滅』は公開3日で興行収入46億円を超え、さらに歴代最速の10日間で100億円を突破。この勢いを受け、配給会社の東宝 <9602> の株価はこれまでの最高値4,915円に迫る4,700円を一時回復しています。

東宝は『鬼滅』の驚異的な興行収入に加え、来年1月にもヒットが期待される作品が控えています。『鬼滅』公開直前に上方修正された業績予想は、今後、再び上方修正されるのか。株価の行方とともに注目されます。

『鬼滅』公開直前に発表された業績上方修正

東宝が配給(正確にはソニー系の株式会社アニプレックスとの協同配給)する『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の興行収入は、10月16日の公開初日からの3日間で46億円を超えました。

これは、昨年のアニメヒット作による公開後3日間の記録、『アナと雪の女王2』の19億円、『天気の子』の16億円を大幅に上回っています。

その東宝は『鬼滅』公開直前の10月13日に、2021年2月期連結業績予想の上方修正を発表しています。

2021年2月期 業績予想の修正(カッコ内は2020年2月期実績)

 ・売上高:前回予想1,620億円→今回予想1,650億円(2,628億円)
 ・営業利益:前回予想100億円→今回予想140億円(529億円)
 ・経常利益:前回予想110億円→今回予想155億円(551億円)
 ・当期純利益:前回予想50億円→今回予想90億円(366億円)
営業利益で+40億円の上方修正ですが、これは『今日から俺は!!  劇場版』(興行収入52.7億円)、『コンフィデンスマンJP プリンセス編』(同36.8億円)などのヒットによるもの。10月16日公開の『鬼滅の刃』の歴史的大ヒットは、この上方修正には加味されていません。

そもそも東宝は、新型コロナウイルスの影響もあり、今期は大幅な減収減益を予想していました。上方修正は発表されましたが、それでも通期業績予想は対前年比で売上高は約6割、営業利益は約3割の水準です。

『鬼滅』で再び上方修正? 新年には『シン・エヴァ』も公開予定

『鬼滅』の数字が今後どこまで伸びるかは分かりませんが、歴代最速で興行収入100億円を超えた勢いからすると、業績予想が再度上方修正される可能性は高いでしょう。

また、東宝は当初今年の夏に予定していた『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開が2021年1月23日となることを発表。シリーズ最終作でヒットが期待できる『シン・エヴァ』の公開後に、東宝は2月決算期末を迎える流れとなります。

株価は2019年6月の最高値4,915円を超えられるか?

『鬼滅』の大ヒットを先取りする形で、東宝の株価は上昇しています。同社株価の最高値は2019年6月の4,915円ですが、『鬼滅』公開後の10月19日には4,700円を一時回復しました。

コロナ禍による減収減益を予想する中では、株価の最高値更新は厳しい面もあります。しかし『鬼滅』のさらなる興行収入の伸びに加えて、2021年1月に控える『シン・エヴァ』のヒット次第では、東宝の株価が最高値を更新する可能性もゼロではないでしょう。

おわりに

アニメ映画の国内歴代興行収入ベスト3は、1位『千と千尋』(308億円、2001年)、2位『アナと雪の女王』(255億円、2014年)、3位『君の名は』(250億円、2016年)です。『鬼滅』がこれらの記録を破ることができるか、今後の興行収入の推移と東宝の業績・株価の行方に注目したいと思います。

【参考資料】
「業績予想の修正に関するお知らせ」(東宝株式会社)
「2021年2月期第2四半期(2020年3月1日~2020年8月31日)決算説明資料」(東宝株式会社)

LIMO

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最終更新:10/30(金) 22:05

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