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DCMとニトリによる島忠の買収合戦 旧村上ファンド系も1か月前から大量保有、争奪戦の行方は?

10/28 11:51 配信

THE PAGE

 家具大手のニトリホールディングスが、ホームセンター大手の島忠の買収合戦に参戦しました。島忠をめぐっては、ホームセンター大手のDCMホールディングスがすでにTOB(株式公開買い付け)を実施していますが、ニトリとの争奪戦となりそうです。

 島忠は、もともとは家具店でしたが、雑貨なども揃えたホームセンターとして成長し、首都圏を中心に約60の店舗を展開しています。しかしながら、近年は他のホームセンターとの競争が激しくなり、売上高は減少ぎみに推移するなど、成長シナリオを描けない状況となっています。経営自体は安定しており、無借金ですが、株式の時価総額が純資産を下回るなど、市場からはまったく評価されていませんでした。

 こうした所に目を付けたのが、ホームセンター大手のDCMです。同社はカーマ、ダイキ、ホーマックが経営統合して2006年に出来た会社ですが、島忠の買収に成功すると業界首位のカインズを引き離して業界1位となります。しかしながらDCMが提示した買収金額では、島忠の純資産とほぼ同額にしかなりません。無借金で利益を出している企業が、純資産と同レベルの金額で買収されるということは通常あり得ませんから、DCMが提示した価格はあまりにも割安だったということになります。DCMによる価格が割安だったことから、今度はニトリがさらに高い価格で買収を名乗り出たというのがこれまでの経緯です。

 ニトリは家具やホームファッションの大手で、コロナ危機でも業績を伸ばすなど経営は絶好調です。ニトリは、かつては郊外店舗が主力でしたが、最近は都市部などにも積極的に出店しています。しかし都市部の店舗は規模が小さく、ニトリとしては首都圏を中心に大型店舗を展開する島忠が魅力的に映ったはずです。

 実は、島忠については、モノ言う株主として知られる村上世彰氏が関与する投資会社シティインデックスイレブンスが株式を大量保有していることが明らかとなりました。村上氏は、より高く買ってくれる相手に売るべきだという趣旨の発言をしていますので、ニトリとDCMで買収合戦になっていることは前向きに評価しているようです。

 ニトリはまだ具体的な条件などは明らかにしていませんが、DCMによる金額を上回る価格を提示するのはほぼ確実です。DCMがさらに対抗するのかが目下の注目ポイントといってよいでしょう。DCMによるTOBの期日は11月16日までとなっています。

(The Capital Tribune Japan)

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最終更新:10/28(水) 11:51

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