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【米国株動向】新規上場したばかりのハイテク2銘柄、パランティア・テクノロジーズとアサナを比較

10/25 11:00 配信

The Motley Fool

モトリーフール米国本社、2020年10月5日投稿記事より

9月30日、パランティア・テクノロジーズ(NYSE:PLTR)とアサナ(NYSE:ASAN)が直接上場を果たし、両社ともニューヨーク証券取引所(NYSE)が設定した「参考公開価格」を上回って初日の取引を終えました。

直接上場とは、一般的なIPOのように新株発行による資金調達を行わず、既存の株式だけを上場する方法です。

パランティアは参考価格の7.25ドルに対して9.50ドル、アサナは同21ドルに対して28.80ドルで初日の取引を終えましたが、今後の見通しはどうなのでしょうか。
両社の事業内容
パランティアが手掛けるデータ解析プラットフォームは、異なるさまざまな情報源から情報を収集し、多様なリスク、脅威、機会を評価します。

政府機関向けに開発したプラットフォームの「Gotham」は売上高の半分を占め、米軍、FBI、CIA、ICE(移民関税執行局)を含む多くの政府機関と契約しています。

上場の際に提出したS-1フォーム(有価証券届出書、目論見書にあたる開示書類)の中で同社は、米国政府の既定のオペレーティングシステムになるという大胆な目標を表明しました。

売上高の残りの半分は民間企業向けプラットフォームの「Foundry」によるもので、現在は上場企業や非上場企業で125社を顧客としています。

一方のアサナが提供するプラットフォームはプロジェクトの立ち上げ、タスクの割当、期限の設定、相互コミュニケーションなど、チームによる業務管理をサポートし、OutlookやGmailといったメールアプリ、マイクロソフトのTeamsやスラックといった協働プラットフォーム、Salesforceをはじめとするクラウドサービスなどと統合することも可能です。

有料顧客は世界全体で8万2,000社を超え、フォーチュン500の約3分の1の企業が同社と契約しており、上位顧客にはアルファベットやペイパル、そしてNASAもいます。
両社の成長性
パランティアの2019年売上高は前年比25%増の7億4,260万ドル、純損益は5億7,960万ドルの赤字で、赤字幅は前年よりわずかに縮小しました。

今年上半期の売上高は前年同期比49%増の4億8,120万ドル、中でもGothamは陸軍と新規契約を結んだことで売上が76%も増加しました。

赤字も縮小傾向にあり、2020年売上高は同42%増の10億6,000万ドルとなる見通しです。

アサナの2020年度売上高は同86%増の1億4,260万ドルでしたが、純損益は1億1,860万ドルの赤字で、赤字幅は前年度の5,090万ドルから拡大しました。

今年度上半期の売上高は同63%増の9,970万ドルでしたが、赤字はやはり前年同期の3,050万ドルから7,690万ドルに拡大しています。

ただし、第2四半期(5-7月期)の顧客定着率(既存顧客売上高)は前年同期比115%であり、アサナのプラットフォームが同顧客が一年後前年以上にアサナのサービスを購入している状況を保持していることが示唆されます。

また、年間取引額が5万ドル以上の顧客数は前年同期比で160%増加しました。

2021年度売上高は同47~49%増が見込まれますが、非GAAPベース利益は赤字が続く見通しです。
成長性に対して株価が割安なのは?
パランティアもアサナも予想PSR(株価売上高倍率)は約19倍の水準にあり、最近IPOを実施した他のハイテク企業と比べると割安ですが(執筆時点)、パランティアは増収率が加速し、赤字幅が縮小しているのに対し、アサナは増収率が鈍化し、赤字幅は拡大しています。

こうした事実に基づくとパランティアの方が割安に見えますが、政府機関への依存度を警戒する向きもあります。

アサナはSmartsheetなどの作業管理ソフト、Atlassianといった協働ツール、あるいはマイクロソフトやグーグルなどとも間接的に競合する可能性があります。

また、財務強化の兆候が見られないと投資に踏み切るには不安があるかもしれません。

今時点の結論としては、財務規律がしっかりしたパランティアのほうが有利でしょう。

【米国株動向】IPOシーズンに新規公開株の価値を再考

The Motley Fool

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最終更新:10/25(日) 11:00

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