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結婚4年目で大家デビュー、不動産に託した夫婦の「夢」とは《楽待新聞》

10/23 19:00 配信

不動産投資の楽待

「1つの会社に縛られず、その時やりたいと思った仕事を自由に選ぶ。そんな生活がしたいんです」。

笑顔でそう語るのは、YouTuberとして活動する「わたなべ夫婦」。夫・だいきさん(27)と妻・ゆみさん(28)の仲睦まじい日常を切り取った動画が同世代の視聴者から支持され、チャンネル登録者数は16万人を超えている。

YouTubeでは旅行の様子や猫との暮らしを配信している2人だが、実は2020年の春に戸建物件を購入した、新米大家でもある。「将来がどうなるかわからない。その時その時にやりたいことを全力で楽しめるように、不動産収入を基盤にしたい」と話すわたなべ夫婦。そんな2人に、不動産投資を始めた経験や、将来の展望について聞いた。

■「離婚の危機」がきっかけでYouTuberに
―現在結婚4年目のお2人ですが、YouTubeを始めたきっかけは「離婚の危機」があったためだと聞きました。

(だいきさん)
僕は京都大学を卒業したあと、メガバンクに入社しました。妻とはその頃合コンで出会って付き合うことになったんですが、結婚した後「もっと経営に近い仕事がしてみたい」と思ってベトナムのベンチャー企業で働き始めたんです。

(ゆみさん)
私は当時、営業職として働いていたのですが、夫の転勤を機にベトナムで専業主婦をすることになりました。ところが、夫は朝から晩まで忙しく働いているものの、私は慣れない土地で仕事も友達もなく、ベトナムの環境にも馴染むことができずに、毎日喧嘩をしていました。最終的にはうつのような状態になってしまって…。

(だいきさん)
その生活に耐えきれず、妻が1人で日本に帰国してしまったんです。もうこれは離婚かもしれないと動揺しました。でも、2人で色々話し合った結果、夫婦としてやり直すためにはとにかく一緒に過ごす時間を作ろう、それが一番大事なことだよね、という結論に至って。仕事を辞めて日本に帰国することにしたんです。でも、帰国してまたサラリーマンになったら、一緒に過ごす時間が少なくなってしまうので、どうしようかなと悩んで。

(ゆみさん)
帰国したてで家も仕事もありませんでしたが、しばらく暮らせる程度の貯金はあったんです。そこで、いっそ旅に出て、なんのしがらみもない状態で2人の生活を再スタートさせようと思って、中古のバンを買って日本一周をすることにしました。その旅行中に出会った方がきっかけで、旅行の様子をYouTubeで配信することにしたんです。

―顔を出して活動することに抵抗はありませんでしたか?

(ゆみさん)
私、もともと目立つのは苦手だったので、途中で怖くなって辞めたくなったことがありました。想像していたよりも急激に視聴者が増えて、赤の他人から批判を浴びせられることもあったりして。でも、収入を得るためにYouTubeでの活動をやめるわけにはいかないんですよね。

(だいきさん)
妻がYouTubeをやめたくなったのは、ちょうど僕らが「YouTubeは仕事なんだから、とにかく頑張って動画を作らないと」と力んでいた時期だったんです。でもこういう仕事ですから、突然糸が切れたようにネガティブになってしまう可能性もある。他にも収入の柱が必要だなと、その時に強く感じました。

■不動産投資との出会い

―不動産投資を知ったのは、YouTuberとして活動し始めてからだったそうですね

(ゆみさん)
日本一周の様子を配信していた頃、私たちの動画を見て応援してくれている人と会う機会があったんです。その方は仕事をしながら副業として不動産投資をしていました。そのときに初めて、大家さんって「なれる」んだって思いました。こんなに身近にいるんだ、自分たちもやればいいんだって感じて、不動産投資を始めようと思ったんです。

―株など他の投資もある中で、なぜ不動産投資がいいと思ったんでしょうか?

(だいきさん)
不動産投資は、物件を購入して入居者から賃料収入を得るビジネスであり、「投資」というよりは「事業」ですよね。事業であるなら、しっかり勉強して挑めば失敗のリスクを減らせる。それに融資が使えるので、着実に純資産を増やしていけると思い、不動産投資を選びました。

(ゆみさん)
お金を借りて投資ができるのは不動産ならではで、株だと絶対にできない。ネットでの収入が将来どうなるかわからないことを考えると、今のうちから資産を増やしていく必要がありました。不動産投資であれば、ブログやYouTubeで活動をしながら、物件が稼いでくれるところが良いなと。株だと、毎日チェックしていないといけないのが大変なので。

―不動産投資を始めるにあたって、まずは何から着手したんですか?

(ゆみさん)
とにかくたくさん本を読みました。セミナーに行ったり大家仲間を作ったりはしていなくて、とにかく口コミがいい本を手当たりしだいに買ったんです。

(だいきさん)
1冊を徹底的に読み込むというよりも、ざっと読むイメージで色々読み進めていきました。そうすると、これは他の本にも書いてあったから重要なんだな、とか、こっちはそれぞれ違うことを言っているから考え方次第なんだな、というのが分かってきます。その違いを見つけながら知識を得ていきました。新築アパートとか築古戸建てとか、投資のアプローチ方法は色々あると思うんですが、「この考え方が合うな」という本を見つけて、そのやり方を信じてやっていこうかなと思っていました。

(ゆみさん)
口コミで人気の本はボロ戸建て再生系の本が多かったんですが、私達は融資を利用できるところが不動産投資のメリットだと感じていたので、融資を使うことは絶対条件にしようと思っていました。ボロ戸建てを再生して高利回りで回すというのは、魅力的だけど、私たちがやりたい投資とは違うなと思ったんです。私たちがやりたいのは、純資産を増やしていくことなんですよね。キャッシュフローや高利回りを重視したいわけじゃないなと。

―しかし、お二人が実際に1棟目として選んだのは、280万円の戸建て物件、しかも現金での購入だったそうですね。どうして方針が変わったんですか?

(だいきさん)
僕らふたりともフリーランスの個人事業主なので、属性としては信用がないんですよね。ですからまず1棟目は現金で中古の戸建てを購入して実績を作り、2棟目以降で融資を使って購入していこうと思ったんです。

―1件目の購入はスムーズにいきましたか?

(だいきさん)
最初はかなり困ったんですよね。そもそも物件ってどうやって探したらいいの? って(笑)。本には内見時のチェックポイントなどは書いてあるんですが、どうやって物件を見に行ったらいいの? どうやって電話するの? ってことは書いてない。

(ゆみさん)
気になる物件があったら勝手に見に行っていいの? とか(笑)。良さそうな物件はネットで見つけられるんですが、そこから先、どうしたらいいのかわからなかったんですよね。2週間くらいは悩みました。そんな時に良さそうな物件を見つけて、とりあえず問合せて内覧することにしたんです。

(だいきさん)
不動産会社には「初心者なので何もわかりません!」と伝えていたので、邪険に扱われたらどうしようと不安でしたが、普通にフラットな感じで案内してくれて。むしろ物件の見ておくべきポイントまで教えてくれて、いい不動産会社さんでした。

(ゆみさん)
不動産会社さんって騙そうとしてくる人ばかり、と思って身構えていたのですが、みんながみんなそういう会社というわけではなくて。最初に問合せた物件は「騙されたらどうしよう」と思って見送ってしまったんですが、結局、購入するまでの間に出会った不動産会社さんは全員親切でした。

―では、物件を購入するまではまだ長い道のりだったんですね。

(ゆみさん)
そうですね。たくさん問い合わせて、物件見学にもかなり行きました。本にも内見には100棟行きましょう、などと書いてあったし。1棟目を見学した後はだいぶ問合せの心理的ハードルが低くなったので、スムーズに進みました。たくさん物件を見学することの重要性も感じました。

ただ、やっぱりよくわからなかったのは「物件をどうやって見れば良いのか」ということ。本を読むと「天井のシミで雨漏りをチェック」とか「床がふわふわしていたらシロアリに注意」とか書いてあるんですが、実際に見てみないと「シミってどれのこと? どれくらいだと注意するべきシミなの?」とか「床はどれくらいふわふわだったらいけないの?」とか細かいところがわからないんですよね。

(だいきさん)
僕たちはどこの不動産会社さんにも、初心者であることを事前に伝えてから内見しました。そのおかげか、不動産会社さんがそういうことも親切に教えてくれました。「あのシミ、雨漏りのシミだよ」とか。本を読むのも大事ですが、現地に足を運ぶことも本当に大切でしたね。人との出会いや、いい関係を築くことも重要だなと思いました。

―物件はどのように、どのような条件で探されていたんですか?

(ゆみさん)
基本はネットです。アプリで、新着物件がないか頻繁にチェックするようにしていました。検索条件を保存して、自分で決めた時間にチェックするんです。毎日朝一番に、とか。

(だいきさん)
こだわっていたのは、現金で購入できる、割安な金額の戸建てであること。利回りや謳い文句などの掲載されている物件情報を鵜呑みにせず、自分で調査することも意識しました。今は満室の物件も、退去後に家賃が下がったら利回りがどうなるのか、今の家賃相場を調べて利回りの計算をし直したりもしましたね。

―結局、280万円で築26年の物件を購入したんですね。決め手はどこにありましたか?

(だいきさん)
もともとは350万円でネットに掲載されていた物件でした。ちょうど探していた価格帯に合致していて、問合せをするかなり前からチェックしていたんですが、接道が私道で、戸建て6棟の共同持ち分だったんです。建て替えなどの際には他の戸建て所有者の合意を得ないといけないというところをデメリットに感じたので、気になってはいたものの、問合せはしないままになっていて…。

将来の規模拡大を考えると、1棟目は共同担保に入れられるような銀行評価が出やすい物件を購入したかったんです。この物件はその点が課題でしたが、かといって動き始めなければいつまでたっても話が前に進まない。そこで、内見に行くことにしたんです。実際に見てみると状態も非常によく、駐車場もあって、実際に自分が住むイメージもできて、客付けもできそうでした。そのため、買付を入れることにしました。

(ゆみさん)
指し値が通り、売り出し価格より70万円安い280万円で購入できました。前の所有者は事業家のような方で、「若い人が不動産投資をするなら応援してあげよう」ということで指値が通ったと聞きました。表面利回りは19%ですね。

―購入するまでにトラブルなどはありましたか?

(だいきさん)
いわゆる「買いたい病」にかかったことでしょうか。早く買わないと、みたいな気持ちになってしまうんですよね。現金購入をするつもりで物件を探し始めたにもかかわらず、物件を見ていたら買いたい気持ちが募ってしまって…。実は、一度、決めた条件に合致しない物件に買付申込書も書いちゃったんです。実績作りのために安い物件を買おうとしていたはずなのに、高額だけど、こんなに素敵な家は二度とない! と思ってしまって。駐車場も広くて、接道もちゃんとしていて。

(ゆみさん)
あの物件は買えなくてよかったよね。

(だいきさん)
先に買付を入れていた人がいたので結局買えなかったんですが、今思えば本当に良かったです。何件も見ていると、この家素敵だから買いたい、みたいに、オーナー目線ではなくなってくるんですよね。あの物件を購入していたら、手持ち資金がかなり減って、急なリフォームやトラブルに対応できないということになっていたかもしれません。

(ゆみさん)
最初に、これこれこういう家は見ない、といういうふうにガッチリ固めておいたほうが良かったですね。

―リフォームも初めてですよね。どうやって進めていったんでしょうか?

(だいきさん)
管理会社さん経由で1社見積もりをしてをもらって、それ以外に自分たちで、Googleマップを使ってリフォームしてくれる会社を調べて、直接2社に行ってみました。そこで見積もりをしてもらったんですが、最初の見積もりだと150万円と言われて、高いな、と思いました。物件価格が280万円、家賃が4万5千円の予定なので、そんなにリフォームにかけたら利回りがかなり下がってしまう。

(ゆみさん)
最初に見積もりをとった時は、賃貸経営の目線を忘れて、自分が住むならこういう見た目だったら素敵だなっていう視点からオーダーしたんですよね。例えば「タイル張りのトイレやお風呂は嫌だ」とか「壁を古臭い和室の緑の土壁ではなく白い洋室にしたい」とか。

でも、管理会社さんから「見た目も大事だが、それでどれだけ家賃が上がるのか、入居付けしやすくなるかはわからない。リフォームは最低限でも家賃が安い家を望んでいる人もいる。10人中10人が素敵な見栄えだなと思う物件にすることが大事なのではなく、オーナーとしては、客付けできるリフォーム、という視点を持ったほうがいい」とアドバイスをされて目が覚めました。

(だいきさん)
リフォーム料金は最終的に50万円になりました。実施したのは壁紙の張替えやクッションフロアへの変更、畳や襖の張替えです。入居付けが夏だったので、エアコンをつけるかなども最後まですごく悩んだんです。でも管理会社さんに「まずは一旦リフォーム少なめでやってみて、入居者がつかなかったら後から追加でやりましょう」と言われました。リフォームは後からでもできるから、というアドバイスは大きかったですね。結局1カ月で入居付けできたので良かったなと思います。

(ゆみさん)
入居者の人が見るポイントと、自分にとっていいなと思う物件を作るのは違うんだということはやってみてわかりました。

(だいきさん)
入居付けしたあとに、ブレーカーの分電盤が壊れていることがわかったり、浄化槽の故障報告を受けたり、プラスで10万円程度の修理が発生したので、不測の事態に備えて費用を最初に抑えておくのは重要でした。

―管理はどうしていますか?

(だいきさん)
仲介してくれた不動産会社さんにそのまま頼みました。僕たちがやりたいことは自主管理で地道に物件を増やしていくことではなく、生活の基盤になる第二の収入源を得ることなので、これでいいと思っています。自社管理の物件のほうが、営業マンも入居付けにやる気が出ると言われたのも決め手になりました。結局1カ月で客付けしてくれて、以降家賃がしっかり入ってきているので、その決断で良かったなと思っています。

(ゆみさん)
そういえば…はしゃいでいる感じになってしまうので夫には内緒にしていたんですが、家計簿管理アプリで、初めて家賃が入金されたのを見た時はすごく嬉しかったです!

■将来の夢は「自由な生活」

―夫婦で不動産投資をやることのメリットを教えてください。

(ゆみさん)
色々な視点から物件を見られることでしょうか。夫は価格の安さ重視で、10人中1人が決まるならそれでいい、という考え。一方の私は、10人中5人くらいは気に入ってくれる方がいいな、という気持ちがあったんですね。そのため、いいなと思う物件が違うんです。

(だいきさん)
どちらも考えとして間違っているわけではないんですよね。意見のすり合わせをしていけるのがいいところだなと思います。僕はいいと思っても、妻は細かいところまで見ていて、ドアの取っ手の修理に費用が掛かりそうだとか、2人の目線でチェックできるんです。注目するポイントが違うので、夫婦でやることはメリットがあるなと思います。

―逆にデメリットはありますか?

(だいきさん)
デメリット…特に今は感じていないですね。お互いに不動産投資に対して反対する気持ちもなく、夫婦ふたりでやろうと決めて始めたので、お互いに自分ごととして取り組んでいます。

―不動産投資は、理想の生活のために、という話でした。理想の生活とは?

(ゆみさん)
今はYouTuberをやっていますけど、これから子どもを生みたいし、ライフステージが変わっていくんですよね。その中で、不動産という生活の基盤があって、その時々でやりたい仕事を自由にしていく、というのが理想です。生活費が不動産でまかなえるようになったらいいなと。ずっと好きなことを仕事にして生きていきたいと思っています。

―最後に、夫婦で不動産投資を始めたいなという人にアドバイスをお願いします。

(だいきさん)
不動産投資をやるためには、絶対に勉強が必要です。知り合いの話を聞くのでもいいし、まずは勉強から始めてください。自分で判断ができるようにしないと絶対に失敗してしまいます。

そして、勉強するだけだと始まらないので、次に自分で行動していくことが重要です。ぜひ、踏み出してみてほしいなと思います。

不動産投資の楽待

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最終更新:10/23(金) 19:00

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