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グーグルの「ピクセル5」、新技術より価格と実用性を重視-レビュー

10/22 13:21 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 米グーグルが2010年に発表した初代スマートフォン「ネクサス・ワン」は、「iPhone(アイフォーン)」に対抗するのではなく、基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載スマホのあるべき姿の一例を示すことが目的だった。その10年後に発表した「ピクセル5」で、同社はこの原点となる考え方に戻っているように見える。

ピクセル5は既に確立された技術を採用した上で、第5世代(5G)移動通信システムに対応し、価格が699ドル(日本では7万4800円)に引き下げられていることが重要となっている。アップルやサムスン電子との上位機種の争いから撤退したグーグルは、「XL」モデルも廃止し、同社の強みである優れたカメラ、実用的なデザイン、信頼できるソフトウエアのアップデートに再び重点を置いた。

ピクセル5のディスプレーは6インチのみで、グーグルは携帯電話業界に広がる「大きければ大きいほど良い」という風潮に対抗している。同社はこの他にも2つの時代に逆行する措置を取り、背面の指紋認証センサーを復活させたほか、全面ガラス製のスマホが主流の中、アルミニウム製の筐体(きょうたい)を採用した。ただ、テストしてみると、この2点は日常で使用する上ではむしろアップグレードとなっていることが判明した。

ピクセルは一般的なアンドロイド端末よりも小型であるため、取り扱いが容易であるほか、ポケットにも収まる。また、アルミの筐体は表面処理によってガラスよりも握りやすくなっており、耐久性も高い。顔認証の代わりに指紋認証を採用したことは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う設計上の選択である可能性は低いが、マスク着用の時代に携帯電話を使用することによる問題点の1つが解消される。

ただし、問題も残っている。グーグルはカメラのハードウエアの点で競合に後れを取っている。同社は今年、超広角レンズを追加したが、昨年採用した望遠ズームレンズは採用しなかった。以前は同社の強みだった比類のないカメラ性能は昨年、アイフォーン「11」にお株を奪われた。

グーグルのピクセル5を支える前提は「十分に優れた技術」であるように思われる。同モデルは大きな驚きや失望をもたらすことはなく、携帯業界の枠組みに挑戦するふりもしていない。ピクセル5は、グーグルが性能で称賛を得ることや技術の目新しさよりも、価格や日常的な実用性に関心があることを示している。

原題:Google’s Pixel 5 Is Made of Recycled Aluminum and Ideas: Review(抜粋)

(c)2020 Bloomberg L.P.

Bloomberg

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最終更新:10/22(木) 13:21

Bloomberg

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