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世界の金融センターでアパート賃料急落、もはや「中心地」にあらず

10/22 11:40 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): ニューヨークやトロント、ロンドンなど世界の大規模な金融センターで、都心部賃貸アパートの家賃が急落している。

通常は需要を支える留学生は自国で足止めされ、賃貸不動産市場で最も動きが活発な若年層は、もはや「中心地」でなくなった場所に高い家賃を払ってまで住む理由が少なくなっている。

在宅勤務が広がり、目新しいショップやバーなど都市生活の楽しみがほぼ奪われた今、住む場所を選ぶための方程式は変わりつつある。貸し手と借り手のパワーバランスにも変化が見られる。

ニューヨーク

ニューヨーク市郊外ウエストチェスター郡では、一戸建て住宅の購入価格が1年前に比べて16%値上がりした。対照的に、マンハッタンの賃貸アパートの家賃は2013年以来最も低くなっている。

マンハッタンのアパート、賃料7年ぶりの低さに-空室率が過去最高

オフィスにはまだほとんど人が戻っておらず、ブロードウェーのミュージカルが来年5月まで休演になるなど娯楽も限られている。

サンフランシスコ

ハイテク企業は従業員に対し、リモートワークが来年になっても続く可能性があり、恒久的な勤務形態になるかもしれないと伝えている。そうした状況下で家賃は急速に下がっている。

リアルター・ドット・コムのデータによると、サンフランシスコのワンルームの月額賃料(中央値)は9月に2285ドル(約23万9000円)となり、前年同月比では31%下がった。全米での下落率は0.5%だった。

トロント

ニューヨークに次ぐ北米2番目の金融センターがあるトロントも、都市部で賃貸アパート物件がだぶついている。調査会社アーバネーションのデータによれば、7-9月(第3四半期)の賃料は前年同期比で14.5%下がった。

対照的に、トロント全体で9月の戸建て住宅の価格は前年比13%上昇となっている。

ロンドン

ロンドンでは、留学生減少に加え、英国の欧州連合(EU)離脱で物件を探す高給取りの駐在員が減ったことが高級不動産の賃料を押し下げている。ナイトフランクによると、ロンドン市内の最も裕福なエリアでは、9月までの1年間で家賃が8.1%下がった。これは、過去10年余りで最も急な下落だという。

原題:Apartment Rents Are Plunging in the World’s Richest Cities(抜粋)

(c)2020 Bloomberg L.P.

Bloomberg

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最終更新:10/22(木) 11:40

Bloomberg

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