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ソフトバンクと日本通運が「物流企業版ウーバー」を開始へ トラック輸送の効率化は実現するか?

10/22 6:31 配信

THE PAGE

 ソフトバンクと日本通運が、中小物流事業者の配車を効率化できるよう、物流DX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する新会社を設立し、トラックの配車支援サービスの提供を開始しました。同社では来年以降、荷主とドライバーのマッチングにも乗り出しますが、トラック輸送の効率化は実現するのでしょうか。

 トラックの輸送サービスというのは、有料で荷物の運送を請け負って初めて利益となります。荷主が遠くにいる場合、そこに向かうまでの燃料代や人件費は自腹となります。例えば、東京のトラック会社が、福島までの運送を請け負った場合、福島から東京に戻るまでのコストは自社で負担しなければなりません。もし同じタイミングで福島から東京までの運送を請け負うことができれば、行きと帰りで代金を請求できるので収益を最大化できます。

 これまでも空のトラックと荷物を運びたい荷主を仲介する事業者が存在しており、業界では「水屋」などと呼ばれてきました。しかしながら、こうした依頼は急に持ち込まれることも多く、自社が保有するトラックの状況をリアルタイムで把握しておかないと、依頼をスムーズに受けることができません。中小運送事業者の多くは、トラックの配送状況をポストイットやホワイトボードなど手書きで管理しており、結構な手間がかかっていました。

 今回、ソフトバンクと日通が設立した企業は、中小の運送事業者向けにクラウドを使ったトラック管理サービスを提供します。各トラックの運行状況が一目で分かりますから、管理者はもっとも効率が良くなるようトラックを手配することが可能となります。利用料は月額1万5000円なので中小事業者でも利用しやすく、パソコンに不慣れな事業者の場合には機器の貸し出しなども検討しているそうです。

 加えて同社では、来年から荷主とドライバーをマッチングするサービスも提供する予定です。もしこうしたサービスが普及すれば、これはウーバーの物流企業版ということですから、トラックの運用効率が一気に高まる可能性もあります。理屈的にはこれまでマッチングを担ってきた水屋さんが不要となりますが、現実はそう簡単にはいかないでしょう。ほぼすべての物流事業者がひとつのサービスを利用すれば、完全なマッチングが成立しますが、こうしたサービスを提供する企業が1社だけとは限りません。荷主の環境も様々ですから、いくらネットが発達しても、個人のネットワークを活用した仲介事業は存在し続ける可能性が高いでしょう。

(The Capital Tribune Japan)

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最終更新:10/22(木) 6:31

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