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【米国株動向】優良配当銘柄のベライゾン・コミュニケーションズとコカ・コーラの比較

10/17 11:00 配信

The Motley Fool

モトリーフール米国本社、2020年9月24日投稿記事より

米国の通信事業者であるベライゾン・コミュニケーションズ(NYSE:VZ)と世界的な飲料大手のコカ・コーラ(NYSE:KO)は、どちらも一般には安定した配当株であると考えられています。

しかし、コカ・コーラの株価が年初来で13%下落したのに対し、ベライゾンの株価は年初来わずか4%の下落にとどまっており、新型コロナウイルス危機を通してベライゾンの方がよく持ちこたえています。

以下、ベライゾンがコカ・コーラをアウトパフォームした理由と、来年も同じ傾向が続くのかどうかについて、見てみたいと思います。
ベライゾンは短期的な逆風に直面
ベライゾンの売上の大半を占める中核事業である移動体通信事業は、スマートフォンの売上低迷と、競合する通信事業者との激しい競争により、昨年は苦戦しました。

そのため、2019年度の売上成長率は1%、調整後1株当たり利益(EPS)の成長率はわずか2%でした。

同社は2020年前半も同様の課題に直面しましたが、新型コロナウイルス危機で小売店が閉鎖され、また、同社が買収したAOL(アメリカオンライン)とYahoo(ヤフー)のインターネット資産の統括を主な事業とする子会社ベライゾン・メディアの広告事業の成長が抑えられたことで、状況はさらに厳しいものとなりました。

その結果、2020年上半期の売上は前年同期比で3%減少し、調整後利益は前年同期並みでした。

同社は通年ベースの売上予想を公表せず、調整後EPSは前年並みを予想していますが、アナリストは売上が3%、調整後EPSが1%の減少になると予想しています。

しかし、将来に目を向けると、次世代通信規格「5G」の開始や、現在進行中の移動体通信向けインフラの光ファイバーのアップグレード、および同社の移動体通信ネットワークのコネクテッドカーやその他のデバイスへの拡大により、来年は新たな追い風が吹く可能性があり、ウォール街は、2021年は同社の売上が4%、利益が3%増加すると予想しています。

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コカ・コーラの成長がパンデミック中に減速
コカ・コーラは、炭酸飲料以外にも飲料ポートフォリオを継続的に拡大し、世界中で安定した利益を生み、2019年度の既存事業による売上は6%、同利益は1%の増加となりました。

残念ながら、同社の飲料を販売するレストランやその他のビジネスが閉鎖されたことから、新型コロナウイルスで同社はベライゾンよりもはるかに大きな打撃を受け、2020年上半期の既存事業の売上は前年同期比で14%、EPSは同16%減少しました。

この突然の減速により、買収したコスタコーヒー事業の拡大や、コカ・コーラ・コーヒー、コカ・コーラ・エナジーといった新製品の投入を含む同社の拡大計画は遅れると見られます。

同社は通年ベースの予想を公表していませんが、アナリストの予想では2020年度の売上は12%、利益は14%減少する見通しです。

しかし、長期的な見方は変わらず、パンデミック(感染症の世界的流行)が終われば、同社の売上は急速に回復するでしょう。

「トポ・チコ」ブランドのアルコール入り炭酸水ハードセルツァーなどの新製品投入で、そうした売上の回復が増幅される可能性もあります。

このため、アナリストは、同社の2021年度の売上は10%、利益は14%増加すると予想しています。

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バリュエーションと配当
予想株価利益率(PER)はベライゾンが12倍、コカ・コーラははるかに高い23倍です。

今年はコカ・コーラの方がアンダーパフォームしていますが、バリュエーションからは、投資家が同社を優れたディフェンシブ銘柄であると考えており、業績の速やかな回復について楽観的であることがわかります。

予想配当利回りはベライゾンが4.3%、コカ・コーラが3.4%です。

ベライゾンの配当利回りの方が高く、同社は13年連続で増配を続けていますが、58年連続で増配し、このため「S&P500配当王」の1社でもあるコカ・コーラには及びません。

しかし、過去12カ月間のフリーキャッシュフロー(FCF)に占める配当の割合はベライゾンが48%であるのに対し、コカ・コーラは99%です。

コカ・コーラのFCFは急速に回復するでしょうが、現時点では明らかにベライゾンの増配余力の方が大きいです。
結論
ベライゾンとコカ・コーラは両社とも引き続き堅実な長期投資銘柄です。

しかし、現在の株価を前提にすれば、バリュエーションが低く、配当利回りが高く、パンデミック後の回復への依存度がそれほど高くはないベライゾンの方がコカ・コーラよりもお買い得かもしれません。

The Motley Fool

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最終更新:10/17(土) 11:00

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