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クロス円の「調整の調整」は短命に終わる。山高ければ谷深し。本格的な上げはない!?

10/1 13:51 配信

ザイFX!

■想定どおり。クロス円の下落はいったん収まる
 前回のコラムで個人的な意見として、英ポンド/円、ユーロ/円などのクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)が、下に崩れたスピードが速すぎるので、ここからは、いったん収まると考えている、とお話ししましたが、まさに、そういう動きをした1週間でした。

 米国の株式市場などが落ち着いてきたこともあって、クロス円はそれまでの下落を、やや修正する方向に動いています。

■崩れたのは、それまでの上昇が安易だったから
 これを、どう考えればよいかということですが、単純に言えば、それまでの下落がやりすぎで、かつ、スピードも速すぎたので、その調整が起きているということだと思います。

 もともと、どうして、クロス円がこれほど崩れてしまったか、ということなのですが、それは、それまでの上昇が、やや安易だったということなのだと思います。

 世界的にどの国も、お金をじゃぶじゃぶに世の中にばら撒いている影響で、本当は、新型コロナウイルスの影響で、株価は下落していなければおかしいにも関わらず、異常に強くなってきていたという状態がありました。

 それを受けて、外国為替市場でも、円安が続いてきたということなのですが、この円売りが、やや安易すぎたということ。そういう状況で、株式市場が、やや崩れたりすると、ややパニック的に円買いをする動きが出てしまった、ということだと思います。

■落ちる場所が高いほど、スピードは速くなる
 しかし、投げ売りというのは、ときにスピードを上げすぎてしまうものです。私は、これは自然界の重力の影響だと、いつも考えています。

 地球上には重力があるために、物は上から落ちます。落ちる場所が高ければ高いほど、落ちるスピードは速くなります。高いところから人間が落ちれば、死んでしまいます。だから、落ちることに対して、本能的に恐怖感を覚えます。「落ちぶれる」ということに、不安や恐怖を覚えるのも同様です。

 ですから、相場に関しても、落ちていく相場には、本能的に恐怖感を覚えてしまいます。よく、「山高ければ谷深し」と言いますが、それまでに相場が上がっていればいるほど、落ちる幅も大きくなります。

 また、相場の世界では昔から、「上げ100日下げ3日」とも言いますが、やはり、下げのほうが速いということは、昔の人も感じていたようです。

■「調整の調整」は短命に終わる
 少し、話が横にそれてしまったので、本題に戻りましょう。

 ここからですが、先ほどもお話したとおり、目先で起きている現象は、「調整の調整」です。こういうものは、短命に終わることが多いというのが経験則です。

 特に、ユーロに関しては、IMM(国際通貨先物市場)のポジション動向を見ても、まだまだ投機筋の米ドルに対するロングポジション(=買い越し)が溜まっています。

 これでは、上がり続けていくことは、なかなか難しいと思います。

■ユーロは上に抜けているようにも見えるが…
 確かに、ユーロ/円やユーロ/米ドルのチャートを見ると、短期間のもみ合いから上に抜けているように見えますが、これが本格的な上げトレンドを示しているかと言われると疑問です。

 あまり、思い込みすぎないようにしたいものです。

 1カ月単位で見ていくと、クロス円は「上げて下げて、また上げる」となり、かつ、その幅は段々、狭くなってきているということを、頭に入れておきたいと思います。

■米ドル/円は引き続き、レンジトレードが安全
 それと、前回のコラムでも指摘したとおり、米ドル/円だけは、レンジに入り込んでいます。レンジは、104~106円を中心に考えて、レンジトレードをしてみるのが、一番安全です。

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最終更新:10/1(木) 13:51

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