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ふぉーかす 経済活動再開への動き加速、楽観は危険?

9/29 9:31 配信

トレーダーズ・ウェブ

 いよいよ10月1日からGo Toトラベル事業において東京発着の旅行が対象になるとともに、地域共通クーポンの配布が開始となる。ただ、観光地の人出は9月のシルバーウィークにかなり戻ってきていたようだ。

 筆者も4連休で山陰・北陸を旅行したが、出雲大社、鳥取砂丘、金沢の近江町市場はどこも多くの人でにぎわっていた。また、食事で訪れた地元の居酒屋では、予約の電話が頻繁にかかってきていた。その都度「予約でいっぱいです」と対応するお店の方も大変そうだったが、繁盛しているという証拠なので、悪いことではないだろう。

 連休最終日の夕方に乗車した金沢から東京までの新幹線は満席に近い状況だった。少し前までは、人気の観光地も人が少ないので旅行するチャンスという声もあったが、4連休だったとはいえ9月でこの状況なら10月はどこの観光地も多くの人でにぎわうことだろう。

 さらに、10月中旬にはコンサートやスポーツ、文化芸術などのイベントを支援するGo Toイベント事業がスタート予定。また、政府が世界各国からの新規入国を10月1日から順次緩和することを決めるなど、経済活動再開への動きが加速している。

 新型コロナの感染拡大はまだまだ予断を許さない状況であることから賛否はあるだろうが、企業業績などを考えると経済活動再開への動きは必要だろう。新型コロナの影響が大きかった旅行会社大手のエイチ・アイ・エス(9603)は、未定としていた20.10期通期の連結営業損益予想を367億円の赤字(前期は175億円の黒字)にすると25日に発表した。新型コロナの影響により売上高が大幅に減少する見込みであることが響く。

 日本経済新聞電子版は25日18時、ANAホールディングス(9202)が2000億円規模の公募増資を検討していることがわかったと報じている。新型コロナウイルス禍で旅客需要の早期回復は見通せないことから、危機の長期化に備えて普通株による資本増強に動くとしている。

 少しずつ盛り上がってきたGo To事業により新型コロナの影響を大きく受けた会社の業績が回復に向かってくれればと思う。ただ、これらの会社の株価については、7月後半の安値から経済再開期待で大きく戻してきていた。個人的にはいったん手仕舞うタイミングだと考える。

 多くの人が移動するということは、それだけ感染拡大リスクは高まる。もし、多くの都道府県で毎日数百人レベルの感染者が出るようになれば、冬に向けて爆発的な感染拡大になる可能性もある。シルバーウィーク中に旅行した際には、ホテルなどは感染対策をしっかり行っているように感じたものの、施設側の対応には限界はある。

 筆者が宿泊したホテルは朝食バイキングだったが、マスクと手袋を会場に準備し、着用するよう求めていた。ただ、準備されていても、マスクもしない手袋もつけない人が少数だがいた。「自分は大丈夫、自分には関係ない」というように考える人は残念ながら一定数存在する。やはり、年末に向けて感染が拡大するとのリスクシナリオは考慮しておくべきだろう。

 (日本株情報部:河賀宏明)

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最終更新:9/29(火) 9:31

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