IDでもっと便利に新規取得

ログイン

【米国株動向】スノーフレークが新規上場、購入する前に考慮すべき点

9/26 12:00 配信

The Motley Fool

モトリーフール米国本社、2020年9月14投稿記事より

高成長のハイテク企業スノーフレーク(NYSE:SNOW)の新規株式公開(IPO)が、広く投資家の注目を集めています。

同社はクラウド・コンピューティング・ベースのデータの保管・分析を手掛け、ユニコーン(評価額10億ドル超の未上場企業)の中でもここ数年、特に有望とされてきました。

著名な投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK.A) (NYSE:BRK.B)は5億7000万ドル相当、セールス・フォース(NYSE:CRM)は2億5000万ドル相当の購入予定があることを明らかにしています。

9月15日の上場に向け、スノーフレークは、最初の想定価格を75ドル~85ドルの範囲で設定しましたが、数日後には100ドル~110ドルとし、さらに公開価格は120ドルと当初想定していた中間値から50%以上引き上げられました。

ここでは、同社株への投資を検討している投資家に、考慮すべき3つのポイントを説明します。
1. 自身の投資戦略と合致する投資か、ポートフォリオのどの程度の配分とするか
バフェット氏はこれまで、安全なバリュー株に投資することに重きを置き、近年でもIPOへの関心がないとしてきたため、今回の判断はかなり大きく舵を切ったものだと言えます。

スノーフレークについては、バフェット氏というよりは、同氏の後継者とされるトッド・コムズ氏やテッド・ウェスラー氏が自身の裁量において判断したようです。

バークシャーが保有する他の銘柄と異なり、スノーフレークは未だ事業の黒字化に至っていないグロース株で、配当も行っていません。

年金生活者や退職を控えた人にとっては、資産やインカムの保全の観点から最適な選択肢とは言えません。

今年上半期の売上は前年同期比で133%増加しており、売上継続率(NRR)も158%と驚異的な数字です。しかし足元の株価売上高倍率(PSR)も、60倍と非常に割高な水準にあります。

2021年1月期の売上高は6億ドルに達する可能性もありますが、それでもPSRは約40倍と高水準に変わりありません。

企業の規模が大きくなれば、成長速度が減速するのはよくあることです。

パンデミックを受け、クラウド関連のハイテク企業の株価バリュエーションは過去最高水準にあります。

そうした中で新規上場をするスノーフレークの実力が、株価のバリュエーションに見合わないと言っているのではありません。しかしこの評価には良いニュースが多く織り込まれているのも事実です。

さらに、バフェット氏のお墨付きを得たように思いがちですが、バークシャーの株式ポートフォリオの時価総額は6月末時点で2070億ドルであり、現在はさらに増えているはずです。

それとは別に、6月末時点で現金・現金同等物の総額は1430億ドルあり、スノーフレークへの投資金額はこのわずか0.16%に過ぎません。

バークシャーのポートフォリオには他のクラウド関連企業銘柄は含まれていません。

今後数十年を投資に費やせる若い投資家であれば、スノーフレークに投資する意義もあるでしょうが、退職を控えた高齢の方は特に注意して検討すべきです。
2. 投資判断の動機は何か、投資対象への理解は十分か
バークシャーやセールス・フォースなど、百戦錬磨の投資家から選ばれたという理由だけでスノーフレークに投資すべきではありません。

投資家自身が同社の製品や強み、市場や今後の成長性、経営陣についてよく理解すべきです。

当サイトにもスノーフレークについて書いた記事がありますし、より深く検討したいなら、フォーム1(IPOのために米証券取引委員会(SEC)に提出義務のある開示書類)を閲覧することも可能です。

一言でいうと、同社が提供するデータウェアハウスと呼ばれるサービスは、これまでも企業が自社の過去から蓄積したデータを活用するために利用してきた既存のサービスです。

その中でもスノーフレークが革新的であるのは、高速のクラウドコンピューティング向けにデータウェアハウスを初めて最適化し、クラウドサービスを提供する主要3社(アマゾン・ドットコム、マイクロソフト、グーグル親会社のアルファベット)間での相互運用を可能にしたことです。

同社の成長率から判断するに、データウェアハウスを提供する競合と比較して革新をもたらしていることは確かです。

しかし、現時点では他より優位な位置につけていても、クラウド提供各社は顧客に対し自社ブランドの類似のサービスを始めており、今後はこうした資金も潤沢で規模も大きい競合が、大きなライバルになる可能性も否めません。
3. 株価の許容範囲はどこまでか
こうした検討の過程を経て、同社に投資するのに自分は十分若い、あるいは資金に余裕があると判断したら、投資できる金額を設定します。

バークシャーやセールス・フォースのように公開価格で買えないのであれば、上場後に株価が急伸すれば不利な条件で買うことになります。

場合によっては公開価格からさらに20%、30%、場合によっては50%まで株価が急騰する可能性もあります。

ですから、自身がどれだけの資金を回せるのか、株価のプレミアムはどこまで許容できるのかを前もってよく検討しておくことが必要です。

そして上限を決めたらそれを守るのが賢明です。

時間が経てば過熱も落ち着き、想定内の価格で買える場面もまた訪れるでしょう。

どの銘柄に投資するのか、その選択肢は無限にあります。

前評判が高く過熱したIPOの場合は特に、自身の投資哲学やプロセスを守る姿勢を崩すべきではありません。

長い目で見れば、それが成功の秘訣と言えるでしょう。

【米国株動向】スノーフレークのIPO、上場後株価は2倍超に

The Motley Fool

関連ニュース

最終更新:9/26(土) 12:00

The Motley Fool

投資信託ランキング