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【米国株動向】ダラー・ツリーの5年後の展望は?

9/26 11:00 配信

The Motley Fool

モトリーフール米国本社、2020年9月10投稿記事より

自粛ムードが続く中、消費行動では旅行を控える一方で格安小売り各社での売上は伸びています。

ワンコインショップを展開するダラー・ツリー(NASDAQ:DLTR)の今年上半期の売上は、前年同期比で9%増加しました。

株価も5~8月期の業績が期待外れだったことで大きく下げる局面もありましたが、3月の底値から足元で約40%上昇しています。

しかし同社はグロース株ではありません。

今後5年間の展望を鑑みると、筆者は有望な投資先としては疑問が残ると考えます。その理由を説明していきます。

ダラー・ツリーの店舗数は8月1日現在で15,500店ありますが、ダラー・ツリーブランドでの新規オープンにより、傘下のファミリー・ダラーブランドとの比率はほぼ半々になりました。

上半期(2~7月)の営業利益率は、ダラー・ツリーの9.4%に対しファミリー・ダラーは5.4%、全体では5.9%でした。

5年前にファミリー・ダラーを買収して以降、同ブランドは利益の面で足かせとなっており、それまで10%前半を維持していた営業利益率を1桁台半ばに押し下げています。

ファミリー・ダラーの店舗をダラー・ツリーブランドに切り替える動きも、効果は今のところ限定的です。

利益や直近の株価の勢いの点で、競合のダラー・ゼネラル(NYSE:DG)と比べて見劣りします。

パンデミックを受けた経済封鎖は多くの小売り企業に試練を課しました。

店舗の閉鎖や営業形態の変更を余儀なくされ、現金の確保が苦しい状況です。

ダラー・ツリーは危機的状況の中、資金繰りのためにリボルビング与信枠から5億ドルを引き出しましたが、健全なバランスシートを維持しています。

同社の現金及び現金同等物の残高は、直近四半期末現在では17億5,000万ドルでした。

この金額は、1四半期に必要な現金の営業費用に相当します。

潤沢な流動性資産は、再度危機的状況に見舞われても、それを乗り越える助けになります。

その一方で、債務も40億2,000万ドルと多額です。

問題とならないまでも、機動性の面で競合を上回る状況にはありません。

ワンコインショップというビジネスモデルの勢いは既に過去のものと言えます。足元の株価フリーキャッシュフロー倍率は14.9倍です。

割安でかつ利益成長も見込める銘柄であれば、同じ小売りでもターゲット(NYSE:TGT)がより魅力的と言えるでしょう。

新型コロナの感染拡大による特需もやがて落ち着くはずですが、安価な生活用品への需要は引き続き強さを維持するでしょう。

しかし、ファミリー・ダラーの利益率に大きな改善が示されなければ、今後5年の成長見通しは特別目を引くものにはならないでしょう。

小売りセクターの将来に投資したいのであれば、他の選択肢を検討するのが賢明かもしれません。

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The Motley Fool

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最終更新:9/26(土) 11:00

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