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米ドル/円の104~106円を想定したレンジ取引が一番いいか。相場が崩れた理由は?

9/24 14:41 配信

ザイFX!

■やはり、ポジション動向は重要な判断材料だった
 7月にユーロ/米ドルが急上昇したあと、急に、ユーロがさらに暴騰するという見方が広がったあたりから、私はユーロに関して、これ以上は上がらないのではないか、という話を再三してきました。

 理由は、これまで何度も説明してきたので、詳しいことは省略しますが、端的に言えば、

1.人の予想は直近の流れに大きく影響を受けてしまうので、それを考慮しなければいけないこと

2.IMM(国際通貨先物市場)における投機筋の米ドルに対するユーロのロング(=買い越し)ポジションが、ここ数年、例のないほど積み上がっていること

 この2点です。

 実際のところ、ユーロ/米ドルは下落し、ついに、サポートラインも下に抜けてしまっています。

 トレードに携わるようになって、もう35年になりますが、やはり、ポジション動向がいかに重要な判断材料かということを、改めて感じています。

■英ポンドの下落がきっかけに
 さて、その上で、相場全体を考えてみましょう。

 話のスタートは、英国とEU(欧州連合)との、年末に迫った貿易協定が暗礁に乗り上げたことでした。

 これにより、まず、英ポンドが崩れました。そして、それが他の市場にも波及し、リスクオフの動きとなりました。

 外国為替市場では、特に英ポンド/円、そしてユーロ/円が崩れることになりました。

 英ポンドやユーロは対円だけではなく、対米ドルでも売りが出てきたために、英ポンド/米ドル、ユーロ/米ドルなども下落していきました。

■米国株の下落で、全体的なリスクオフへ
 そして、その次に起きたことは、米国の株式市場が1週間で、かなりの下落を見せたことです。

 米国では、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、トランプ米大統領が11月に迫った米大統領選を睨んで、再び、中国への強硬な姿勢を見せていることへの懸念もあって、株式市場が崩れました。

 それを受けて、全体的にリスクオフの様相を呈してきました。

 外国為替市場では、引き続き英ポンド/円、ユーロ/円などを中心に、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)での円高、そして、それにつられて、米ドル/円は104.00円を割り込む手前のところまで円高が進みました。

■金が崩れ、豪ドルが崩れる連鎖に
 さらに、リスクオフの動きから、それまでの儲かっているポジションを切り崩すという動きも出てきました。

 その典型が、金相場です。金は、コロナ危機に強いというイメージで、ずっと高値を更新してきていましたが、一転して利食いの動きが本格化し、崩れ始めました。

 その動きを受けて、今度は、資源国通貨である豪ドルなどが崩れ始めるという、連鎖が起きています。

 以上が、大雑把ですが、ここ最近、起きていることです。

■ユーロのロングはまだ高水準。全体的に戻りの力は弱そう
 さて、今後、どうなるかということですが、実は、英ポンド/円、ユーロ/円をはじめ、主要なクロス円はチャートを下に抜けています。

 英ポンド/米ドルだけではなく、ユーロ/米ドルもチャートを下抜けています。

 一方、米ドル/円は、104.00円がかなり堅かった、という印象です。

 ユーロ/米ドルの直近のロングポジションは、ピークよりは減っているものの、まだまだ高水準であることを考えると、全体的に戻りの力は弱いと思います。

■安全にいくなら、米ドル/円のレンジ取引か
 個人的には、簡単に崩れすぎたので、ここからはいったん、収まる可能性が高いと思ってはいますが、なにせ、チャートを下に抜けてしまっているものが多いので、十分、注意が必要です。

 安全にいくのなら、米ドル/円を104~106円のレンジと決めて、レンジ取引をするのが一番いいかと思います。

ザイFX!

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最終更新:9/25(金) 21:57

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