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【米国株動向】バフェット氏率いるバークシャーが2020年に最も注目されているクラウドIPOに投資

9/20 12:00 配信

The Motley Fool

モトリーフール米国本社、2020年9月10日投稿記事より

バークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK.A)(NYSE:BRK.B)の最高経営責任者(CEO)ウォーレン・バフェット氏は現代の最も優れた投資家そしてリーダーの一人です。

バークシャー株は1965年以降に2,700,000%超上昇し、株主のために4,000億ドル以上の価値を作り出しました。

このような目覚ましい成功を考えると、バフェット氏の投資行動を機関投資家や個人投資家が注目するのも無理はないでしょう。

同氏の売買に便乗した投資家が大きな利益を得ることもあります。
なんと、バフェット氏がクラウドIPOに投資した?
しかし、時にはバフェット氏は通常と全く異なったことをすることがあります。

9月8日にクラウド/SaaS(サービスとしてのソフトウェア)企業スノーフレイクが同社IPO(新規株式公開)に関する修正版目論見書を米証券取引委員会(SEC)に提出したことで、バークシャーがスノーフレイクのクラスA株式をIPO前に2億5,000万ドル相当購入することが明らかになりました。

想定される公募価格80ドルで、バークシャーは推定312万5千株を獲得することになります。

セールスフォース・ドットコムも同様に、私募ベースの株を2億5,000万ドル購入します。

さらに目論見書によれば、バークシャーは売出しでスノーフレイクの株主からクラスA株をIPO価格(80ドル)で404万2,043株購入するとのことです。

つまり、バークシャーの当初の投資額は5億7,340万ドルで、合計で716万7,043株を保有することになります。
スノーフレイクは今まさに注目の銘柄
このような驚くべき動きの背景には、スノーフレイクは間違いなく2020年に最も期待されているテクノロジー/クラウド/SaaS分野のIPOという事実があります。

過去8四半期の間に、スノーフレイクの売上高は2,900万ドルから1億3,300万ドルにまで急増しました(前四半期比で平均成長率24.3%)。

年間100万ドル超を同社に支払う顧客は56社に上り(前年同期には22社)、売上継続率は158%と高水準で、既存顧客が事業を拡大するにつれより多くの支出を行っていることがわかります。

スノーフレイクはクラウドネイティブ(クラウドでの運用を前提としたシステム)のプラットフォームで、自社運用のクラウドデータマネジメントとは異なった形で、データマネジメントのシステム基盤を提供しています。

例えば、スノーフレイクのクラウドデータソリューションは、アマゾンやマイクロソフト、アルファベットの子会社であるグーグルクラウドなどのインフラストレージ上に構築されます。

マイクロソフトのアジュール、アマゾンのS3といった各プラットフォームの顧客は、それぞれのストレージサービスに拘束される一方で、スノーフレイクを利用することで社内やスノーフレイクのユーザー間でのクラウドデータの共有を容易にします。

言い換えれば、スノーフレイクを用いることで、ビジネスに関するデータはもはや一つのストレージに制限されることはなくなるのです。

また同社は課金システムの面でも常識を覆しました。

大半のSaaS企業が一定水準のキャッシュフローを確保したり、顧客の解約を回避したりするために、サブスクリプション方式のビジネスモデルを採用する一方で、スノーフレイクは保管したデータ量やデータを計算するために使ったSnowflake Compute Creditsの数に応じて支払いを行う、都度払い(Pay-as-you-go)モデルを採用しています。

これにより顧客企業は支出をより容易に管理できるようになり、スノーフレイクの売上の急成長からも、顧客がこの方法を選好しているのは明らかです。

【米国株動向】スノーフレークのIPO、上場後株価は2倍超に
バークシャーのSaaSクラウドIPOへの投資はバフェットとは何ら関係ないもよう
第3四半期初めの時点でバークシャーは1,470億ドルもの現金を有しており、投資先が注目されていますが、今年最も勢いのあるクラウドIPOに5億7,300万ドルを出資するのは、バフェット氏の決断ではないのはほぼ確実です。

バフェット氏の特質で素晴らしい点は、忍耐強く自身の投資テーマが実現するのを待つことですが、それ以外にも、金融業界(銀行株など)や生活必需品など比較的狭い分野で投資を行っていることが挙げられます。

テクノロジー株は同氏の得意分野では全くなく、同氏は理解できないものや一言で説明できないものには決して投資しません。

現在バークシャーのポートフォリオの中で唯一のテクノロジー株であるアップルへの投資でさえ、アップルの持続可能なブランド力に基づくもので、テクノロジー企業だからという理由ではない、と同氏は述べています。

バークシャーのスノーフレイクへの投資は、バフェット氏を補佐する投資マネージャーであるテッド・ウェシュラー氏とトッド・コームズ氏が最終決断を下したとみられます。

両氏はバークシャーの日々のポートフォリオ運用により深く関わってきています。

バフェット氏は、バークシャーによるスーパーマーケットチェーンのクロ―ガー(NYSE:KR)やアマゾン(NASDAQ:AMZN)、そしてテバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ(NYSE:TEVA)への出資には自身は関わっていないと述べています。

さらに同氏が過去長年にわたり金に対し否定的な見解を示していたことを踏まえると、第2四半期のバークシャーによるカナダの産金大手バリック・ゴールドの株式取得を同氏が推進した可能性は非常に低いでしょう。

簡単に言えば、スノーフレイクのビジネスモデルは、バフェット氏のような古き良き投資家には理解するのが容易ではありません。

同氏が通常、革新的なテクノロジー企業を避ける理由は、実体がある有形資産を持つ企業を分析することに慣れているからです。

スノーフレイクのように拡張性が高いアセットライトな事業モデルを持つ銘柄は、バフェット氏が直接購入する銘柄ではないでしょう。

したがって、バークシャーは2020年の最も勢いのあるクラウドIPOに出資していますが、バフェット氏はこの投資にほぼ間違いなく関与していません。

The Motley Fool

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最終更新:9/20(日) 12:00

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