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「初期デート」「お見合い」で嫌われる絶対NG話題

9/17 11:31 配信

東洋経済オンライン

初めてのお見合いやお見合いから交際に入った初期のデートのときに、いったいどんな会話をしたらいいのか。まだお互いのことを知らないので、普段の生活や仕事や趣味のことなど、自己紹介的な内容が多くなるだろう。何をどういう順序で話すかという絶対的なルールはないのだが、悪気なく口を滑らせてしまったことが命取りになることがある。
仲人として婚活現場に関わる筆者が、毎回1人の婚活者に焦点を当てて、苦労や成功体験をリアルな声とともにお届けしている連載。今回はお見合いの席や初期のデートでNGな話題を出し、お断りをされた男性たちを紹介する。

■「ノリでお見合いを申し込んでみました」

 お見合いは、 “結婚”という目的のもとに、見ず知らずの男女が出会うことだ。いいご縁につながるよう期待値も高いし、それだけに緊張もする。誠意をもって真摯に臨もうとしていたはずが、つい余計なことを言ってしまうことがある。また、自分の中では正解でも、聞いた相手にとったら大きくNGな話題もある。

 お見合いを終えた江津子(36歳、仮名)が、すぐに“お断り”を入れてきた。相手は、福祉事業所で働く勉(40歳、仮名)だった。

 「今日の方は、自分にダメ出しばかりしていて、とても疲れました。お見合い後半は、いつ話を切り上げて帰ろうか、時間ばかりが気になりました」

 会話は、仕事の話から学歴の話になったそうだ。

 「私は大卒でお相手は専門卒。それはプロフィールでわかっていたことだし、きちんと資格を取って専門職で働いている男性は尊敬できると思ったから、お見合いを受けたんです。それなのに、『大卒ってすごいですね。僕は大学に行かなかったことがコンプレックスなんですよ』と、会話の端々で何度も言ったんです」

 あまりにも学歴にこだわるので、「どうして私にお見合いを申し込んでくださったのですか?」と尋ねた。すると、あまりにも正直な答えが返ってきた。

 「今入っている相談所の仲人はご近所さんで、昔からの知り合いなんです。この間一緒に検索サイトを見ていたとき、『この女性、いいじゃない?』と勧められて、ノリで申し込みボタンを押しちゃったんですよ」

 “ノリで”というのはポロリと出てしまった言葉で、勉に悪気はなかったのだろう。しかし、江津子は、自分が軽く見られている印象を拭えなかった。

 「今はサイトでいくらでもお相手を検索して選べる時代だし、1人ひとりを吟味して“この人なら”とお申し込みをかけている人は少ないと思います。でも、『ノリで申し込んだ』と言われて、心底がっかりしました」

 現状で言うと、サイトから20~30件の申し込みをかけて、受諾をされるのは1~3件くらいの割合が通例だ。しかし、見合いした相手に、「ノリで申し込んだ」「ダメ元で申し込んだ」は、禁句である。

 「勉さんは、国家資格のある専門職だし、ご自身の仕事にもっと自信を持てばいいのに。あと、ノリで申し込んで、お見合いした相手に、『大卒はすごいですね』を連発するなら、例えノリでも、大卒じゃない女性に申し込めばよかったですよね」

 これは、学歴だけではない。年収においても、「自分は稼ぎが悪いから」と見合いの席で連発する男性がいるのだが、年収はプロフィールに記載されている。それでもいいと思っているから、女性はお見合いしているのだ。

 日本では、謙虚であることが美徳とされている。ただ謙虚と卑下は違う。謙虚は自信に裏打ちされたうえで自分を謙る言動だ。しかし、卑下は、自分の自信のなさを単に露呈していることにつながる。

 また、「私は、自分のことが好きではありません。どちらかと言えば嫌いです」と言う人もいるのだが、自分の存在を否定している人を魅力的に感じる異性は、まずいない。

 自慢話が多いのも鼻につくが、卑下したり自己否定したりすることは、お見合いの席ではマイナスだということを覚えておいてほしい。

■「アッチのほうが弱くなっちゃって」

 お見合いは、一生の伴侶を探すための出会い。会社の同僚や知り合いを集めて開催する飲み会や合コンとは類いが違う。

 仲間うちの飲み会や合コンなら、多少の下ネタは笑って許されるが、お見合いの席で品位を下げては相手に嫌悪感を与える。

 正太郎(49歳、仮名)とお見合いを終えた円香(42歳、仮名)が、「今回は、お断りでお願いします」と、即効で連絡を入れてきた。お断りの理由は、こうだった。

 「私の髪を、『艶があってキレイですね』と言ってくださったんです。そこから髪の毛の話になりました。彼が、『昨日、理容室に行ってきました』とおっしゃるので、『お似合いですよ』と褒め返したんですね」

 すると……。

 「まあ、この髪は、自前なんですけどね。ハゲって遺伝すると言うじゃないですか。親父がツルツルなんですよ。そうなったら大変だと思って、今ハゲをとめる薬を飲んでいるんです。で、このとおりフサフサなんですが、その薬のせいかアッチのほうが弱くなっちゃってね。ワッハッハ~」

 お見合い場所は、一流ホテルのラウンジ。円香は、隣で会話している客や横を通っていくウェーターに聞こえないか、ドキドキしたそうだ。目の前の相手をそんな気持ちにさせているとは露知らず、さらにこう畳みかけた。

 「実は、親父は糖尿でもあって、そっちの遺伝も心配なんです。糖尿になると、さらにアッチがダメになるって言うじゃないですか。それで今食事には、ものすごく気を遣っているんですよ」

 気のおけない男同士の飲み会だったら、盛り上がるネタかもしれない。40代になったら、毛髪や健康状態は誰もが心配になることだ。ましてや婚活をしている男性ならなおさら気になるところだろう。

 ただ覚えておいてほしいのは、出会ったばかりの女性の気持ちをつかみたいと思うなら、下ネタや病気ネタは厳禁。誠実な中にも、ロマンチックな会話を心がけることが大事だ。

■「毎晩でもいいと思っているんです」

 またもや下ネタで失敗した男性のお話。しかし、彼は笑いを取ろうとしたのではなく、大まじめだったのだから、かえって始末が悪い。

 1カ月ほど前に慎一(39歳、仮名)がお見合いをして交際に入り、3回目のデートを終えた里美(39歳、仮名)が、ゲンナリした顔で言った。

 「慎一さんとの交際は、終了したいと思います。社会的に立派なお仕事をしているし、年収もしっかりしている。条件は申し分ないのですが、これまで待ち合わせの時間やデート場所の指定がすべて自分中心で、私の都合をまったく聞こうとしませんでした」

 さらに3回目のデートのイタリアンレストランで、こんなことを言ったそうだ。

 「里美さんは、結婚生活に何をいちばん重視しますか?」

 急にふられた質問に何と答えようか迷っていると、慎一が先に口を開いた。

 「僕は、夜の夫婦生活を重要視します。毎晩でもいいと思っています。その相性というのは、とても大事だと思うので、結婚を決める前にどこかに旅行に行きませんか?」

 まだ手もつないでいない関係なのに、「この人は何を言い出すのだろう」と、里美は目を白黒させてしまった。

 「体の相性が大事なのは、私にもわかりますよ。ただ私が再婚で、彼は初婚。3回目のデートでこんなことを言い出すのは、私が再婚だから下に見ているのでしょうか?  すぐにそういうことができると思っているのでしょうか?」 

 実は結婚相談所には、“男女の関係になったら成婚とみなす”という規約がある。なので、婚約をしないうちに男女の関係になることは、違反事項だ。なぜそんな取り決めがされているかと言えば、そこをウヤムヤにすると結婚への真剣な出会いの場が、ヤリモクたちの遊び場になってしまうからだ。

 ただそこには、問題もはらんでいる。

 男女の関係にはならずに成婚退会をして、その後2人で旅行に行ったが、どちらかが性的関係を持つことを嫌がる事例も起きている。そういうことには興味がない人もまれにいるのだ。そういうカップルは、成婚退会したものの、婚約破棄となってしまう。

 大人の男女なので、成婚退会前にそうした関係になるのは自己責任なのだが、その話題を持ち出すのは、結婚を前提にした真剣交際に入ってからが適当だ。おそらく慎一は女性とそうした経験がなく、どこかから仕入れた知識で頭でっかちになり、それを早々と里美に告げたのだろう。

 里美が再婚だから下に見たというよりも、経験のない自分に焦りを感じたから口にした言葉ではないか。ただ相手が初婚だろうが、再婚だろうが、まだ手もつないでいないうちから、その話題を出されたら女性の気持ちはドン引きしてしまう。さらに嫌悪感も抱く。

■相性も確かめずに、結婚していいのか

 男女の関係の話題については、お互いを思い合う気持ちが出来上がっていれば、ちゃんと話し合えるし、そこを心配する相手をいとおしいと思えるものだ。

 こんな事例もあった。陽子(36歳、仮名)は、晋作(37歳、仮名)と真剣交際に入って、2カ月が経った。

 晋作は、これまで自然な出会いで女性と付き合った経験がなく、女性と1対1で食事をしたりデートをしたりするのは、結婚相談所で婚活するようになり初めてのことだった。

 すでに2年間活動していたが、お見合い後にお付き合いに入っても、1、2度食事をするとお断りされていて、真剣交際に入ったのは、陽子が初めてのことだった。

 “この関係を大切にしたい”という気持ちが強いからこそ不安も大きく、事あるごとに高校の同級生のバツ2の友達に相談を持ちかけていた。

 あるとき、友達が言ったそうだ。

 「お前、アッチの相性は大丈夫なのか?」

 まだ男女の関係にはなっていないことを告げると、彼が続けた。

 「えっ、まだやってないの?  それなのに結婚を決めて大丈夫なのか?  相性が合わなかったら、どうするんだよ」

 その言葉にバカ正直な晋作は、急に不安になった。そして、地元の友達に言われたことをそのまま陽子に告げ、「相性を確かめたほうがいいのではないか」と提案してきた。

 陽子は、笑いながらそのことを私に報告してきた。

 「もう本当にウブというか。相手が私じゃなかったら、交際終了にされていますよ」

 陽子はそんなバカ正直な晋作も、受け入れていた。いとおしいと感じていた。

 つまり男女の会話というのは、お互いの間で信頼関係が出来上がっているか否かで、その内容が受け入れられるかどうかが決まるのだ。ハゲの薬の話も、20年寄り添った夫婦なら、笑い話になる。

 お見合いの席やお付き合いが始まったばかりの頃は、まずは2人の関係性を築き、信頼を得ていくことをまずは心がけてほしい。ただ恋愛経験のない人、または少ない人は、こうした失敗を繰り返していきながら学んでいくのかもしれないが。

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最終更新:9/17(木) 11:31

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