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為替相場まとめ8月10日から8月14日の週

8/15 8:00 配信

みんかぶFX

 10日からの週は、円売りが優勢。トランプ政権の経済支援策をめぐる期待が米株を押し上げたことがリスク選好の円安・ドル安の動きにつながった。台湾、香港、ティックトックなど多くの分野で米中関係が悪化しており、世界的な新型コロナの感染拡大が続くなど、ネガティブな話題は多かったものの、一方で各国経済指標が底打ちの動きを示しており、経済活動の回復が市場のムードを下支えしていた。ドル円は106円挟みから107円台を付ける動き。クロス円も上昇。ユーロ円は126円台、ポンド円は一時140円台、豪ドル円は76円台へと買われた。ドル相場はやや神経質だった。リスク選好的なドル安が先行したあとは、米債利回りの反発もあってドル買い方向への調整の動きがみられた。また、夏季休暇シーズンとあって、積極的な売買が手控えられた面もあり、この後も円安の動きが継続するのかどうかは取引参加者が本格的に戻ってから改めて再点検が必要に。


(10日)
 東京市場は「山の日」のため休場。

 ロンドン市場は、ドル買いが優勢。東京不在のアジア市場ではいったんドル買いが一服していたが、週明けのロンドン市場ではドル買いの動きが再燃している。ドル円は105.80近辺から106台に乗せると106.20付近へと高値を伸ばしている。ユーロドルはロンドン朝方に1.1801レベルまで小幅に高値を更新。しかし、その後は売りに押されており安値を1.1745近辺に広げている。ポンドドルは底堅く推移していたが、足元ではドル高圧力に押されている。1.3080台まで上昇したあと、1.3020近辺へと安値を広げている。欧州株は米株先物は小高く推移しており、リスク警戒の動きはみられていない。ただ、報道では台湾や香港をめぐって米中関係が悪化、中台の戦闘機の接近など緊張をはらんだ状況となっている。

 NY市場では、ドル相場が上下動。引き続き米追加経済対策の行方や米中対立に市場の関心が向かっている。週末にトランプ大統領がパンデミックの支援策を継続させる大統領令を発令した。ホワイトハウスと民主党の追加経済対策の協議が依然として合意を見出すことができない中で大統領が決断した格好。ただ、失業給付の上乗せ措置については与野党の対立点となっている。株式市場にとっては期待を広げる材料ではある。米中対立についても依然としてエスカレートの様相が続いているものの、いまのところ市場は冷静に行方を見守っている印象。ドル円は106.20近辺まで一時上昇も、その後は105.70近辺に下落するなど方向感なく上下動。ユーロドルは1.17台半ばから後半での上下動。ポンドドルは1.3020近辺まで下落したあと、1.30台後半に戻した。

(11日)
 東京市場で、ドル円は底堅く推移。午前中に106.17レベルまで買われたあとは、106円割れとなるも、すぐに買いが入った。前日からのレンジ内での取引が続いた。クロス円が堅調。ユーロ円は124円台前半から後半へ、ポンド円も138円台後半から139円台をうかがう動き。原油高などを好感して、豪ドル円は75円台後半から76円台前半へと値を上げた。ユーロドルは朝方に1.1720台まで下げたが、その後は1.17台半ばへと買い戻されている。

 ロンドン市場は、ユーロが堅調。欧州株や米株先物が上昇。原油が買われて、金が売られるといった典型的なリスク選好相場。ドル売りや円売りが進んでおり、なかでもユーロ買いの動きが流れを主導する形。この日発表された8月ドイツZEW景況感指数が71.5と前回の59.3から大幅に上昇した。事前予想は55.8とやや悪化する見込みだったが、ポジティブ・サプライズの結果だった。ユーロドルは1.1720台まで下落したあとは上昇を続け、高値を1.1807レベルに伸ばした。ユーロ円は124円台半ばへと小安い動きのあと、125円台乗せから125.20付近へと高値を更新。ユーロポンドでも買いが続き、0.89台後半から0.90台乗せへと上昇している。ポンドも連れ高となり、対ドルでは一時1.31台乗せ、対円では一時139円台乗せまで上昇。7月の英失業率は7.5%に悪化、失業保険申請件数も9.44万件の増加に転じており、ドイツ指標とは対照的な内容だった。ドル円は朝方に高値を106.24レベルに広げたあとは106円台前半での揉み合いに終始している。

 NY市場は、ドル円が堅調。ドル円は一時106.70付近まで買われた。米株はダウ平均が8日続伸。トランプ大統領がきのう、キャピタルゲイン課税の減税と中間所得層の所得税減税に言及したことで市場は期待感を更に高めた。終盤には、共和党のマコネル上院院内総務が「米景気対策の交渉は行き詰まっている」とFOXニュースで発言したことで上昇一服も、全般的にはリスク選好の円安の動きがドル安を相殺する格好となった。さらに、懐疑的な見方が少なくないものの、ロシア政府が世界初のワクチンを承認したと表明したことも雰囲気を改善しているようだ。ユーロドルは上げが一服したものの、1.17台での底堅さは堅持している。ポンドドルはNY時間に入って伸び悩んだものの、きょうは1.31ドル台まで一時上昇し、買い戻しの流れは続いた。ラムスデン英中銀副総裁のインタビューが伝わり、英経済が再び減速した場合に量的緩和(QE)を強化するとの認識を示した。

(12日)
 東京市場では、ドル買いが優勢。ドル円は一時106.80近辺まで上昇。ユーロドルは1.1740台から1.1711レベルまでの下押し。米中関係の緊張が意識されており、流動性の高いドルを買う動きが広がっている。昨日の海外市場でユーロドルの1.18台での買いに慎重姿勢が見られ、いったん調整が広がっている面も。NZドルは振幅後、やや頭の重い展開に。NZ中銀は政策金利を事前予想通り据え置いた。一方、、量的緩和策であるLASP(大規模資産購入プログラム)をこれまでの最大600億NZドルから1000億NZドルに拡大する追加緩和を実施している。NZドル売りが広がったあと、いったん発表前の水準まで戻すも、再びNZドル売りとなった。100日以上続いた新型コロナウイルスの国内感染者がゼロが崩れたことも売り材料だった。

 ロンドン市場では、円安の動きが広がった。米株先物時間外取引が大きく上昇しており、ドル円、クロス円を押し上げる展開となった。NY原油が42ドル台にしっかりと乗せるなど、市場全体にリスク選好の流れ。ドル円を除くとリスク選好でのドル売りが優勢。ユーロドルは1.17台前半から1.1780付近へと上昇。ポンドドルは1.30台前半から一時1.3060台まで買われた。英第2四半期GDPは前期比-20.4%と大幅縮小となったが、市場には織り込まれていた。月次GDP、鉱工業生産などの数字が良かったおとでポンド買いの反応をみせた。ただ、対ユーロでのポンド売りが次第に上値を抑えた。クロス円はドル円以上にしっかり。ユーロ円は125円台前半から126円台乗せと、昨年4月以来の高値水準となった。

 NY市場でも、円安の動きが先行。米消費者物価指数の発表を受けて107円台を回復する場面があった。ドル自体は依然として上値が重いものの、株高・原油高のなかで円安がドル円をサポートしている。ただ、107円台乗せでは達成感がでたのか、売り戻しも入った。ムニューシン米財務長官の発言が戻り売りのきっかけとなったのかもしれない。同長官は「トランプ大統領が要望しているキャピタルゲイン課税の減税は法制化が必要」との認識を示した。一方、米株式市場は堅調に推移し、米国債利回りも上昇、ドル円の戻り売りは限定的だった。ユーロドルは再び1.18台に乗せる場面があった。ポンドドルは、上値が重くはなっているが、1.30台は維持した。この日は第2四半期の英GDPが発表になっていたが、前期比で20.4%のマイナス成長と、他のG7各国の中で最悪の結果となった。欧州でもスペインよりも悪い。英経済は2023年までパンデミック前の水準まで回復する見込みはないとの声も。

(13日)
 東京市場は、ややドルが売られた。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が昨日、米中の貿易合意は順調と発言したことを受けて警戒感がやや後退し、リスク選好からのドル売りの動きにつながっている。ドル円は前日の海外市場で107円台の重さが確認されたことで、朝方の106.80台から一時106.60近辺まで下落した。その後は、106.60-80レンジでの取引が続いた。ユーロ円は126円前後での揉み合いと、ここ2日間で2円近く上昇した高値水準を維持している。10時半に発表された豪雇用統計は、雇用者数が予想を超える伸びを示す好結果。内訳をみると非正規だけでなく正規雇用もしっかり伸びた。豪ドル/ドルは、0.7180台まで買われたが、11日高値0.7190レベルには届かず、0.71台後半に落ち着いた。

 ロンドン市場は、欧州通貨買いを軸に円安・ドル安の動き。ただ、欧州株が軟調に推移、原油先物は上昇一服などリスク選好的な動きとはなっていない。米国と英欧の金利見通しを反映したものとの見方も紹介されていたが、特段この時間帯の値動きとして説明されるほどの金利の動きはでていない。今後のテーマとしては、念頭に置いておきたいが。ユーロドルは1.18近辺でサポートされると1.18台半ばへと上昇、ポンドドルも1.30台半ばが固く、その後は1.31台乗せへ。ユーロ円は126円近辺から126円台後半へ、ポンド円は139円台半ばから140円台乗せへと買われ続けている。ドル円は序盤に106.60割れ水準まで下押しされたあとは106.90台へと反発しており、東京朝方の下げを戻している。7月ドイツ消費者物価指数確報値は前月比-0.5%、前年比-0.1%と速報値と同水準で、ユーロ相場には特段の反応はみられなかった。

 NY市場で、ドル円は再び107円台をつけた。ドル円は伸び悩む動きも見せたものの、きのうに引き続き107円台に一時上昇している。ドル安の流れが依然として続いていることもあり、107円台に入ると売り圧力が強まるようだ。一方、株高はリスク選好の円安も誘発することから、ドル円は底堅い動きを見せている。米国債利回りも上昇しており、イールドカーブのスティープ化も見られる中で、ドル円にとっては追い風に。市場からは第2波の拡大、米追加経済対策の交渉行き詰まり、そして、米中対立などの悪材料にもかかわらず、株高が維持されている。NY時間に入って伸び悩んだものの、ユーロドルは買いの流れが続いており、きょうは一時1.1860近辺まで上昇した。ポンドドルも伸びやんだものの一時1.30台後半まで戻した。チャート的にはもう一段の上値も期待できそうな流れ。

(14日)
 東京市場は、ドル高に調整の動きが入った。ドル円は朝方に107.04レベルまで買われたが、前日のNY市場と同様に106円台へと押し戻されている。しばらくは107円付近にとどまったが、午後には106.80近辺へと下押しされている。目立った材料が出たというよりも週末を前にポジション調整の動きが広がった格好に。ユーロ円は朝方につけた126.47レベルを高値にその後は106円台前半で揉み合った。ユーロドルは1.1800-20レンジでの揉み合い。底堅いものの、上値追いには慎重だった。

 ロンドン市場は、円高の動きが優勢。欧州株や米株先物が下落しており、調整ムードが広がっている。週末に米中閣僚級貿易協議を控えおり、いったん利益確保をしておこうとの動きになっている。原油先物も軟調。そのなかで、為替市場では円買いが優勢になっている。ドル円は107円台をつけると売り戻される動きとなっており、ロンドン午前には106.67レベルまで下押しされた。クロス円ではユーロ円が軟調。126円台割れから125.74レベルまで安値を広げた。ユーロは対ドルでも一時1.1782レベルに安値を更新した。対ポンドでも下押しされており、ユーロ売りの面も。ポンドは対照的に底堅い。対ドルでは1.30台半ばから1.31近辺へ、対円では139円台前半まで下げたあとは139円台後半へと反発。オーストリアで再び感染者数が増加、オランダ第2四半期GDPが2期連続のマイナス、ユーロ圏第2四半期GDP改定値が速報値と同水準の二けた減となるなど、ユーロにとってはネガティブな材料が多かった。

 NY市場でドル円は戻り売りに押され、106円台半ばに下落した。今週は何度か107円台に乗せたものの、上値を拒まれている格好。全体的にドル安の流れは続いている中で、きょうは株高・円安の動きが一服しており、ドル円を軟調にしてたようだ。

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最終更新:8/15(土) 8:00

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