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トルコでコロナ感染者が再拡大の中、リラは対ドルで過去最安値に下落

8/7 13:11 配信

みんかぶFX

 経済再開にかじを切ったトルコで、新型コロナウイルスの新規感染者数が再び拡大しつつある。8月4日、新型コロナウイルスの新規感染者は1083人となり、3週間ぶりに1000人を上回った。

 トルコ政府では新規感染者1000人を抑制措置の再検討につながる重要な基準としている。新規感染者数は7月13日以降、1000人をやや下回る水準で推移していた。ロイターの集計によれば、トルコの新型コロナ感染者数は4日時点で累計23万4934人と世界で17番目に多いが、この1カ月ほどは新規感染者の伸びが鈍化していた。

 そのような状況下で、トルコリラが下落している。8月7日の海外市場ではリラ安が進行し、ユーロとドルに対して最安値を更新した。アナリストがインフレのリスクを指摘し、当局によるリラ防衛が難しいのではないかとの見方を示したことが背景とされており、トルコリラ円も年初来安値を更新した。

 トルコ国債のデフォルト(債務不履行)に対する保証コストは3カ月ぶりの高水準に上昇し、同国株式市場の主要指数は一時4.8%安となった。ブルームバーグでは、トルコの外貨準備高をめぐる懸念や、外国資本の流出に拍車をかけた大胆な金融緩和がリラ安の根底にあるとしたうえで、通貨安の圧力に直面した当局は利上げや信用供給の抑制ではなく、国営銀行にドル売りを促すことでリラを押し上げようと働き掛けていると報じた。

 なお、トルコ中央銀行は6日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)下で経済を支えるためにとった流動性措置を徐々に巻き戻していくと発表。「市場の価格動向を注意深く監視している」とし、「8月初めの時点で経済活動は正常化しつつあるため、対象を絞った追加的な流動性ファシリティーは段階的に縮小する」と説明した。

 トルコリラの対主要通貨に対する下落はいったん収まっているが、政策金利がインフレ率を下回る実質マイナスの状態では、トルコリラは売られやすい。新型コロナウイルスの影響でトルコ経済も悪化している。2018年には、トルコの対米関係の悪化でトルコリラが暴落し、他のの新興国通貨や株式市場にも影響した経緯があるため、要注意である。

USDTRY 7.2692、TRYJPY 14.48

MINKABU PRESS

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最終更新:8/7(金) 13:11

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