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東京為替見通し=リスク要因増加での米金利低下がドルの上値抑えるか

8/5 8:00 配信

トレーダーズ・ウェブ

 海外市場でドル円は、米系短期投機筋のショートカバー主導で22時前に一時106.20円と日通し高値を付けたものの、106円台では戻りを売りたい向きも多く失速した。
 米10年物国債利回りが一時0.5036%前後と3月9日以来約5カ月ぶりの低水準を付けたことも円買い・ドル売りを促し、105.64円と日通し安値を付けた。
 ユーロドルは、NY序盤は対ポンド中心にドル買い戻しが進んだ流れに沿って一時1.1721ドルと日通し安値を付けたものの、米長期金利の低下に伴うドル売りも入り一時1.1803ドル付近まで持ち直した。

 本日の東京時間のドル円は、上値が限られそうだ。先週金曜日からのドルの買い戻しの調整も、ここ数日の値動きを見る限りひと段落がついてきているようにも見える。
 この数日、本邦勢を中心に106円台では売り予約をおさえ、昨日は106.20円まで売りオーダーが下がってきていた。来週から始まるお盆休暇を前に、本邦勢の売り意欲は根強く、仮に106円台まで戻す局面があったとしても、今週の月曜のように簡単には上昇しないだろう。
 ドルの上値を抑える要因としては、米金利の低下があげられる。
 新型コロナウイルスへの追加支援策の協議が米議会で難航していること、全米でのウイルスの感染拡大、米国の格付け見通しの引き下げ、米中関係の悪化、そしてそれに加えて昨日はレバノンでの大規模爆発など、米国内外ともに地政学リスクの高まりで、安全資産とされる米国債への買い需要が旺盛なことで、米金利の低下基調が続きそうだ。
 なお、日本時間早朝にトランプ米大統領が「雇用に関し、金曜日に大きな数字がでる」と発言し、今週末の米雇用統計への期待を持たせる発言をした。
 しかし、発言後に市場がドル買いに反応しなかったのは、実際に雇用統計が好結果だった場合に株価が反応することはあっても、為替でドル買いになるのは難しいことを示唆しているだろう。
 一方、ドルの下値を支えるのは、ここ数日の需給を見ていると上値では本邦勢の売りが抑えている反面、下値でも本邦投資家を含め買い需要がそれなりに継続していること。
 日本国内でのウイルス感染拡大も深刻なため、円を積極的に買うことに躊躇する投資家も多く、下落局面でのドル買いは今後も観測されそうだ。
 ドル円以外では、ポンドの値動きに注目したい。明日、英イングランド銀行が金融政策委員会(MPC)終了後に政策金利を発表する。結果発表を翌日に控え様々な憶測が流れていることもあり、昨日同様にポンドの動きが市場を引っ張る可能性が高いことを警戒しておきたい。
 本日発表される経済指標は、東京時間では7月Caixin中国サービス部門購買担当者景気指数以外は主だったものの発表予定はない。ここ最近は各国が中国離れに傾いていることもあり、中国の経済指標での反応は限られたものになりそうだ。

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最終更新:8/5(水) 8:00

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