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米ドル/円の下落は米国株の反落で鮮明に!景気後退の影響を目にするのはこれから…

7/17 0:06 配信

ザイFX!

■新型コロナウイルス感染者数が米国でじわじわ拡大
 みなさん、こんにちは。

 今月(7月)に入って、米カリフォルニア州では新型コロナウイルス感染者数が拡大していますが、ニューソム知事は13日(月)、州全域でバーの営業やレストラン、映画館、動物園、美術館などの屋内営業を禁止すると発表。

 また、州内最大の2学区は、新学期に対面授業を再開しない方針を明らかにしました。

 さらには、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な30の郡については、教会、ジム、美容院などの閉鎖も命じた模様です。

 カリフォルニア州では、入院患者数も再び増加して懸念が高まっています。

 新型コロナウイルスの感染者数拡大は、カリフォルニア州だけではありません。

 7月12日(日)、フロリダ州では1日の感染者が1万5000人超となり、州別の1日あたりの最多を記録。ただし、感染者数が拡大する中、オーランドのテーマパーク「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」は11日(土)、一部営業を再開しています。

 こうした中、デルタ航空は、一部路線の再開計画を取りやめたと発表。

 その理由には、新型コロナウイルス感染者数の拡大で、旅行需要が失速したことを挙げています。

■米国政府と米金融当局の対応が米国株を支える
 このように、カリフォルニア州を中心に、米国経済のリスタートは大幅に後退。

 しかし、米国株は続伸中です。

 7月15日(水)の米国株式相場は、景気敏感株を中心に買いが入り、NYダウは4営業日続伸。

 これには、新型コロナウイルスのワクチン開発への期待が大きく影響しているようです。

 そして、米国政府と米金融当局の速やかな対応が米国株を支えています。

■不良債権が増えるのはこれから…と米銀決算が示唆
 しかし、米大手銀行の決算から、不良債権が増えるのはこれからだとする見方も台頭。

「V字回復ない」と米銀決算が示唆、貸倒引当金は2008年以来の高水準

米国政府と米金融当局の速やかな対応で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を理由とした不良債権の急増は回避できた。だが、米大手銀行の決算は、不良債権が増えるのはこれからだというメッセージを送っている。

出所:Bloomberg

 JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEO(最高経営責任者)は、「今回は通常のリセッション(景気後退)ではない。その影響は、今後、目にすることになる」と予想。加えて、「当局が打ち出した政策措置の影響で、すぐにはその影響が表れてこないだけだ」とコメントしたようです。

 彼の予想するように、リセッションの影響を今後、目にすることになるのであれば、米国株は早晩反落することになります。

 筆者が、米国株の調整の可能性が高くなっていると考えるのは、ナスダック総合指数が史上最高値を更新しているにも関わらず、S&P500指数とNYダウは史上最高値までほど遠い状態にあるからです。

 つまり、市場間でダイバージェンスが起きています。

 これまでは、ナスダック総合指数が下落して調整される傾向が強く、今回も同様になると想定しているため(つまり、ベアリッシュ・ダイバージェンス)、このダイバージェンスを解消するためには、NYダウが前回の高値2万9568ドルを抜いていかなければいけません。

 しかし、7月15日(水)のNYダウは2万6870ドルで引けており、これを抜いていくのは、かなり難しいのではないかと想定しています。

■米国株が反落すれば、米ドル/円の下落も鮮明に
 さらに、前述のJPモルガン・チェースのダイモンCEOがコメントしているように、今回は通常のリセッションではなく、リセッションの影響を今後、目にすることになるのであれば、タイムラグをおいて、米国株も反落することになります。

 今週(7月13日~)に入って、ユーロ/米ドル中心に米ドルの下落が鮮明となっていますが、米国株が反落することになれば、米ドル/円の下落も鮮明になると考えています。

 JPモルガン・チェースのCEOのコメントのとおり、リセッションの影響を今後、目にすることになるのか? 

 米国株におけるダイバージェンスの行方、そして、じわじわと下落を鮮明にし、依然として100円への過程にある米ドル/円の動向に注目です。

ザイFX!

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最終更新:7/17(金) 0:06

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