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ふぉーかす Go Toトラベル、V字回復のち反動減

7/14 9:31 配信

トレーダーズ・ウェブ

 国土交通省は10日、国内旅行の代金を補助する「Go Toトラベル」事業について7月22日からの旅行を対象にすると発表した。8月からとの見通しもあったが、7月の4連休にぎりぎり間に合うタイミングとなった。

 ただ、足元で東京都の感染者が急増していることもあり、「旅行に行こう」という雰囲気ではない。一部では「コロナを拡散させる気か?」との厳しい声も上がっている。このような状況でも7月中に「Go Toトラベル」事業を開始するということは、それだけ旅行業や観光業へのダメージが深刻ということだろう。また、10万円給付から期間を開けたくないという意識もあるはずだ。「臨時収入10万円→お得な旅行キャンペーン開始→じゃあ旅行に行こう」という流れは、給付から期間があけばあくほど薄れてしまう。

 なお、この報道を受けて格安旅行商品等を網羅した比較サイト「トラベルコ」が柱のオープンドア<3926.T>や航空券予約サイト「エアトリ」を運営するエアトリ<6191.T>、航空券の予約サイト「スカイチケット」を運営するアドベンチャー<6030.T>の株価は上昇した。「Go Toトラベル」事業はすでに決定していたことであり、今後は各社の予約状況に視点が移るだろう。前年実績を大きく上回ることが何カ月も続いてはじめて業績への期待が高まる。

 今回のキャンペーンに合わせれば、強気の価格設定でも消費者の支払う金額は通常よりも低くなるはずだ。したがって、利益率がかなり高まる可能性がある。「Go Toトラベル」は来年春ごろまで続く見通しであることから、半年程度は利益率の高い状態が維持され、決算はV字回復になると思われる。これが好感されて一時的に株価が上昇する可能性はあるが、徐々に反動減が意識されるだろう。そもそも外国人旅行者が減少したままでは、本格的な回復はない。

 世界保健機関(WHO)によると、世界の新型コロナ感染者数は12日、23万370人となり、過去最多となった。世界では感染はまだ拡大している。「さあ、旅行に行こう」という考えに世界中の人がなるには、今年どころか来年も難しいかもしれない。したがって、上記で取り上げた、旅行関連の銘柄については、短期的には買いでの利益を狙い、中長期的には売りでの利益を狙うという投資戦略がよいと考える。

 (日本株情報部:河賀宏明)

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最終更新:7/14(火) 9:31

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